ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

2019年09月15日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2018年4月公開の映画の紹介です

監督はリューベン・オストルンド。
スウェーデンの風刺ドラマ映画です。
この映画はカンヌ国際映画祭で「パルム・ドール」を受賞しています。


スウェーデン・ストックホルム。
有名美術館でチーフのクリスティンは、インタビューを受けた後外に出ます。
すると、「助けて」と逃げる女性がいて、近くの男性と共に女性をかくまってあげます。
ところがその騒動で、クリスティンは財布と携帯を盗まれたことに気付きます。
GPSで特定すると、場所は裕福でない地域のアパートでした。
クリスティンの部下が、アパートの全戸に脅迫めいた手紙を入れる提案をします。
『盗んだものを返さないとひどい目に遭わせる。
クリスティン宛てにコンビニに届けろ』
というものです。
しかし、いざとなると部下は動かず、クリスティンは自分で一枚づつポストに入れていきます。
数日後コンビニから連絡があり、財布も携帯も戻ってきてクリスティンは喜びます。
ところが、またコンビニから連絡があり、今度は
「よくも泥棒扱いしたな」
と書かれた手紙が届いたのです。
 
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主演・出演は クレス・バング、 エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト。

上映時間は151分。
あらすじでは描ききれないところで、現代アートの部分があります。

更には『モンキー マン』なるものも登場し・・期待や訝しさ、畏怖など・・・
簡単に言うと、

「なんだあのうざいサル人間はっ!!??
見ぬふりしないで、早く誰か何とかしなさいよ!!!!」(失礼)

という登場の感じです。






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「アンタッチャブル」

2019年09月15日 | 1990年以前のアメリカなどの映画(西部劇以外)
1987年公開の映画の紹介です

監督はブライアン・デ・パルマ。
実話のクライム・ドラマ映画です。
主演・出演は、ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、ロバート・デ・ニーロ。


アメリカ、1920年代から30年代初期の禁酒法時代。
ギャングのボス、アル・カポネは密造などで膨大な利益を上げていました。
ある日、カフェのオーナーに密造を断られた男性は爆弾を詰めたバックを置き去り、10代の少女が犠牲となる事件が起きます。
政府は取り締まりの為、財務省特別調査官・エリオット・ネスをシカゴに派遣します。
ネスは警官を従え、情報があったカナダからの密造酒を取り締まりますが、木箱から出てきたのは番傘でした。
新聞には『大黒星』と写真入りで載せられ、ネスは帰途の途中橋から川に紙屑を丸めて捨てます。
すると、通りかかった老齢のパトロール警官がネスを注意します。
その後ネスはただものではないと感じ、その警官・マローンを訪ね捜査の協力を依頼します。
マローンは、カポネを挙げるには覚悟が必要とネスに話し、更に2人を連れて皆ショットガンを抱え郵便局に手入れに入ります。
ネスは摘発に成功し新聞にも載りますが、容赦ないカポネとの戦いが始まるのです。
一方、仲間を集めたカポネは自分の『情熱』はこれだ、と言ってバットを持ち、郵便局の担当を殴り倒すのでした。
ネスと行動している本部で経理を担当していたウォレスは、カポネを逮捕出来る要素に気付きます。
更に、マローンが取引の情報をつかみ、4人は行動を起こすのです。

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この映画は、アカデミー賞で「助演男優賞/ショーン・コネリー」の受賞があります。

当初アル・カポネ役はボブ・ホスキンスでしたが、デ・パルマ監督が自らロバート・デ・ニーロを推したんですね。
多忙のロバート・デ・ニーロは最短の撮影だったとか。

ネス役はこのころ32歳ほどのケヴィン・コスナー。
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1991)では、アカデミー監督賞を受賞しています。
「フィールド・オブ・ドリームス」(1990)、「ロビン・フッド」(1991)、「JFK」(1992)などの主演、
近年は「クリミナル 2人の記憶を持つ男」(2017)、「ザ・テキサス・レンジャーズ」(2019製作、劇場未公開)の主演があります。






このシーンは当初列車の予定が、低予算のため・・

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「ザ・コンサルタント」

2019年09月14日 | アクション映画
2017年公開の映画の紹介です

監督はギャヴィン・オコナー。
クライム・アクション映画です。
主演・出演は、ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ。


