
【ニューデリー=新居益】ネパール政府当局者が13日、明らかにしたところによると、ヒマラヤの世界最高峰エベレスト(8848メートル、中国名チョモランマ)登頂を目指していた登山家の尾崎隆さん(58)=三重県出身=が12日午後、頂上近くで死亡した。
高山病が原因とみられている。地元の登山関係者によると、尾崎さんは12人の登山隊で登頂を目指していた。
尾崎さんは、1996年にミャンマー最高峰カカボラジ山(5881メートル)に初登頂した実績を評価され、翌年、第1回「植村直己冒険賞」を受賞した。
(2011年5月13日22時21分 読売新聞)
(追記)
【近事片々:登山家・尾崎隆さんは14年前…】
登山家・尾崎隆さんは14年前、第1回植村直己冒険賞を受けてこう語っている。
「19歳の時植村さんに会い、人間的大きさ、強さを教えられた。目標にねばり強く向かうワイルドさ、ガッツにはとてもかなわなかった。その植村さんをたたえる賞をいただいて夢を見ているような気分」
「幻の山」と呼ばれたミャンマーの未踏峰を制しての賞だ。
◇ ◇
58歳。世界最高峰の頂上近くに倒れた。パイオニアの冒険魂はパイオニアこそ知る。ワイルドさとガッツ。今、夢を見るような気分で、植村さんと語らっていることだろう。
◇ ◇
<旅せよと我を吹き起す若葉哉(かな)> 内藤鳴雪
毎日新聞 2011年5月14日 東京夕刊

当方は、低山歩き専門で、時々日本アルプルクラスだけど、今夢中でトレーニングしているからか、このような訃報をみると深く感じるものがある。鉄人・植村直己さんだって遭難死。第1回「植村直己冒険賞」を受賞されたこの方が、高山病死って人間が不死身でないことを思い知らされる。
尾崎隆さんのご冥福をお祈りします。
ヤフーニュースで
わたしもこの記事を読んだばかりでした
高山病、、恐いですね まだまだお若い方だったようなのに
登山家だったらエベレストの登頂は是非やりたい山なんでしょうが、何時も命がけですね
制覇した方達は運がいいと思ったほうがいいのかも知れないですね
富士山のように救護施設などないでしょうし、病気になれば終わりで過酷な山ですね
ご冥福を祈ります。
高山病 怖いですね
心から ご冥福をお祈りします
ご家族の悲しみも さぞ深いことでしょう
こんなベテランで強健な人でも高山病になるんですね。
初めてしりました。
>エベレストの登頂は是非やりたい山なんでしょうが、何時も命がけですね
本当に、いつも生死がかかっているようですね。
詳しいことは知りませんが、普通ヨーロッパのアルプスの北壁登頂なんて言ったら、数人で挑めるようですが、・・・・
エベレストなんかは大名行列のようにたくさんのシェルパ(現地の荷揚げの人)を雇って、多人数のメンバーの中から体調ほかで最後の最後に選ばれた2人だけが山頂に登るのをテレビを見たことがあります。
今回はどんなパーティー(メンバー)だったんでしょうね。
だけど、ご家族もいつもご覚悟があるかも知れませんね。
戦場に赴くのに似たところがあるようにも思います。
日本のマスコミは最近はあまり登場しませんが、知る人ぞ知る「世界の尾崎」なのです。もちろん海外からの高所登山ガイドのオファーもたびたび舞い込み、2年に1度は8000mをガイドしておりました。
今回も、命がけではなく「次の予定があるので駆け足で登って16日には帰るよ」と言い残して日本を発って行き、仲間のだれもが、その言葉をなんの心配もなく受け入れていたのです。
年齢? 確かに58歳ですが、カラダは無駄な筋肉、脂肪は無く、カンフー映画で有名なブルース・リーと同じ。
少々走っても登っても汗すらかかない心肺能力と体力を備えていました。
でも、残念です。悲しいです。
ありがとうございます。
エベレストを私で言ったら六甲山のように歩きまわってあったんですね。
植村直己さんが日本の報道に常に載っておられたことに対して、尾崎隆さんはヨーロッパを拠点に活躍しておられたのでしょうか?
上の写真はネットからたまたまお借りしたものですが、ご説明のブルース・リーのような体つきに見えますね。
ご家族、お親しい人、お仲間にとってはさぞかし残念なことだと思います。謹んでお悔やみ申しあげます。
しかし、エベレストが運命の場所であったことは尾崎隆さんらしい生き方であったかも知れません。
重ねて、ご冥福をお祈り申し上げます。