
映画「涙そうそう」をDVD録画で観た。妻夫木聡の鼻をつまんで、何かを我慢しているスチール写真ばかりが目立っていたが、観るとなかな魅せてくれた。予備知識としては森山良子・BEGINが作った『涙そうそう』と『どろろ』の妻夫木聡に、電車の吊り下がりの「JR西日本」PRの長澤まさみくらいしかない。
先ず、兄の洋太郎(妻夫木聡)のところへ、高校に合格した妹のカオル(長澤まさみ)が船でやって来て船のデッキで身体で喜びを表しているさまからしてなかなかいい演技だし、演出も上手い。妻夫木が就いていたいろんな種類の肉体労働もはまっていた。幼い日の思い出と兄妹二人の今の比較もうまい。
小父さんは、親子愛とか幼い子供の愛情表現なんかに弱い。長澤が幼い時に呼んだ“兄ィニィ”が最後まで使われたのもいい。全体ストーリーからいうと妻夫木の死に方がちょっとあっけなかったとは思う。あと妻夫木と長澤の上手な沖縄弁なまりに、ところどころ標準語も混じっているような気もする。だが、題名のとおり小父さんも涙そうそうな映画になってしまった。エンデイングロールに流れる夏川りみが歌う「涙そうそう」は心に響く。そして長澤まさみの成人式の和服の写真のカットがいい。
Webで調べると、森山良子が他界した兄を想い作詞したのが「涙そうそう」だとか。ひとつの歌からこれだけの映画を作るとは土井裕泰監督と脚本の吉田紀子氏に拍手だな。
にぃにぃは最後残念でしたが・・・(T_T)/~~~
長澤まさみの演技も良かったです!