アメリカ・イリノイ州の田舎町。
ウルフは小さな会計事務所を経営していました。
幼少時、自閉症児と判明たウルフは、軍人の父に連れられて各地を転々とし、克服すべく訓練を積んでいきました。
ある日ウルフは、リビング・ロボ社から使途不明金について調査するよう依頼されます。
すべての書類の数字に目を通したウルフは、それをガラスの壁にどんどん書き出していきます。
ところが、調査が終わりに近づいた時、依頼してきたエドが自殺した為、社長から調査をやめるよう言われました。
しかし、こだわりが特に強い性質のウルフは、終わっていない仕事をそのままにする事は出来なかったのです。
ウルフはエドの死を調べ始めるのでした。
一方、財務省の局長レイモンドは優秀な分析官に、ある事件に関係している“会計士”について調べるように言います。
分析官が調べ始めると、“会計士”はとんでもない殺し屋であることがわかるのです。

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あらすじに載せきれませんでしたが、ウルフの訓練場面や、射撃の腕前など圧巻シーンがたくさんあります。

ウルフ役はベン・アフレック。
銃トレーニングのトレーナーは、「アメリカンスナイパー」(2015)のブラッドリー・クーパーと同じ人物だったんですね。
この映画のウルフ役を、本人は出演映画の役で自分で好きな演技ベスト5に入れたんだとか。
因みに他は、
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016)のバットマン、
「アルゴ」(2012)のトニー、
「チェイシング・エイミー」(1998)のホールデン、
「グッド・ウィル・ハンティング」(1998)のチャッキー。







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「こんな夜更けにバナナかよ」

2019年09月14日 | 日本映画
2018年12月公開の日本映画の紹介です

監督は前田哲。
筋ジストロフィーを患い、ボランティアと自立生活をした故・鹿野靖明さんの自伝映画です。
主演・出演は、大泉洋、高畑充希、三浦春馬、萩原聖人、竜雷太、綾戸智恵、佐藤浩市、原田美枝子。


1994年、札幌市。
安堂美咲は、恋人の医大生・田中久のボランティアの現場を訪ねます。
そこでは、からだの動きが制限された鹿野靖明がたくさんのボランティアに世話をしてもらっています。
急に来れなくなったボランティアの代わりに、美咲が鹿野の世話をする事になってしまいます。
わがままを言い放題の鹿野は、その日の夜中に急に
「バナナが食べたい」
と言い、美咲はコンビニを探しますが、売り切れで方々回るはめになるのです。
鹿野は美咲を気に入り、美咲も飾らず鹿野と接します。
目的を持って勉強をしている鹿野に、美咲は元気に付き合います。
ある日、『障害者の自立生活を変える』シンポジウムに参加した鹿野は、会場の質問に答えながら
「家族が世話をするというこの国の常識に、抵抗しているのさ」
と答えるのです。
ボランティアの為に稲荷ずしを作ってくる母親を、ババァ呼ばわりして鹿野は追い返します。
しかし、美咲はあとからその理由を聞く事になるのです。

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この映画の原作は、渡辺一史の同名ノンフィクションです。
第35回大宅壮一ノンフィクション賞・第25回講談社ノンフィクション賞をダブル受賞しています。

鹿野役は同じ北海道出身の大泉洋。
インタビューでは、
「タイトルの『こんな夜更けにバナナかよ』は、健常者側から見た最初と演じた時では感じ方が違った」
と語っています。更に、
「この言葉が、わがままじゃなくなる時代が来るといいなという気持ちになりました」

≪ 筋ジストロフィー とは ≫

『遺伝子疾患』であることが明らかにされた疾患です。
遺伝子異常のある女性(保因者)が、男児を出産した時、二分の一の確率で発症する『X染色体劣性遺伝』が原因といわれています。
女性はX染色体を二本持つため、片方が異常でもX染色体劣性遺伝は発病しない代わりに保因者になってしまうんですね。
症状は、次第に筋委縮と筋力低下が進行し、最終的には人工呼吸器などが必要になります。

