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ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「es」

2025年05月29日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2002年公開の映画の紹介です

監督は、オリヴァー・ヒルシュビーゲル。
ドイツ製作のサスペンス映画です。
主演・出演は、モーリッツ・ブライブトロイ、クリスチャン・ベルケル。


(あらすじ)
ドイツ・ケルン市。
タクシードライバーのタレクは、客を待つ間高額なバイトの記事を目にします。
『模擬刑務所での2週間の実験』
タレクは応募し、数人の参加者たちと体力テストや面接などを受けます。
実験当日、簡単な説明の後、『看守』と『囚人』に分けられ役柄を演じるよう言われます。
タレクは77番の『囚人』で、収監されるところから始まりました。
『看守』は苦手な食事もとるよう『囚人』に強要し、タレクは代わりに食べてあげたりします。
手玉に取る行動をしているタレクは『看守』から目を付けられます。
実験のすべては監視されていて、『看守』は暴力を禁じられていました。
代わりに『看守』たちは酷い事を考え、次第にエスカレートしていきます。
ある夜タレクはいきなり口にテープを巻かれ、
監視が届かない場所に連れて行かれてしまったのです・・・

***************************************
原題は『Das Experiment』
実験という意味のようです。

邦題はドイツ語が起源で、心理学・精神分析学の用語からきているんですね。

原作はマリオ・ジョルダーノの小説『Black Box』で、作者本人も脚本に加わっています。
アメリカのスタンフォード大学で実際に行われた監獄実験を元にした小説なんだとか。

タレク役はモーリッツ・ブライプトロイ。
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(1999)、「ミュンヘン」(2006)などの出演、「太陽に恋して」(2006)の主演があります。




皆さま、お立ち寄りありがとうございます
本性が現れるでござる
コメント (2)
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「たかが世界の終わり」

2025年05月13日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2017年公開の映画の紹介です

監督・脚本・編集は、出演していないグザヴィエ・ドラン。
カナダ・フランスのドラマ映画です。
主演・出演は、ギャスパー・ウリエル、マリオン・コティヤール、レア・セドゥ、
ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイ。


(あらすじ)
『12年の空白を経て、再びあの人たちに会おうと決めた。
・・僕の死を告げる為に・・』
飛行機からタクシーに乗り換え、街並みを眺めながら劇作家として活躍中のルイは故郷へ帰ります。
妹のシュザンヌ、母のマルティーヌ、兄・アントワーヌとその妻カトリーヌは、
タクシーを降りて家へ入るルイを喜んで迎えます。
その後カトリーヌが子供たちの事をいつまでもルイに話す事にいらついたアントワーヌは文句を言い、
家族との言い合いが絶えなくなるのです。
話を切り出せないルイは昼食の後気分がすぐれず、
物置小屋でぼんやりしているとカトリーヌがやってきます。
「あと、どのくらい?」
カトリーヌの問いに、ルイは驚いて聞き返します。
するとカトリーヌはアントワーヌの場所を告げ、話をするよう言うのでした。
その後ルイは助手席に乗りアントワーヌと車で出かけますが、
アントワーヌはやはり暴言しか吐かないのでした・・

****************************************************
戯曲『まさに世界の終り』が原作のようです。

この映画は、カンヌ国際映画祭・コンペティション部門で「グランプリ」と「エキュメニカル審査員賞」を受賞、
セザール賞では「監督賞」「主演男優賞/ギャスパー・ウリエル」「編集賞」を受賞しています。

家族の喧騒が多い中、表情のアップが目立つシーンが続きます。
名演技が続き、惹きこまれていきます。

ルイ役はギャスパー・ウリエル。
「ロング・エンゲージメント」(2005)では、セザール賞・有望若手男優賞を受賞しています。
「ハンニバル・ライジング」(2007) では若きハンニバル・レクターを演じてました。
マーティン・スコセッシが監督したシャネルの香水「BLEU DE CHANEL」のイメージモデルだったようです。

自分を馬鹿扱いするアントワーヌとバトルする妹・シュザンヌ役はレア・セドゥ。
喜怒哀楽をすべて出したような役どころでした。
アントワーヌ役のヴァンサン・カッセルとは、フランス版「美女と野獣」(2014)で美女と野獣のペアだったんですよ。




