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小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

余録 / 東日本と西日本の地質的な境界は… / 毎日新聞

2025年05月01日 | オピニオン
大規模停電中、スマホのライトでスーパーの商品を照らし、買い物をする市民=スペイン・バルセロナで28日、ロイター

毎日新聞 2025/5/1 東京朝刊

 東日本と西日本の地質的な境界は糸魚川―静岡構造線といわれる。この線より若干東寄りが、東の50ヘルツと西の60ヘルツを分ける電気の周波数の境界。静岡県富士市では富士川を境に双方の地域が混在する

▲「この家電は使えるか?」。東西をまたぐ引っ越しでの心配材料である。東海道新幹線は東側に変電所を造り、全線で60ヘルツを採用した。一方、北陸新幹線は双方に対応した車両を使い、走行中に3度周波数を切り替えているそうだ

▲導入する発電機は50ヘルツのドイツ製か60ヘルツの米国製か。明治の選択が国を二分することになった。東日本大震災後、経済産業省が試算した統一の費用は10兆円以上。不便さの解消は難しそうだが、悪いことばかりでもないらしい

規格が統一された北米や欧州では停電被害が拡大しやすい。2003年にニューヨークを暗闇にした大停電(ブラックアウト)はカナダにも広がった。28日にはスペイン全土やポルトガル、フランスの一部で大規模停電が起きた

▲原因ははっきりしないが、鉄道や航空機がストップ、スマホやネットなど通信手段も失われたという。電気なしでは成り立たない現代社会の脆(ぜい)弱(じゃく)性は18年の北海道胆振(いぶり)東部地震に伴う大規模停電でもあらわになった

▲規格の不統一という意図せぬ多様性から停電が全土には広がりにくい。これが日本ならではの特性らしいが、地震リスクは欧米よりも高い。広域に及ぶ南海トラフ地震を考えれば、東西の電力融通の難しさという弱点を克服する努力は欠かせない。


北海道胆振東部地震後の大規模停電で明かりが消えたすすきの交差点=札幌市中央区で2018年9月6日午後6時24分、貝塚太一撮影



 「規格の不統一という意図せぬ多様性から停電が全土には広がりにくい」なんて初めて知った!正直なところ、今まで電気を空気みたいに使っていたが、火力・原子力発電か風力・太陽光発電かの選択などは常に議論されているが、ニューヨークやスペインほかの大停電事故の話を聞くと発電以前の大問題に思われる。

 今の日本で、もしそのような大停電が発生したら、ほんと空気が無くなるような世界になるんだね。南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震、いやはや便利過ぎる現代は大停電と隣り合わせな気がしてきた。
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