鹿野さんは、『ベッカー型』呼ばれる筋ジストロフィーのようで、幼少期から患い、この映画では34歳で首と手以外は動かすことができないという状態です。

難病法における『指定難病』の一つとして、治療法の研究や医療費助成などが行われています。







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「恋愛小説家」

2019年09月13日 | ラブロマンス映画
1998年公開の映画の紹介です

監督はジェームズ・L・ブルックス。
ラブ・ロマンス映画です。
主演・出演は、ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア。


売れっ子の恋愛小説家メルビンは、潔癖症で偏屈な毒舌家です。
同じ階に住むゲイのサイモンの愛犬をダッシュボードに入れて知らんぷりしたり、人とうまく付き合うのが苦手でした。
いつもランチを食べに行くレストランのウェイトレスのキャロルにも、ひねた言い方ばかりします。
ある時、メルビンは休んだキャロルの家へ行って追い返されてしまいます。
しかし、キャロルの子供が病気と知り、医師を家へ訪問させ、メルビンは支払いも済ませていたのです。
一方、サイモンが事件に巻き込まれて重傷を負い、愛犬をメルビンが預かる事になります。
ある日メルビンがサイモンを実家に連れて行く事になり、なりゆきでキャロルも同行する事になります。
メルビンとキャロルは正装して高級レストランに入りますが、やはりメルビンは機嫌を損ねる言葉ばかり発するのでした。

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原題は“ As Good as It Gets”で、「これ以上はない最善」という意味です。

この映画はアカデミー賞で「主演男優賞/ジャック・ニコルソン」と「主演女優賞/ヘレン・ハント」受賞しています。
他、「作品賞」「助演男優賞/グレッグ・キニア」「脚本賞」にノミネートがあります。

なぜかメルビンにとってもなつく、サイモンの愛犬・ヴァーデルはブリュッセル・グリフォンという種類です。

メルビン役はジャック・ニコルソン。
「カッコーの巣の上で」(1976)でもアカデミー主演男優賞「愛と追憶の日々」(1984)ではアカデミー助演男優賞を受賞しています。
他、ノミネート多数ありです。

キャロル役はヘレン・ハント。
「セッションズ」(2013)でアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされています。
他、「キャスト・アウェイ」(2001)、「ハート・オブ・ウーマン」(2001)などの出演があります。







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「ラヴレース」

2019年09月13日 | 実話をもとにした映画
2014年公開の映画の紹介です

監督はロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン。
清純派・アマンダ・セイフライドの体当たり作品・18R指定の伝記映画です。
主演・出演は、アマンダ・サイフリッド、ピーター・サースガード、シャロン・ストーン、ジェームズ・フランコ。


1970年のフロリダ州・ダビー。
21歳のリンダは、前年の行いから両親・特に母親に厳しく生活を強いられていました。
友人のパッツィと行ったローラースケートの店で、バンドの前で踊っていたリンダはチャックの目にとまります。
バーを経営しているというチャックはリンダたちに声をかけ、その後リンダと付き合うようになります。
間もなくリンダは家を出てチャックと結婚するのです。
チャックの仕事はストリップバーの経営で、ある日留置場からリンダに連絡が入ります。
迎えに行ったリンダは、チャックからお金が必要な事を話され、リンダは映画プロデューサに紹介されます。
演技は下手だが、チャックが持参したリンダのディープ・スロートの映像は大当たりでした。
間もなく公開されたリンダの主演映画「ディープ・スロート」は、映画館に行列が出来るほど大好評になるのです。
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リンダは自伝を出版するため準備をしていました。
チャックと過ごした、決して輝かしいものではなかった人生をリンダは綴っていたのです。

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1972年に公開されて社会現象とまでなったポルノ映画の主演女優、故・リンダ・ラヴレースの半生の映画です。

リンダ役はアマンダ・サイフリッド。
常にチャレンジングなので、この役どころを引き受けたんだとか。
「リンダのサバイバルだった人生、勇気を観て欲しい」
と、インタビューで語っていました。
「マンマ・ミーア!」(2009)、「レ・ミゼラブル」(2012)の出演では実際の歌声も披露しています。
他、「テッド2」(2015)、「あなたの旅立ち、綴ります」(2018)などの出演があります。

