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小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

想像を絶していた!中国鉄鋼の過剰生産「生産削減策をすれば河北省で20万人が職を失う」/Newsweek 

2014年03月02日 | ニュース
 山崎豊子原作の「大地の子」で見た上海の製鉄所の火入れ式のシーンを思い出した。   


  


想像を絶していた!中国鉄鋼の過剰生産

景気後退局面でもブレーキがかからない鉄鋼業界の不毛な過剰生産競争
2014年2月27日(木)15時55分  Newsweek  ソフィー・ソン

 経済成長の波に乗って拡大の一途をたどってきた中国の鉄鋼業界。だが成長の鈍化に伴ってこの数年、鉄鋼業界の設備過剰が深刻化。にもかかわらず、中国最大の鉄鋼生産量を誇る河北省では、老朽化した生産施設の閉鎖をはるかに上回るペースで設備の新設が続いている
 
 中国鉄鋼工業協会(CISA)の副事務総長、李新創(リー・シンチョアン)によれば、鉄鋼業界の余剰生産能力は3億トンという「想像を超える域」に達している。これは、昨年のEUの生産量の2倍近くに相当するという。

 景気の減速局面にあるにもかかわらず、今年の鉄鋼製品の需要は前年比3・2%増の7億1500万トンという緩やかな上昇を続けている。そのため、シェアを伸ばしたい鉄鋼メーカーは生産能力を引き続き拡大。中国の鉄鋼生産量は今年も3%増加するだろうと、CISAは予測している。

  
ジレンマ  鉄鋼生産量を削減すれば大量の失業者が出る China Daily-Reuters  


 もちろん、当局も問題は認識しており、老朽化した施設を閉鎖するようトップダウンで対策を進めている。例えば河北省唐山市では、今後5年間で4000万トン分の生産能力を削減する計画だという。ただし、目に見えた変化が現れるには何年もかかるかもしれない。
 
 鉄鋼の過剰生産は、悪化の一途をたどる大気汚染の一因でもある。鉄鋼産業で潤ってきた河北省は現在、生産能力の削減による環境汚染対策に先陣を切って取り組んでおり、2017年までに6000万トン分の生産能力を削減する計画だ。

 とはいえ、閉鎖される施設は老朽化のため、すでに半年〜1年前から休業状態だったものがほとんど。つまり、閉鎖しても温室効果ガスの排出量の削減にはほとんど貢献しそうにない。

 しかも、河北省では古い施設を閉鎖する2倍のペースで新規施設の増設が続いていると、中国最大の鉄鋼企業である河北鋼鉄集団のマーケティング責任者は明かす。「生産能力の削減目標が年間1500万トンなのに対し、新規設備の生産能力は3000万トン。つまり、閉鎖のスピードは十分でない」と、この人物は言う。

メーカーが拡大路線を突き進む背景には、鉄鋼業が地方経済の屋台骨となっている事情もある。地方政府としては、環境を犠牲にしてでも経済成長を優先したいと考える。

 当局が掲げるすべての生産削減策を実行すれば、河北省だけで20万人が職を失う。彼ら全員に新たな仕事をあてがうのは、大気汚染対策以上の難題かもしれない。



        

 そもそも共産主義は市場経済ではなくって計画経済じゃーなかったのかい?もう無茶苦茶で国のコントロールがとれないんだな。「全員に新たな仕事をあてがうのは、大気汚染対策以上の難題」だと。これがGDPがアメリカに次ぐ2位と言われる国の実態だ。

 やがてソ連のように崩壊する日がやってくるのじゃーないだろうか。ソ連は周辺地域を分離独立してスリムになったかと思えば、ロシアとして、またウクライナに武力介入寸前だ。よくもまあ、オリンピックの開催までこぎつけたものだ。まあ、中国にロシア共々、まともに付き合える国じゃーないよね。
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小父さんへ (颯颯(さっさつ))
2014-03-03 07:41:43
日本国の近隣諸国(中国、ロシア、韓国)には困りものです。
人の言うことには耳をかさない、自分の主張を通すためには嘘もつくというイメージが強いですね。
まともに付き合える国じゃありません。
日本に生まれてきて良かったと思います。
返信する
颯颯さんへ (小父さん)
2014-03-03 13:42:37
明治生まれの母がよく言っていましたが、言いまわしは忘れました。
「中国はひとつにまとまらず」と昔からの言葉を吐いていました。
あのことを何回も思い出します。
国の単位がでか過ぎるんですね。
むしろ、共産党の軍事政権で何と維持している方が不思議なくらいです。

ロシアにしろ森、安倍の両氏が北方領土のことを語っていますが、そうは簡単には進まないでしょう。
メドベージェフ 前大統領の動きが本音でしょう。

第二次大戦の終戦時期に参戦してきたり、詳しくは知りませんが、三井物産、三菱商事出資してでサハリン開発から追い出されたのは記憶に新しいところです。

韓国は要領がよすぎますね(笑)
返信する
守って (チェロ)
2014-03-03 18:58:41

澄んだ空気と水だけは、
日本もどこの国も守って欲しいと、

思うのです。
返信する
チェロさんへ (小父さん)
2014-03-03 19:14:18
私が小学校5年生だから55年前の日本の北九州工業地帯に福岡市から日帰りバスで見学旅行に行ったことがあります。

八幡製鉄(今の新日本製鉄)などが見渡せるビルの屋上から街を説明されるおじさんが「八幡の空には七色の煙が上がっています!」と誇らしげに北九州工業地帯の説明をされていたのを思い出します。

煙(公害)は文明のシンボルだったんですね。
今の中国はその頃の日本と同じような気がします。

日本でも「公害」という言葉が叫ばれはじめたのは学生運動で有名な日米安保闘争が終わった1970年以降ですから、私が23歳の時ですよ(笑)
少しづつ煙も減っていきました(笑)
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