俳優でもある監督は、向かって左から3番目

皆さま、おたちよりありがとうございます
ギャスパー・ウリエルは数年前に事故で他界しています
お気に入りの俳優さんの一人で、殆どの映画を観ています
もう観れないのが、とてつもなく悲しいです (╥_╥)
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「ゆれる人魚」

2025年05月12日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2018年公開の映画の紹介です

監督は、アグニェシュカ・スモチンスカ。
ポーランド製作の、ファンタジーエロティックホラーラブロマンス
グロテスクミュージカル映画です。


(あらすじ)
ポーランド、ワルシャワ。
ある夜海辺でギター片手に3人の若者が歌っている姿を、
海の中から人魚の姉妹が見ていて口ずさみます。
人気のあるストリップクラブでは、支配人が匂いが気になって店内を見周ります。
すると歌手の女性が姉妹の少女を紹介し、
なんとコップの水をかけると2人は人魚になったのです。
姉のシルバーと妹のゴールデンはステージに立つことになります。
女性歌手が歌う後ろで、水槽の中で人魚の姿の姉妹に、会場は拍手喝さいでした。
間もなくシルバーは、若いベース担当の青年と恋に落ちます。
ゴールデンは孤独を感じ、外に出ると車の中で男性を襲って食べてしまうのでした。
ある時、自分も人間ではないと言う男性からゴールデンは忠告を受けます。
「シルバーから目を話すな。
恋をした男性が他の女性と結婚すると、夜明けに泡になってしまうから」

********************************************
シルバー役はマルタ・マズレク。
ゴールデン役はミハリーナ・オルシャンスカ。

この映画はサンダンス映画祭/ワールドシネマコンペティション・ドラマ部門審査員特別賞を受賞しています。




お立ち寄りありがとうございます
ちょっと・・かなり不思議系の映画で、印象が強い映画でした
2人の人魚たちはとても可愛かったです
コメント (4)
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「最強のふたり」

2025年05月06日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2012年公開の映画の紹介です

監督は、エリック・トレダノ。
体が不自由な富豪と貧困層の若者との、
実話をもとにしたフランスのドラマ映画です。
主演・出演は、フランソワ・クリュゼ、オマール・シー。


(あらすじ)
事故で首から下が全く動かない大富豪のフィリップは、自分の介護者の面接を行っていました。
失業保険が目的のドリスは、他の面接者と違い軽いノリでフィリップに接します。
ところがフィリップは、身体障害者として気遣わないドリスを気に入り採用します。
介護は思ったより数段大変にもかかわらず、ドリスの接し方は、フィリップが大変満足するものでした。
フィリップの誕生会の日、恒例のクラシックが演奏されます。
その後でドリスはアース・ウインド&ファイアー の曲をかけてダンスを披露し、皆はノリノリに楽しみます。
ある日、困っているドリスの弟が訪ねてきて、豪華な屋敷に目をまん丸くします。
フィリップはドリスの家庭を想い、ドリスに辞めるよう持ち掛け、ドリスは受けました。
そして、新しい介護者を雇ったフィリップですが、身障者扱いが気に入らず、頑なに介護をさせまいと意固地になっていくのです・・・

*****************************************************
この映画は、フランスでの歴代観客動員数で3位となる大ヒット作のようです。

ドリス役はオマール・シー。
この映画でセザール賞主演男優賞を受賞しています。
「X-MEN: フューチャー&パスト」(2014)、「ジュラシック・ワールド」(2015)、「インフェルノ」(2016)など、話題作に多数出演しています。

実在のフィリップとドリスの写真も掲載されています。
フィリップ本人は、作中の猛スピードの車やパラグライダーのエピソードは本当だったと語ります。
ドリスの履歴書は目を通していなかったんだとか。

ハリウッドリメイク版が昨年12月公開されています。
タイトルは「THE UPSIDE 最強のふたり」
監督:ニール・バーガー
主演・出演:ブライアン・クランストン、ケビン・ハート、ニコール・キッドマン。




皆さま、お立ち寄りありがとうございます
オリジナルが良すぎて、リメイクはまだ未見です
コメント (8)
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「愛、アムール」

