先週日曜日5月13日付、SUNDAY NIKKEIコラム、「遠みち近みち」のタイトル「下を向いて歩こう」の記事が気にかかった。
京都大学名誉教授相良(さがら)直彦氏の研究人生に関することを、日本経済新聞特別編集委員の足立則夫氏が取り上げ、コラム欄「遠みち近みち」で記事にしているものである。
記事によると、相良直彦名誉教授は、「モグラとモグラセッチンダケ(正式学名はナガエノスギタケ)とブナなどの樹木の三者が『共生』の関係で成り立っている」ことを世界で初めて発見したとのことである。
その研究人生がまた面白い。
京都大学大学院の研究室で、キノコの研究を始めたのが24歳、モグラのセッチンタケに出合ったのが38歳。モグラの地下の生態にも研究対象を広げ、三者の関係をほぼ解明したのが47歳。その論文を仕上げたのが57歳。
63歳で教授退官後も、たった一人で「きのこ-モグラ学」提唱し、「何故モグラのセッチンタケがモグラの便所にはえるのか」など残された謎の解明にあたっているとのことである。
相良名誉教授が、「ずっと大地と向き合い研究人生を歩んできた」点を捉えて、「下を向いて歩くこと」も考えてみる必要があるのではないかと感じたのかもしれないと思う。
単純に、「上を向いて歩こう」と対比して、「下を向いて歩こう」を感覚的に捉えると、何とはなしに「暗いイメージ」で捉えられがちである。
しかしながら、足立氏は、「下を向いて歩こう」とのタイトルの中に、「極めて長期間を要する地道な研究活動の必要性」の意味合いを込め、同時に、「発明、発見に至る研究活動の地道性」を指摘しているのではないか…。
京都大学名誉教授相良(さがら)直彦氏の研究人生に関することを、日本経済新聞特別編集委員の足立則夫氏が取り上げ、コラム欄「遠みち近みち」で記事にしているものである。
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記事によると、相良直彦名誉教授は、「モグラとモグラセッチンダケ(正式学名はナガエノスギタケ)とブナなどの樹木の三者が『共生』の関係で成り立っている」ことを世界で初めて発見したとのことである。
その研究人生がまた面白い。
京都大学大学院の研究室で、キノコの研究を始めたのが24歳、モグラのセッチンタケに出合ったのが38歳。モグラの地下の生態にも研究対象を広げ、三者の関係をほぼ解明したのが47歳。その論文を仕上げたのが57歳。
63歳で教授退官後も、たった一人で「きのこ-モグラ学」提唱し、「何故モグラのセッチンタケがモグラの便所にはえるのか」など残された謎の解明にあたっているとのことである。
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相良名誉教授が、「ずっと大地と向き合い研究人生を歩んできた」点を捉えて、「下を向いて歩くこと」も考えてみる必要があるのではないかと感じたのかもしれないと思う。
単純に、「上を向いて歩こう」と対比して、「下を向いて歩こう」を感覚的に捉えると、何とはなしに「暗いイメージ」で捉えられがちである。
しかしながら、足立氏は、「下を向いて歩こう」とのタイトルの中に、「極めて長期間を要する地道な研究活動の必要性」の意味合いを込め、同時に、「発明、発見に至る研究活動の地道性」を指摘しているのではないか…。