チャック役は、この映画で私が暫くトラウマになってしまったピーター・サースガード。
古くは「デッドマン・ウォーキング」(1996)、「仮面の男」(1998)のちょっとの役、
「マグニフィセント・セブン」(2017)ではやっぱり嫌~な役どころでした。






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「ゼロ・ダーク・サーティ」

2019年09月12日 | サスペンス映画
2013年公開の映画の紹介です

監督はキャスリン・ビグロー。
ビンラディンの殺害計画が題材のサスペンス映画です。
実に くらーくて、おもーいです。
でも、ラストのスリル感は、もう見て味わうしかないです。


パキスタン支局に配属された女性CIA分析官マヤは、テロリストの過酷な拷問に立ち会います。
尋問から、ビン・ラディンの連絡係であるアブ・アフメドという名を聞き出します。
頻発する自爆テロの阻止を優先したCIAは、情報を聞き出すため買収した医師が会談場所で自爆し、マヤの友人が死亡するという失態を侵してしまいます。
やがて膨大な情報の解析から、アブ・アフメドの本名が割り出され、居所と屋敷までも特定することが出来ました。
マヤは上層部に、この屋敷にビン・ラディンがいると確信していると告げます。
しかし上層部はなかなか決心がつかないままでした。
マヤは奇襲の重要性を話し続けます。

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題名の「ゼロ・ダーク・サーティ」は、軍事用語で、奇襲作戦開始の真夜中の0時30分を意味するんですね。

主演はジェシカ・チャステン。
この映画でアカデミー賞・主演女優賞にノミネートされています。
「X-MEN: ダーク・フェニックス」(今年6月)の出演、
「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」は今年11月公開予定です。

他、ジェイソン・クラーク、マーク・ストロング、 カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス。
米海軍特殊部隊隊員でジョエル・エドガートン、 クリス・プラットも出演していますが、真夜中のシーンは誰が誰だか分りませんって。







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「太陽の帝国」

2019年09月12日 | 1990年以前のアメリカなどの映画(西部劇以外)
1988年公開の映画の紹介です

監督はスティーヴン・スピルバーグ。
J・G・バラードの半自伝的な同名の小説が原作のドラマ映画です。
主演・出演は、クリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ、ナイジェル・ヘイヴァース、伊武雅刀。


1941年、中国の上海。
日本と中国は交戦状態で、イギリス人やアメリカ人が住む上海にも日本軍が迫っていました。
英国人少年のジェイミーは、両親と一緒に上海の租界地区に暮らしています。
父は会社の社長でプール付きの屋敷にすみ、何不自由ない暮らしをしていました。
仮装パーティが開かれ、シンドバットの服装のジェイミーは家族と共に専用の車で移動します。
飛行機好きのジェイミーは、特に日本のゼロ戦が大好きでパーティ会場で模型飛行機を飛ばします。
飛行機は丘の向こう側に見えなくなり、ジェイミーが探しに行くとたくさんの日本兵が固まっていました。
日本兵の上陸を心配し、ジェイミーの父はホテルに隠れる事にします。
しかしその夜日本からの攻撃があり、避難に皆殺到した中、ジェイミーは家族と離れてしまうのです。
ジェイミーは何とか自宅に戻りますが、自宅は荒らされ、父も母もいませんでした。
食べ物を探しに自転車でうろつくジェイミーは、アメリカ人のトラックに拾われました。
フランクとベイシーはジェイミーが中国人に売れないことがわかると置き去りにしようとします。
とっさにジェイミーは、自分の住む地区には高価なものがありお金を隠している住民もいると話します。
ベイシー達がジェイミーの家に行くと、人影が見えジェイミーは喜んで家に入ります。
しかし、布をまとって騒いでいる日本兵だったのです・・・

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この映画は、アカデミー賞では「撮影賞」「作曲賞」「美術賞」「衣装デザイン賞」にノミネートがあります。

ジェイミー役はこのころ13歳のクリスチャン・ベール。
オーディション参加者4000人の中から選ばれ、長編の151分、ほぼ画面に登場します。
現在でもハンパない役作りで、たくさんの映画に主演・出演しています。
「アメリカン・ハッスル」(2014)、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(2016)、「バイス」(今年4月)では、アカデミー賞のノミネートがあり、
「ザ・ファイター」(2011)では、助演男優賞を受賞しています。
「ハウルの動く城」(2004)ではハウルの声を担当していたんですね。









