『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

久々のいい競馬でしたね

2008-11-03 09:45:09 | 競馬
ペリエに暗殺指令が下っていたとは…そんな手もあったのか。同厩といっても利害は違うはずなのだから ン?! という感じ。やってくれるじゃないの角居さん。ダイワはペースダウンしたいところでトーセンに絡まれた。それが最後はハナ毛の差。ま、戦いだからなんでもありか。それにしても凄い競馬だった。

 ダイワのペースは前半58秒7で後半58秒5。1F12秒台だったのは最初と最後だけである。こんなペースで粘られれば追走馬もつけいる余地はないはずだから、これを差したウオッカは掛け値なしに強い馬だし、並ぶところまできたディープスカイだって強い。
 1~3番人気の順に入線するという秋天にしては珍しい結果となったが、ダイワのペースが速く後続がごちゃつかなかったので紛れようがなかった。

 パドックのダイワはいつになく気負ってややいれ込み気味だった。線のきれいな牝馬という印象の馬だが、この日は前肢、後肢に筋肉がつき牡馬のようなボディーライン。マッチョな仕上がりは常態ではなかったように思う。本馬場入場も先に行ったほどでテンションの高さが気がかりだった。ペースを上げながら逃げたとき、馬のはやる気に逆らって抑えても仕方ないというアンカツの開き直りを感じた。

 これに対してウオッカは最高の状態だった毎日王冠とほぼ平行線だが、落ち着きがあっていい雰囲気だった。BSあたりでかかりそうになったが一瞬で折り合いはパーフェクト。ダイワ目標にレースは進めやすかった。

 ディープもまた気配は満点。古馬一線級と初対戦だったのだから素晴らしい内容である。あとはアサクサキングスが仕上がっているように見えたがレースは見せ場なし。もう少し距離があって時計のかかり気味の馬場が向くのかもしれない。馬体を戻したカンパニーも好走といってよい。後方から上位3頭の脱落を狙った乗り方で勝ち負けは意識していなかったろうが能力以上の走りをみせた。
 
 馬券はとられたが近来ない好勝負を堪能させてくれた。ありがとう。