『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

メイショウは降着だよね

2006-09-25 23:59:30 | 競馬
神戸新聞杯は前半59秒1、後半59秒0という高速決着で流れがドリームパスポートに向いたことはたしかだが、パドックを見た感じでは勝つべくして勝ったという印象だった。春より落ち着きが出てきて使うたびに気性面で成長がうかがえる。菊花賞では距離適性うんぬんで意見はわかれそうだが、サンクタス、ディクタスなどが流れる牝系は距離対応力十分、これでメイショウサムソンとは6度対戦して2勝3敗、2着先着が一度あるから五分の戦績、メイショウの3冠を脅かす1番手となった。

メイショウサムソンは予想したように負けてもいいといったやや余裕残しのつくり、プラス10キロは成長分もあるのだろうが腹の皮1枚厚いという感じだった。
ところが石橋はメイチ勝ちにかかって再三の蛇行、降着こそなかったが、たとえばゴール前福永が立ち上がってオーバージェスチャーすればアウトだったかもしれない。
福永にしても相手は恩義ある松本さんの馬だから遠慮したのかもしれないが…ま、そうとう不利があったことはたしかで、あれがなければ最悪3着はあった。
豊アドマイヤメインも4角で前に入られたが、番手競馬で結果の出せないアドマイヤはすでに首をあげて闘争意欲は失っていた。
限りなくアウトに近いセーフだったが、オーナーは馬主会会長、大本命ということもあって玉虫色の決着ということだったにちがいない。
メイショウはやや太目ということもあって斜めに走ったが、くらいついたら意地でも抜かせないという闘争心はすごい。
3冠への視界は大きく開けたといってよいだろう。
ドリームパスポートはメイショウから6~7馬身の位置をキープできれば差せると思ったが、主戦高田がこう乗れば勝てるというお手本のような乗り方をした。
ドリームを知る騎手としてこの男の右にでるものはない。
不審だったのはアドマイヤメインの出方、マストビートゥルーのペースは速かったが、豊は行く気を見せず幸四郎にまで進路を譲る始末。
番手競馬がダメということは豊がいちばん知っている。
ちょっと首の周りに発汗が見えて春よりソップ型になった感じ、本調子ではなかったかも知れない。
しかし逃げなかったということは勝つ気がないということ。
それでもコンマ3差の7着だから走っていないわけでもない。
おそらく本番ではハナきるはず、メイショウにとってはこれが前門の虎、ドリームが後門の狼でダービーほど楽ではない。

オールカマーは1着~4着までが同タイムという大激戦、インの3番手にいたバランスオブゲームが抜け出した。
状態気配とも抜群だったコスモバルクは待機策、インの狭いところから抜けようとしたがゴール前勝春にインを閉められた。
それにしても岡田作戦が成功したのははじめて、ようやく馬群の中で折り合う呼吸を人馬ともに身につけたようだ。
何度G1に挑戦しても歯の立たないバランスオブゲームよりは期待できそう。
1番人気のエアシェイディはあまり変わったという印象はない。
分相応には走っているが期待したほど成長感はなかった、
スイフトカレントも夏場2度使って馬体が萎んだ感じがした。

馬券は土日で25戦7勝、単勝7番人気のアントニオマグナムをつかみながら1番人気を買わず5000円馬券を逃がしたのが痛かった。
自分の買いたい馬から上位人気3頭、AJ値上位3頭を中心に馬券を組みたてているのでオッズを調べた昼頃はその1番人気馬は、3番人気までにも入っていなかったにちがいない。
とにかくオッズの動きがつかまえづらいレースが多く苦しめられている。
日曜の中京最終だってアタマで買った減量田中君のウインサウザーは締め切り3分前は3番人気だったのが終わってみれば1番人気、なかなかオッズの振幅についていけない。