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「ノーカントリー」

2019年09月11日 | サスペンス映画
2008年公開の映画の紹介です

監督はコーエン兄弟(ジョエル・コーエン・イーサン・コーエン)。
R-15指定のスリラーです。
主演・出演はハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、トミー・リー・ジョーンズ、ウディ・ハレルソン。


1980。テキサス州。
殺し屋アントン・シガーは連行されましたが、持っていた武器で保安官を殺害し逃走します。
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ベトナム帰還兵のルウェリン・モスは狩りの最中に、殺し合いのあった現場を見つけてしまいます。
殺害された人々の中で一人、車の中の瀕死のメキシコ人を見つけます。
何かの取引と思ってモスが車を探ると、麻薬と多額の現金が置いてありました。
モスは現金を持ち帰りますが、メキシコ人が気になって夜中に様子を見に行きます。
しかし、数人の男たちに見つかり、モスはなんとか逃げ出します。
報復を恐れてモスは妻を実家に行かせ、自分はモーテルに身を隠し、現金は天井裏に隠します。
ところが、現金には発信機が仕掛けられており、殺し屋のシガーはモスを追い詰めるのです。
一方、銃撃戦を捜査しているベテランの保安官・ベルは、知り合いのモスの関与を知り、モスの妻に夫を助け出すと約束するのです。

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この映画はたくさんの賞を受賞し、アカデミー賞では8部門のノミネートがあります。
「作品賞」「監督賞」「助演男優賞/ハビエル・バルデム」「脚色賞」を受賞しています。

冷酷無比な殺人鬼・シガー役はハビエル・バルデム。
稀にみる不思議な武器で残酷な殺し方が話題となったんですね。
この映画で、たくさんの助演男優賞を受賞しています。
スペイン出身で、スペインの映画賞・ゴヤ賞では「海を飛ぶ夢」(2005)、「BIUTIFUL ビューティフル」(2011)など5個の受賞があります。








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「ラ・ラ・ランド」

2019年09月11日 | ミュージカル映画
2017年公開の映画の紹介です

監督はデミアン・チャゼル。
ロマンティック・ミュージカル映画です。
主演・出演は、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン。


≪プロローグ・冬≫ロサンゼルス。
何度も挑戦する女優のオーディションは上手くいかず、夜の道を一人歩いているミアは、聞こえてきた音楽に惹かれてバーのドアを開けます。
ピアノを弾いていたのは、日中後ろからクラクションを鳴らし続けていたセブでした。
ミアは話しかけますが、セブは無言で通り過ぎてしまいます。
≪春≫ 
ミアは参加したパーティで、偶然セブと再会し、帰りにミアの車を一緒に探します。
曲に合わせて、ミアとセブは軽快なタップダンスを披露します。
セブ「君と2人だけど、恋の気配もない」
ミア「私はシラケてる」
セブとミア「ステキな夜がもったいない」
その後、2人は分かれますが、翌日セブはミアが働くカフェに現れ、ミアを誘います。
「ジャズが嫌い」と言うミアを、セブはジャズ演奏のバーに誘い、店を持ちたいと語ります。
その後、映画館で落ちあった2人は恋に落ちて行くのです。
≪夏≫ 
ふたりは互いに夢を追いながら暮らしを共にします。
ある日、セブは昔の仲間からのバンドの誘いを受けます。
ミアはセブが演奏するコンサートを聞きに行きますが、セブが弾いていたのは本来のジャズではなかったのです。

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アカデミー賞では14のノミネートがあり、
「監督賞」「主演女優賞/エマ・ストーン」「作曲賞」「歌曲賞」など6部門受賞しています。

当初のキャスティングはマイルズ・テラーとエマ・ワトソン。

ミア役はエマ・ストーン。
「突然歌いだすのがいつも夢だった」
この映画で夢がかなったようです。
女優になる前に、実際に1年ほどオーディションを受けて落ち続けたてたとか。

