気取らずにワインとカメラを勉強しよう♪

★ワインとカメラのだらだらした備忘録

ラ・ロマネ

2012-10-04 05:28:51 | 日記
世界一有名かつ高価なワイン、ロマネ・コンティが存在する村、ヴォーヌ・ロマネ。
そのヴォーヌ・ロマネに本拠地を構え、ロマネ・コンティと方を並べるグラン・クリュ「ラ・ロマネ」
を所有するのがこのリジェ・ベレールです。

ラ・ロマネの畑を所有するリジェ・ベレール家はナポレオンにも軍人として仕えてきた由緒ある貴族。
優良な特級畑や一級畑を多数所有しているものの、
それまでブドウの栽培・ワインの醸造・瓶詰は全てルロワ、アルベール・ビショー、
ブシャール・ペール・エ・フィスなどのネゴシアンに任せてきました。

しかし、7代目当主のルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏は軍人になる道を選ばず、
自身がヴィニュロン(ブドウ農家)となり、ワイン生産者という道を歩み始めたのです。

ルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏は、ピノ・ノワールの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエや
ジャン・イヴ・ビゾーから指導を受け、2002年からはグラン・クリュのラ・ロマネをリリースしました。

リジェ・ベレールのブドウ造りは、非常に丁寧で綿密。
昔ながらの方法である馬を使って畑を耕作し、除草剤を使わず有機農法でブドウを栽培しています。
造られるワインは自然とブドウの旨みを感じるナチュラルな味わい。
スミレやバラの香りに、熟した黒系果実のアロマ。ほのかに土のニュアンスを感じます。
畑によってしっかりとキャラクターが異なるのも特徴。
香りに溶け込むスパイスやミネラル感、酸味の度合いは大きく変わります。

ラ・ロマネは0.85haというフランス最小のアペラシオン。
東はロマネ・コンティ、北はリシュブールと特級畑が隣接しています。
そして、このラ・ロマネはリジェ・ベレールのモノポール(単独所有)となっています。

ブルゴーニュの中でも、ヴォーヌ・ロマネ村のこの付近は
長い歴史の中で特に細かく畑が区分されています。そして、リジェ・ベレール家では
かつて、ロマネ・コンティとラ・ロマネは同じブドウ畑であったと言い伝えられています。

当主ルイ・ミッシェル氏曰く、
「グラン・クリュとは巨大さではなく、シンフォニーのような複雑さのこと」
「野性的なリシュブールと比べれば、ラ・ロマネもロマネ・コンティも同じ香りを持っている。
同じ雨や太陽を浴びているが、斜面の位置が違うし、同じテロワールではありません。
仕上がってくるものは別です。両者を比較することはできません。」と言っています。

2010年のラ・ロマネは、滑らかなタンニンが印象的。
調和が取れ、香りは限りなく魅力的に驚く程長く続きます。




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