横濱kabitanの、あれこれ話

横浜トリエンナーレ中心にした横濱文化歴史紹介しています-このブログは子供に有害サイト見せない運動を応援しています。

ハリウッド版ポケモン映画、映画原作小説

2006年03月21日 04時52分19秒 | ポケモン映画
 日本は『マンガ』ですが、米国では基本的には『小説』が主流。

 「ミュウツー」と「ルギア」しか、米国でも発行されていないそうです。それに、米国版では何故か基本設定に変更が・・・
【ミュウツーの逆襲】
≪日本版≫
 ミュウツーの生みの親・生物学者フジ博士の娘が交通事故で死んでしまったショックで、娘の細胞から娘のクローンを作り出そうとしその為に生命力の強いポケモンの細胞まで手を出した・・・・まさに「鉄腕アトム」の天馬博士ばりな行為理由でミュウツーを生み出した。
≪米国版≫
 単に『ポケモンのクローンを造る』という、科学者としての理由で。
 ちなみに、ここでのちに現実世界でも問題視される『生物クローン』に対しての科学的なモラル~人間が、生き物を勝手に複製したりDNEレベルで改造していいのか~が、冒頭、フジ博士に向けられた学会の反応の一つとして記載されていました。
【ルギア爆誕】
≪日本版≫
 ルギアを追い回すジラルダンは、『ポケモンコレクター』として単に”珍しい〟から。三羽の鳥ポケモンは、おまけ的感覚で捕まえていただけ。
≪米国版≫ 
 国で、”私設の、『ポケモン動物園』〟を持っていて世界中の珍しいポケモンを集め回っている。

 こういう、違いを見るだけで日米の感覚の違いがよく分かります。
 ちなみに、【ミュウツー】のR団のボス・サカキはゴンダレス、【ルギア】の悪徳コレクター・ジラルダンはフローレンスⅢ世と米国では変更されていました。
 【ミュウツー】の変更は、少々無理があると言うか日本の月刊コロコロに掲載されていたマンガ版に沿った内容になっているようです。日本版漫画では、ミュウツーの回想によってフジ博士の事が語られていました(≪回想≫なのに、生れる以前の事や見ていないはずのシーンまで丁寧に入っているのは、そういう内容なので・・)。これも本編とは違うオリジナル仕様、ですが、こちらはフジ博士が造り上げたミュウツーをわが子のように愛し、最後はミュウツーを精神まで完全に操ろうとするR団の手からミュウツーを逃がそうとまでしました。「やった行為」よりフジ博士の複雑な思いを全面的に押し出しているのは≪日本≫で、あくまで「造るのが目的」という研究実験にだけしか思いがいかず造ったものには愛情が無い、≪理想平然とした≫冷淡な科学者のステレオタイプで書かれているのは≪米国≫・・・米国では、本当は≪科学者に夢を持てるように書く≫のものですが・・。
 しかし、【ミュウツー】が世界に公開された後本当に現実世界でも生物クローン問題がとり沙汰されるとは夢にも思えませんでした・・・でも、脚本家の首藤氏は『科学ネタ』の話を書く人なのであの『クローン羊』から題材をとったのでしょうね・・・。
 【ルギア】≪米国版≫の、ジラルダンの『ポケモン動物園』は更に困惑。
 小説でも、サトシらとの押し問答~「ポケモンを、モンスターボールにいれずにかごに入れて眺めるだけってひどい!!」~があるので『動物園』という設定は殆ど無駄に・・。実は、ジラルダンネタで日本でもそれなりに話題になりました。「ポケモントレーナーも、やっている事はコレクターのジラルダンと同じじゃないか!?」という事で。後々、日本のポケモンスタッフは人間とポケモンの関り合いをTV・映画とゲームまでも広めて探求し続ける事になり、ますますホットでクールな内容に突き進む事に・・。

【前回、書き忘れた事】
 ポケモンセンターも米国のニューヨークに店を立てましたし、去年の暮れで(株)ポケモンは米国の地元各おもちゃ関連会社に版権をバラバラに与えていたのを≪自社持ち≫に一纏めにした(アニメや音楽といった、一部は地元会社)おかげでビジネスがスムーズになったそうですから、是非、ポケモンセンターのルートで米国でしか売られていないアニメサントラCD・書籍・グッズを日本に持ってきて欲しいです。それも、ポケセン値段で関税を含めても安価にして欲しい。関税が入ると、高くなってしまい購入困難になってしまうので・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