セブ役はライアン・ゴズリング。
やはりアーティストを目指していた実体験があるんですね。
撮影までの3ヶ月間にピアノ特訓を行って、全てのシーン、あの素晴らしいシーンもを実際に弾いているからすごいです。

アカデミー賞では「作品賞」紹介の際にすったもんだがあって、
「あ・ら・らんど」なんて言われてしまっていましたね。

タイトルの『ラ・ラ・ランド』は「ロサンゼルスの愛称」、また、「現実離れした世界」という意味があるようです。







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「ディアトロフ・インシデント」

2019年09月10日 | ホラー映画
2013年公開の映画の紹介です

監督はレニー・ハーリン。
アメリカ合衆国・イギリス・ロシア製作。
『ディアトロフ峠事件』を題材にした、モキュメンタリー形式のホラー映画です。

≪ ディアトロフ峠事件 豆知識 ≫

ロシアのウラル山脈で、スノートレッキングをしていた男女9人が不可解な死を遂げた事件。
生還者が存在しないため、全容についてはいまだ謎のまま。
マイナス30度の極寒の中、テントを内側から引き裂いて裸足で外に飛び出したとされた。
2体に頭蓋骨骨折が見られ、別の2体は肋骨を損傷、1体は舌を失っていた。


アメリカの大学生のホリーは、ビデオ画面に向かって経緯を話します。
元々興味があった『ディアトロフ峠事件』が課題となった為、5人でドキュメンタリーの映画を作ることにしたというものです。
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※ テレビ画面が移り、ウラル山脈で5人の大学生が行方不明になった続報が報道されています。
ハッカーグループによって映された未公開だったビデオの映像が流れます。
恐怖におののくホリーの姿がありました。
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一か月前。
ホリーたち5人はロシアに入り、ビジェイまでトラックに乗せてもらい、ウラル山脈を登ります。
途中一夜を明かしたテントから出てみると、大きな人間の裸足の足跡がテントの周りにありました。
しかもテントの周りだけで、メンバーは誰かのいたずらと疑います。
しかし、その後も足跡はやはりとぎれとぎれに点々としていて、怖さが募ります。
そしてついに事件現場のディアトロフ峠に、5人は到着するのです。

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主演・出演はホリー・ゴス、マット・ストーキー。







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「嘘八百」

2019年09月10日 | 日本映画
2018年公開の日本映画の紹介です

監督は武正晴。
騙し合いの、コメディ・ドラマ映画です。
主演・出演は、中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵。


古美術商を経営する則夫は、娘のいまりと大阪の町で車を流していると、大きな蔵のある屋敷を発見しました。
訪問して出てきた佐輔という男に則夫は名刺を渡し、家へ招かれます。
蔵には佐輔の父が集めたという茶碗がたくさん収められていましたが、則夫はほぼニセモノと話します。
老舗の店から買った茶碗という話を聞いて、則夫はその店を訪ねます。
則夫は素人にニセモノを売るのは詐欺だと店主を脅して、高く買い取らせようとします。
そこへ、有名な鑑定士が現れて逆に則夫は丸めこまれてしまうのです。
佐輔から電話を受けて則夫が改めて蔵に入ると、利休の茶碗、長次郎の黒楽を見つけて歓喜します。
しかし則夫は、佐輔にやはりニセモノで、100万円で蔵のものを全部買い取ると話すのです。
佐輔は承諾し、後日則夫が受け取りに行くと茶碗は既に箱にしまわれていました。
則夫は全部を車に積んで佐輔の家を離れますが、嫌な予感がして箱を開けると全部ニセモノにすり替わっていたのでした。
則夫は佐輔を探し出し手問い詰めます。
すると佐輔は、意外な過去を語り、則夫はある考えを持ちかけるのです・・

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則夫役は中井貴一。
この映画の役作りのために、古美術関連の書籍を読んだんだとか。
父は俳優の佐田啓二というのは有名ですね。
俳優を考えてもいない頃、佐田啓二の17回忌の法要の時に映画監督の松林宗恵にスカウトされたんですね。
同監督の「連合艦隊」(1981)でデビューして、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。
現在もテレビや映画の主演・出演はとどまるところを知らず、
「記憶にございません!」の主演映画が、今月公開予定です。







