気取らずにワインとカメラを勉強しよう♪

★ワインとカメラのだらだらした備忘録

コート・ロティ ヴィエイユ・ヴィーニュ

2012-10-20 05:06:21 | 日記
数あるコート・ロティの生産者の中でも、自然派の造りを強く打ち出し異彩を放つ造り手が
ジャン・ミッシェル・ステファンです。
栽培は勿論ビオディナミで、コルナスのティエリー・アルマンや
ボジョレーのマルセル・ラピエール、フィリップ・パカレとも親交が深いそうです。

ジャン・ミッシェル・ステファンはコート・ロティの著名な2つの丘
"コート・ブロンド"と"コート・ブリュンヌ"を所有。
急斜面での作業は一部馬により行なわれる他は、殆ど手作業です。
このような過酷な条件なため生産はごく少量。
化学薬品は一切使わず、必要な場合はボルドー液と硫黄のみを使用。
SO2添加は限りなくゼロ(無添加キュヴェもあり)に近く、
このようなこだわりが、ワインにみずみずしさと豊かな果実味を与えてくれます。

ジャン・ミッシェル・ステファンはSO2無添加を目指す理由を、
「飲んで頭痛になるのがイヤなのと、ヴァン・ナチュールのエスプリ」と、語ります。
醸造の過程においてSO2を使わないため、時折還元的な状態が表れる事があります。
「状態によっては私のワインはカラフェして貰いたい」と語る彼のワインは、
確かにコート・ロティの中において彼のワインは特殊と言われる事が多いのも事実。
しかし、80年代以降、コート・ロティの味わいが画一化して行く中で、
エレガントで果実味豊かな彼のワインこそ、コート・ロティ本来のシラーではないでしょうか。

ジャン・ミッシェル・ステファンのコート・ロティは3種類リリースされていますが、3種全て醸造方法が違います。
この「コート・ロティ ヴィエイユ・ヴィーニュ」は樹齢100年の古木から作られます。
除梗が100%され、熟成は新樽100%で行われます。

ブラックベリーやプラム、鉄分のニュアンス。
甘いスパイスのアロマティックな香り。
樽香もそこそこ感じられ、モダンなニュアンスも持っています。




ポチっとして下さい。

にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村