2025年04月25日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2013年公開の映画の紹介です。

監督・脚本は、ミヒャエル・ハネケ。
オーストリア、フランス、ドイツ共同のドラマ映画です。
主演・出演は、ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー。


(あらすじ)
音楽家の老夫婦・アンヌとジョルジュは、愛弟子のコンサートを鑑賞し、帰宅します。
2人とも疲れて早々に寝ますが、夜中アンヌが起き上がっている姿をジョルジュは見て声をかけます。
翌朝、2人は会話をしながら朝食をとっています。
「塩がない」
ジョルジュの問いかけにアンヌの返事はなく、仕方なくジョルジュは自分で取って来ます。
その後も話し続けるジョルジュですが、ふと見るとアンヌは宙を見たまま全く動かないのです。
驚いたジョルジュは、からだをゆすったり冷たいタオルでおでこを拭いたりしますが、アンヌは動かず途方に暮れてしまいます。
ジョルジュが一旦席をはずして戻ると、アンヌはいつもの状態に戻っていて事情を説明します。
よく状況が飲み込めないアンヌは、検査のため病院へ行くのはいやだと言い張るのでした。
それからしばらくして、ジョルジュは娘のエヴァにアンヌの手術は失敗だったと話します。
間もなく車椅子で右半身にマヒが残る状態でアンヌは退院し、体の起こし方などジョルジュに伝えます。
「2度と病院に戻さないと、約束して」
アンヌの強い言葉にジョルジュは返答に困り、その後訪問したエヴァは、あまりの事に涙を流すのです・・・

*****************************************************
この映画は、カンヌ国際映画祭で「パルム・ドール」を受賞しています。
アカデミー賞の外国語映画賞では、オーストリア代表として出品、受賞しています。

渾身の介護をするジョルジュ役は、名優ジャン=ルイ・トランティニャン。
たくさん主演・出演作品があります。「男と女」(1966)、「フリック・ストーリー」(1975)等が有名です。

アンヌ役はエマニュエル・リヴァ。
この映画で、米国アカデミー賞主演女優賞に、最高齢の85歳でノミネートされています。




皆さま、お立ち寄りありがとうございます
随分前、ヤフーブログに記事をアップした時、
「劇場で観て、終わった後しばらく席を立てなかった」
というコメントを頂きました
その通りのラストでございます
コメント (2)
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「パリ、憎しみという名の罠」

2025年04月18日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2017年・劇場未公開映画の紹介です

監督は、オリヴィエ・マルシャル。
フランス・ベルギー製作のクライム映画です。
主演・出演は、ブノワ・マジメル、ジェラール・ドパルデュー、ローラ・スメット、
ミカエル・ユーン。


(あらすじ)
アントワヌは何者かの銃弾を浴び、倒れます。
5か月前。
妻・ダナの父の会社を引き継ぐも、アントワヌは多額の借金を抱えていました。
遅れた夕食では、息子とダナが席についているにもかかわらず、
養父・アロンに叱責されアントワヌは退席し友人と過ごします。
アントワヌは経営について会計士で友人のロランの助言を聞き、
会社を破綻して知り合いのエリック/シモン兄弟たちと怪しい仕事を始めました。
まず資金が必要となり、キャメルという金持ちから調達してもらいます。
仕事は順調で恋人も出来たアントワヌは、ポルシェを乗り回すほどになりました。
これほどの才能があると思っていなかったアロンは、
秘かにアントワヌを監視させます。
アントワヌは倍額で返済したにもかかわらず、キャメルからある話を持ち掛けるのです・・・

**************************************************
冒頭は、アル・パチーノ主演の「カリートの道」を思い出しましたよ。
裏社会はやっぱりどす黒いストーリー展開です。

原題は『Carbone』。
フランス語で、意味は「炭素、(温室効果ガスの一種である)二酸化炭素」など。
ん?怪しい会社の仕事関係の事?

