3年ぶりに映画館へ行きました。チケットの買い方もすっかり忘れて
まごついていたら 後ろの列のお姉さんが助けてくれました あ~ぁ・・
1952年(昭和27年)公開の 黒澤明監督・橋本忍脚本の映画『生きる』を
時代設定も同じ 第二次大戦後のロンドンを舞台に カズオ・イシグロの
脚本で『生きる LIVING』が作られました。
ロンドン市役所 市民課課長のウィリアムズが がんで余命半年と
宣告され 残る命を 市民の切なる願いの 公園づくりに尽力する
という日本のものと ストーリーは同じです。
映画館を出て お昼すぎに家へかえり すぐさまプライムビデオの
TOHO名画座を契約し 自宅で日本版の『生きる』を観ました。
日本版『生きる』は今までに NHK-BSPで観たことがありましたが
いま観てきた海外版と 見比べたかったからです。
日本版の主演は名優 志村喬 その他にも懐かしい俳優・女優さんが
たくさん出てきます。
この映画が公開された翌々年『七人の侍』が作られ 『生きる』の
志村喬・加東大介・千秋実・木村功・宮口精二 の5人が侍になり
黒澤映画の 世界的な大ヒット作となりました。
『生きる』でいちばん有名なシーンは でき上った公園で 志村喬が
雪の夜に ブランコを漕ぎつつ歌う『ゴンドラの唄』です。
英国版ではこの大切なシーンに アイルランド民謡『ナナカマドの木』
が歌われました。
名シーンをバックに 東京混声合唱団『ゴンドラの唄』
この映画を撮ったとき 名優 志村喬はまだ47才の若さですが 余命半年と
知ったのちの 鬼気迫る彼の姿は 素人目にもすごさを感じました。
キャストを見ても いまなおご健在は 女優の丹阿弥谷津子さん98才だけ
と思われます。 公開されてから70年経っています。
英国版か日本版か どちらが好きかと聞かれたら 迷わず日本版と答えます。
私が英語が分かり 字幕スーパーが必要なければ どちらか迷うところです。