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トランプ氏窮地、救ったロシアマネー 夢はモスクワ進出 / 日本経済新聞

2025年03月28日 | ニュース
トランプとロシア(下)

日本経済新聞 2025年3月27日 5:00 [会員限定記事]

トランプ米大統領がロシアとの関係を深めた背景に「不動産王」と呼ばれた自身の事業の存在があった。米メディアによると、破産を繰り返して米国の銀行から融資を受けるのが困難になっていたときに救いの手を差し伸べたのがロシア人脈だった。

「オリガルヒはとてもいい人」
「可能性はある。ロシアのオリガルヒ(新興財閥)を何人か知っているが、とてもいい人たちだ」。トランプ氏は2月25日、ホワイトハウスで外国の富裕層に永住権を付与する「トランプ・ゴールドカード」を販売すると発表した際、オリガルヒも対象になるかと問われて答えた。

トランプ氏は父親の会社で不動産事業に従事し、1971年に引き継いだ。大規模な再開発で利益を上げる手法で財をなした一方、カジノ事業などでは失敗も経験した。米紙ワシントン・ポストは破産法の適用を少なくとも4回申請したと報じた。そのたびに復活した。

 資金繰りを支えたのは、ニューヨーク・マンハッタンのトランプタワーにオフィスを借りていたロシア系企業だった。

米紙ニューヨーク・タイムズの記者らの共著によると、ニューヨークやフロリダの物件で、ロシアや旧ソ連圏の国とつながりのある人物が関与した取引は86件、計1億900万ドル(約163億円)におよぶ。






トランプ一族がかつてロシア系企業とともに所有し、
売却したニューヨーク市マンハッタンのドミニックホテル=弓真名撮影


2008年には南部フロリダ州パームビーチにある邸宅をオリガルヒに9500万ドルで売却した。その3年前の購入時の2倍以上の金額だった。

トランプ氏の事業に深く関わってきた建築家のアラン・ラピダス氏は、米誌フォーリン・ポリシーに「(トランプ氏は)米国ではどこからも融資を受けられなかった。全てはロシアから出ていた。その関わりは彼が認めているより深い」と明言している。



トランプ氏はプーチン氏をミス・ユニバースに招待した=写真は米上院の情報特別委の報告書


トランプ氏はロシアの首都モスクワで不動産開発の構想を描いた。自著で1987年にモスクワを訪れてホテルの建設候補地を探ったと明かしている。2013年11月には現地でミス・ユニバース大会を開いて突破口にしようともくろんだ。ロシアのプーチン大統領に招待状を送り、側近を通じて参加を再三働きかけた。

ミス・ユニバースでロシア訪問
13年6月、X(旧ツイッター)に「プーチン大統領がミス・ユニバースに行くと思うか。もしそうなら新しい親友になるだろうか」と投稿した。ロシアでの事業成功にはトップに君臨するプーチン氏との面会が近道だと踏んだ。

16年大統領選へのロシアの介入疑惑を調査した米連邦議会上院の情報特別委員会が20年8月にまとめた966ページからなる報告書は、当時のトランプ氏とロシアのやりとりを詳述する。

報告書によると、トランプ氏はプーチン氏出席の確約がとれないままモスクワに赴いた。結局、ロシアのペスコフ大統領報道官から「オランダ国王によるクレムリンの公式訪問が遅れており、会う時間はとれない」と電話が入った。


プーチン氏からトランプ氏への手紙=米上院情報特別委の報告書から


その後、プーチン氏は「親愛なるトランプ氏」と記した手紙を送った。「ミス・ユニバースのモスクワ開催にお祝いを申し上げる。残念ながら、お会いできなかったが、近くあなたが訪ロされる際、話せるのを期待している」と記した。

トランプ氏は現地でロシア大手銀のズベルバンクのトップらと接触した。Xには「次はトランプタワー・モスクワを建設する」と手応えを書き込んだ。米メディアによると、この時が4度目の訪ロだった。

トランプ氏の長男トランプ・ジュニア氏や長女イバンカ氏もモスクワ進出にかかわった。イバンカ氏は建設予定だったホテル内に自身の名前を冠したスパを開業する意向で、プロジェクトには世界的建築家のザハ・ハディド氏に依頼するよう求めた。

「プーチン氏と仲良くやっていける」
トランプ氏は初当選した16年の大統領選期間中もモスクワ進出を追求していたが、成就しなかった。

大統領選への立候補を表明した直後の15年10月に南部バージニア州で演説し「私はたくさんのお金を稼いできた。取引は人だ。人を分析しなければならない。私はプーチン氏と仲良くやっていける」と自信を示した。


ドイツのハンブルクで会談した際のトランプ米大統領(右)とロシアのプーチン大統領=2017年7月=AP


ロシア進出計画の実務を仕切った元顧問弁護士マイケル・コーエン氏によると、トランプ氏は選挙活動のさなかでも取引につながるなら訪ロに前向きだった。

「プーチン氏におべっかを使い、トランプ政権下で米国の対ロ制裁の政策転換もあるかもしれないとほのめかすことでモスクワでの計画を推し進めようとしていた」

コーエン氏は後に自著で振り返り、こう続けた。「トランプ氏は政治を金もうけの機会だとみていた。個人的な金銭的利益のために米国の外交政策を曲げることにためらいはなかった」

(ワシントン=坂口幸裕)

【トランプとロシア】
㊤トランプ氏、透ける独裁者への憧憬 プーチン氏に傾倒
㊥プーチン氏、トランプ外交に安堵 独裁容認で崩れる秩序



 私に深い見識はないが、こんな記事に接すっると、現在のロシアのウクライナ侵略に対するトランプ氏の不可思議な態度が分かったようになった。

 私は興味をそそるのでBS日テレの「深層NEWS」BSTBS「報道1930」BSフジ「プライムニュース」のトランプ氏関連をよく観るが、米国政治に詳しい専門家の解説を聞けば聞くほど、トランプ氏のアメリカ経済は滅茶苦茶になるのではないかという気がしている。こんな人を世界一の権力の座に座らせたのはいったい誰なんだ?(笑)
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ごーさん)
2025-04-03 12:40:34
トランプはロシアに助けてもらった恩があるのですね。ロシアの肩をもつ意味が分かりました。
しかしブーチンはしたたか者です、トランプさんどう対応していくのか見ものですね。
返信する
Unknown (小父さん)
2025-04-04 21:33:03
>ごーさん さんへ
>トランプはロシアに助けてもらった恩があるのですね。ロシアの肩をもつ意味が分かりま... への返信

このところバタバタしてましてブログを休んでいました。

トランプ大型台風か大地震も世界を騒がせていますね。
第二の大統領とか言われたイーロン・マスクも来月で政府から離すらしいし・・・(トランプ氏が)。

たぶんプーチンも休戦しても得になることは何もなさそうなのでトランプの言うことを聞かなそうだし・・・。

トランプ氏は昔々の米国大統領を真似て、屁理屈だらけの関税政策を打ち出して、世界を敵にまわしても本人は平気な顔をしていますが、そんなに簡単に米国だけが富める政策だとは私は思いません。

彼のスピーチは、未だに共和党支持者への演説のようですが、インフレで苦しむ共和党支持者が反トランプに一日も早くなることを願うばかりです。

ありがとうございました。
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