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単位当たりCO2削減、日本のペース鈍る

2008-01-03 16:23:07 | 地球環境



 日経ECOLOMY(-環境+経済+私-)ニュースコーナー1月3日付記事である。タイトルは、「単位当たりCO2削減、日本のペース鈍る」である。
 GDP当たりの排出量比較で見ているが、80年代後半に入ってからはほぼ横ばいであるとのこと。
 あるいは、バブル崩壊後のGDP成長率の悪化、他方で、その後のCO2排出量の増加抑制なりが、期待するほどでなく、悪い方向に作用しているのかもしれない。

 いずれにしても、これまでの、「日本はエネルギーの使用効率が高く地球温暖化ガスの排出抑制は進んでいる」と自負している点につき、黄色信号が点滅し始めていることが示されていると考えられる。

 昨日も、NHKのインタビュー番組に、IPCCパチャウリ議長が出演し、日本はインドや中国等と連携し、発展途上国等への先進的な環境技術を移転する等して、もっと地球環境課題に強くコミットする必要があると指摘していた。
 まさに、その通りであると感じられ、政府、及び、政策当局に、洞爺湖サミットに向け、世界を強くリードしていくことを期待したいところである。
 記事を引用しておく。

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 記事引用
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 日本の二酸化炭素(CO2)の排出削減ペースが世界的に見て緩やかなことが内閣府の分析で分かった。1975年以降の国内総生産(GDP)あたりの排出量の推移を見ると、米独などと比べ日本の削減ペースは鈍く80年代後半に入ってからはほぼ横ばい。日本はエネルギーの使用効率が高く地球温暖化ガスの排出抑制は進んでいるとされるが、効率面での優位は薄れてきている。

 世界の主要国について、物価水準を調整した購買力平価ベースのGDPを算出。このGDP100万ドルに対するCO2の排出量を75年から2004年まで内閣府が算出した。
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 Written by Tatsuro Satohon 3rd Jan, 2008


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