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「21グラム」

2019年09月09日 | ドラマ映画
2004年公開の映画の紹介です

監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
ヒューマン・ドラマ映画です。
主演・出演はショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲンズブール。


前科者のジャックは、ある日ゴルフ場の仕事を解雇されてしまいます。
数日後、帰宅したジャックの様子がおかしい事に妻のマリアンヌが気付きます。
ジャックは、男性と子供二人を車で撥ねてしまいそのまま逃げてきたというのです。
マリアンヌは、ジャックには家族を養う義務があり、自主する必要はないと言い放ちます。
一方、クリスティーナは夫・マイケルと娘2人の事故の知らせを聞き、病院に駆けつけます。
しかし3人とも命を落とし、マイケルの心臓をドナーに提供するかの判断を聞かれます。
ドナーの知らせを聞いたポールとメアリーの夫婦は病院に向かいます。
ポールの心臓の手術は成功し、ポールは密かに提供者を調べます。
そしてポールは、夜中へべれけになったクリスティーナの代わりに運転を申し出るのです。

******************************************************
この映画は、事故の前と事故の時と事故の後の3人の様子が順不同に進みます。
物語が進むうちに事故の全容が徐々に見えてきます。

≪ タイトルの「21グラム」について ≫
人間の体重は、死んだら21グラム軽くなる。
その21グラムが、魂の重さと言われているんですね。

この映画でショーン・ペン(ポール役)はヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞しています。
アカデミー賞では「主演女優賞/ナオミ・ワッツ(クリスティーナ役)」「助演男優賞/ベニチオ・デル・トロ(ジャック役)」にノミネートがあります。
ショーン・ペンも主演男優賞にノミネートされているんですが作品は「ミスティック・リバー」なんですね。







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「パリ、ジュテーム」

2019年09月09日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2007年公開の映画の紹介です

この映画はパリ20区のうち18区を舞台に、1区につき役5分のフランスの短編・オムニバス映画です。
監督も俳優たちも皆別々で、豪華キャストになっています。
詳しい情報はあらすじの後に記述します。


4区「マレ地区」監督:ガス・ヴァン・サント/出演:マリアンヌ・フェイスフル、ギャスパー・ウリエル
マリアンヌに付き添いで工場に来たガスパールは、マリアンヌを待つ間にエリーと言う男性に声をかけます。
「どこかで会ったような気がするんだけど?
運命を信じる?
ジャズは好き?」
フランス語がわからず片言のエリーは、帰りがけにガスパールからメモ紙を渡されます。
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1区「チュイルリー」監督:ジョエル&イーサン・コーエン/出演:スティーヴ・ブシェミ
電車を待つ観光客は、フランスのガイドブックを開いています。
向かいにはアベックが2人いて、観光客は2人と目が合います。
ガイドには、目を合わせるなと書かれていて観光客は慌てます。
向かいの男は怒りながら何か叫んでいて、ガイドにはこう書かれていたのです・・
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2区「ヴィクトワール広場」監督:諏訪敦彦/出演:ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー
「カウボーイは本当にいるんだよ」
幼く亡くなった息子の言葉をスザンヌは思い出します。
夜寝ていると息子の声が聞こえ、スザンヌは息子を追いかけて外に出ます。
ヴィクトワール広場に着き、スザンヌがうなだれていると馬に乗ったカウボーイが現れ、言います。
「息子に会いたいかい?」

