『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

スプリンターズS

2006-09-26 23:25:16 | 競馬
スプリンターズSは、外国のせん馬が4頭出走する。先に来日した豪州馬テイクオーバーターゲットについては、前哨戦のセントウルS2着でだいたいの力はつかめた。初の来日で2度目の左回り、陣営の懸念していた重馬場でそれなりに走ったのだから、今度は前走以上と考えるべきだろう。となると太刀打ちできる日本馬はいないが、その他外国馬もそれぞれ不安抱えで強くは推せない。

まず昨年の覇者のサイレントウイットネスはウイルス性の病気に侵されたとかで、今年は4戦未勝利と調子を崩している。
デビューから17連勝を飾り香港の“英雄”といわれた短距離王だが、どうやら昨年の状態には遠い。
5月7日のマイル戦9着以来だがその間に立て直しができたかどうか。
昨年大挙押し寄せた香港応援団と今年の応援団の動向などから状態は類推できるかもしれない。

英国馬のレザークは6歳の6月初めてG1のゴールデンジュビリーSに出走して勝ち、続く7月のジュライCと直線1200メートルのG1を連勝した。
テイクオーバーターゲットとはホームで3戦して2勝1敗、せん馬は老けないというが奥手の馬のようです。
ただし勝ちタイムはそれぞれ1分11秒3、1分13秒1と遅い。
馬場が違うのでそれ自体は優劣の尺度にならないが、日本の軽いスピードの出る馬場を経験していないのは有利ではない。
ただこの馬はグローバルスプリントチャレンジの2位で、ここと香港で勝てば1位を独走するテイクオーバーターゲットを逆転できる位置にいる。
勝負がかりと考えたいが、主戦のJ・イーガンではなく香港ベースのフランス人騎手エリック・サンマルタンというのが解せない
アーバンシーで凱旋門賞を勝った騎手だが、フランスでは親の七光みたいな騎手だった。
ベンバウンもまた軽い馬場に実績のないG3クラスの馬。
香港のフェアリーキングプローンが勝った安田記念でデットーリの代役で2着したオドノヒューの騎乗は懐かしいが、勝ち負けまではつらいかも知れない。

日本勢の大将格はオレハマッテルゼ。
高松宮記念でラインクラフト、シーイズトウショウを下してG1馬になり、その後京王杯SCを楽勝、安田記念で1番人気になったが惨敗した。
ただ高松宮杯、京王杯SCともに相手とか展開に恵まれたという側面があったことはいなめない。
時計的にも抜けているわけでもない。
大将は大将でも空き家の大将という感じで強いという印象はあまりない。

シーイズトウショウは出否を迷っていたセントウルSでテイクオーバーターゲットを破りサマーチャンピオンになったが、おそらく前回が崖っぷちの状態で、あれ以上があるかどうか。
中山に良績はない。

前走突如走ったステキシンスケクンはマイルのG3 2勝だが、スプリント対応力はある。