アントワヌ役のブノワ・マジメルは、最近よく見かけるフランスの俳優さんです。
穏やかな役が多い中、珍しい役どころでした。
「ピアニスト」(2001)、「「愛する人に伝える言葉」」(2022)、
「ポトフ 美食家と料理人」(2023)はアップしています。




皆さま、おたちよりありがとうございます
記事もたまってましてアップ尽くしになるかもです
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「ファミリー・ディナー」

2025年04月15日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2023年公開の映画の紹介です

監督は、ペーター・ヘングル。
オーストリアの、ミステリー映画です。
主演・出演は、ピア・ヒアツェッガー、ニーナ・カトライン、ミヒャエル・ピンク、
アレクサンダー・スラデック。


(あらすじ)
イースター近くの頃。
10代の太ったシミーは、人里離れた叔母・クラウディアの一軒家にやってきました。
数日滞在の予定で、ダイエットを真剣にやるなら手伝うというクラウディアに、シミーは喜びました。
栄養士でもあるクラウディアは低糖質の本を出版していて、シミーの愛読書だったのです。
イースターの断食でクラウディアと夫・シュテファンは食べませんでしたが、
10代の息子・フィリップは豪華な食事を用意されています。
手始めに数日間断食を強いられたシミーは生唾を飲み込むのでした。
しかしある日フィリップはシミーに言います。
「ママは異常だ。」

***********************************************
「ゲット・アウト」ほどの異常ではないですが、
私的に観ていられないシーンがありました。

冒頭に一軒家の前で車を降りるシミーの姿が映りますが、
運転席はみえず挨拶を交わす様子もなく・・
全体的にこういう雰囲気で、疑問はさて置くことにしました。

言語はドイツ語のようですが、
タイトルは英語表記です。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
ホラー仕立てのようですが、
配信の分類はスリラー・ミステリー系のようです

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「ジュリアン」

2025年04月07日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2019年公開の映画の紹介です

監督は、グザヴィエ・ルグラン。
製作のフランスでロングランヒットを記録した、DVを扱ったドラマ映画です。
主演・出演は、レア・ドリュッケール、トマ・ジオリア、ドゥニ・メノーシェ。


(あらすじ)
離婚調停の場で、元夫婦ミリアムとアントワーヌ、それぞれの弁護士が出席します。
18歳の娘・ジョアンナと11歳の息子ジュリアンの親権が対象で、
調停委員はジュリアンの陳述書を読み上げます。
『あの男が来るのが怖くて遊べません。
ママの事が心配なので・・・』
その後それぞれの弁護士が状況や本人たちの意思など語り、
調停委員は後日弁護士に結果を連絡すると話しました。
各週ごとに土曜の昼から日曜6時までアントワーヌはジュリアンと生活することになり、
車の中でもジュリアンは無言を通します。
アントワーヌの実家で祖父母と過ごしますが、
父と口論になったアントワーヌはジュリアンを連れて出ていくのでした。
一方ミリアムは転居し、あるきっかけでそれを知ったアントワーヌは、
ジュリアンに場所を教えろと怒鳴ります。
嘘の場所を伝えたジュリアンは、逃げ出しました・・・

***************************************************
リアルな状況で、ミリアムとジュリアンの恐怖が伝わってきます。
ジュリアン役のトマ・ジオリアの演技は素晴らしく、
同時にアントワーヌ役は気の毒で仕方ありません。

この映画は、ヴェネツィア国際映画祭「銀獅子賞(監督賞)/グザヴィエ・ルグラン」を、
セザール賞では「作品賞」「脚本賞」「主演女優賞/レア・ドリュッケール」「編集賞」を受賞しています。
トマ君は「有望若手男優賞」のノミネートでした。

元になった短編「すべてを失う前に」は、
アカデミー賞/短編映画賞のノミネートがあるようです。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
いやぁ~怖いです

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「関心領域」

2025年03月04日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
昨年5月公開の映画の紹介です

監督は、ジョナサン・グレイザー。
アメリカ合衆国・イギリス・ポーランド製作の、歴史・ドラマ映画です。
主演・出演は、クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー、ラルフ・ハーフォース、
ダニエル・ホルツバーグ。