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他の区は、

「モンマルトル」18区 監督:ブリュノ・ポダリデス/出演:フロランス・ミュレール
「セーヌ河岸」5区 監督:グリンダ・チャーダス/出演:レイラ・ベクティ
「16区から遠く離れて」16区 監督:ウォルター・サレス、ダニエラ・トマス/出演:カタリーナ・サンディーノ・モレノ
「ショワジー門」13区 監督:クリストファー・ドイル/出演:リ・シン、バーベイ・シュローダー
「バスティーユ」12区 監督:イサベル・コイシェ/出演:ミランダ・リチャードソン、セルジョ・カステッリット
「エッフェル塔」7区 監督:シルヴァン・ショメ/出演:ポール・パトナー、:ヨランド・モロー
「モンソー公園」17区 監督:アルフォンソ・キュアロン/出演:ニック・ノルティ、リュディヴィーヌ・サニエ
「デ・ザンファン・ルージュ地区」3区 監督:オリヴィエ・アサヤス/出演:マギー・ジレンホール
「お祭り広場」19区 監督:オリヴァー・シュミッツ/出演:アイサ・マイガ
「ピガール」9区 監督:リチャード・ラグラヴェネーズ/出演:ファニー・アルダン、ボブ・ホスキンス
「マドレーヌ界隈」8区 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ/出演:イライジャ・ウッド、オルガ・キュリレンコ
「ペール・ラシェーズ墓地」20区 監督:ウェス・クレイヴン/出演:エミリー・モーティマー
「フォブール・サン・ドニ」10区 監督:トム・ティクヴァ/出演:ナタリー・ポートマン
「カルチェラタン」6区 監督:フレデリック・オビュルタン/出演:ジーナ・ローランズ、ジェラール・ドパルデュー
「14区」14区 監督:アレクサンダー・ペイン/出演:マーゴ・マーティンデイル

11区と15区はDVD収録のみのようです。

総監督はエマニュエル・ベンビイ。
2009年にはニューヨーク編『ニューヨーク、アイラブユー』を制作し公開しています。







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「プラダを着た悪魔」

2019年09月08日 | メリル・ストリープ
2006年公開の映画の紹介です

監督はデヴィッド・フランケル。
ローレン・ワイズバーガーの同名小説が原作の、ドラマ映画です。
主演・出演は、メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ、エミリー・ブラント。


報道記者希望のアンドレアは、面接までこぎつけた出版会社を訪れます。
ところが、そこはファッション雑誌で、興味がないアンドレアは有名な編集長のミランダを知らなかったのです。
第一秘書のエミリーは、アンドレアの容姿に驚きを隠せません。
エミリーは言い訳を考えますが、ミランダは自分で面接をし採用してしまいます。
ミランダは業界一厳しく、その後、アンドレアの名前すら覚えず出社後はデスクにコートとバッグを放り投げる始末です。
名門大学卒で頭が切れるアンドレアは次第に仕事に慣れて行きますが、ミランダのわがままに努力を重ねるも無能扱いされてしまいます。
アンドレアは、ミランダの直属の部下・ナイジェルに泣きながら愚痴をこぼしてします。
ナイジェルは努力が足りないとアンドレアを叱責し、『RUNWAY』の歴史や思いを寄せる人々の話をするのです。
そして、アンドレアを試着用のドレスで、素敵な女性に変身させたのでした。
アンドレアはミランダに名前で呼ばれるようになりますが、まだまだ試練は続くのです・・・

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作者のローレン・ワイズバーガー自身『ヴォーグ』で編集長アシスタントをしていた経歴があって、実体験と言われているんですね。

この映画はアカデミー賞で「主演女優賞/メリル・ストリープ」「衣装デザイン賞」のノミネートがあります。

なんと、作中の衣装の総額は100万ドル(約一億円)!
新生アンドレア登場シーンの衣装は全身シャネルでした。
FOXは衣装のすべてをオークションに出品し、その売り上げ金をチャリティー団体に寄付したとメリル・ストリープがスピーチで語っていたとか。

アンドレア役はこの映画が出世作・自身も転機作となったアン・ハサウェイ。
当初、レイチェル・マクアダムスがキャスティングの最有力候補だったそうですが、辞めちゃったんですね。

ミランダの第一秘書、エミリー役の応募者数は100人以上!
エミリー・ブラントは、デニムとビーチサンダルのラフな格好のビデオをでオーディション用に送ったんですね。
すっかり落ちたと思っていたら、「次はドレス姿で会いたい」と返事がきて見事合格したとか! 

さて、続編の小説の情報です。

その名も、『プラダを着た悪魔 リベンジ!』(Revenge Wears Prada: The Devil Returns)
出版年/2015年
=アンドレアがファッション誌“ランウェイ”編集部をやめてから、約10年、からのお話です。

映画化情報は未定でした。

※ 因みに『マイ・インターン』は続編ではありません。












コメント (2)
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