(あらすじ)
1944年。ポーランド。
アウシュビッツ強制収容所の所長、ルドルフ・ヘス中佐は収容所の隣の豪邸に家族と住んでいました。
赤ちゃんを含む5人の子供達、妻・ヘートヴィヒは塀に囲まれた広い庭を使用人たちと美しい庭園を造っています。
ある日ヘートヴィヒの母が自宅を訪ね、ヘートヴィヒプールや野菜栽培など案内して回ります。
ところが壁のすぐ外には治まる事のない黒煙が高い煙突から噴き出す臭いや、
時々聞こえる音など母は耐えきれなくなってくるのです。
一方、使用人の若い娘・マルタはリンゴやジャガイモなどこっそり盗み、
土木作業に来るユダヤ人のために置いていました。
ある日、マルタは容器に入った紙きれを見つけます・・・

***************************************************
塀の中は映りませんが、黒煙が吹き出す煙突は生々しく、
美しい庭園は別世界のようでした。
時々画面が一色になり、観ている媒体のせいかと焦りましたですよ。

この映画は、
カンヌ国際映画祭で「グランプリ」「FIPRESCI賞」、
アカデミー賞では「国際長編映画賞」「音響賞」、
その他たくさんの受賞をしています。

原作は、マーティン・エイミスの小説ですが、
架空の人物ではなく、映画では実在の人物を取り上げたようです。

ヘートヴィヒ役のザンドラ・ヒュラーは、
「落下の解剖学」(2023)(アカデミー/主演女優ノミネート)でも観てまして、
この映画もとても楽しみにしていました。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
タイトルからもとても観たい映画でした
視点を変えると、重~い映画だったのね

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「EO イーオー」

2025年02月27日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2023年公開の映画の紹介です

監督は、イエジー・スコリモフスキ。
ロバ、EOの生涯のポーランド製作、ジャンルはロードムービー・ドラマ映画のようです。
主演・出演は、サンドラ・ドルジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、マテウシュ・コシチュキェヴィチ、
イザベル・ユペール。



(あらすじ)
サーカス団でカサンドラと組んでショーを演じるロバのEOは、
ショー以外でもカサンドラからたくさんの愛情を注いでもらっています。
ところが市では動物愛護からショーに出される動物たちは抗議に遭い、
EOたちはあちこちに転売されてしまいました。
厩舎の馬たちは大切に扱われるも、EOは荷車を引かされ、
棚を倒したことでロバ牧場に売られてしまいます。
なかなか懐かないいEOは、ある日カサンドラの訪問を受けます。
その後柵を壊しカサンドラの後を追ったEOは、森に入ります。
森はたくさんの生き物が生息し、時折銃声まで聞こえるのです・・・

*************************************************
短い脚を一生懸命動かすEOは、もう、とても可愛かったです。
人間の行動の方が謎でした。

この映画は、「バルタザールどこへ行く」(1966)(アップ済みです)に触発されたようです。
第75回カンヌ国際映画祭では「審査員賞」「カンヌ・サウンドトラック賞」を受賞、
第95回アカデミー賞国際長編映画賞にポーランド代表作としてノミネートされました。
他、たくさんの賞の受賞、ノミネートがあるようです。

≪ ロバについて ≫

哺乳綱奇蹄目ウマ科ウマ属ロバ亜属の総称、
もしくは、アフリカノロバの家畜化された亜種
※ □じ▼☆あふぉ◎×じぇ

別名うさぎうま(兎馬)というのは初めて知りました。
現生ウマ科の中で一番小型だが、力は強く、記憶力も良いとか。

いずれにしても、可愛くて大好きですよ。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
公開時からずっとチェックしてました
まぁ、動物ものなので観るには勇気がいりましたが・・・

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「REC/レック」

2025年02月11日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2008年公開の映画の紹介です

監督は、ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ。
リメイク、シリーズ化にもなっている、スペイン製作のホラー・パニック映画です。
主演・出演は、マヌエラ・ベラスコ、フェラン・テラッサ、ホルヘ・ヤマン・セラーノ、
カルロス・ラサルテ。


(あらすじ)
スペイン。
テレビリポーターのアンヘラは“眠らぬ街”という番組作りのため、
カメラマンのパブロと消防署内でインタビューなど撮影をしていました。
退屈な夜を過ごすころ、住民が閉じ込められたと通報がありアンヘラ達も同行します。
アパートの中では2階の老女が異常な叫びをしていることで、
警察官と消防隊員が室内に入りました。
突然老女は警官に噛みつき、手当のため外に出ようとするもアパートのドアは鍵がかかっていました。
「建物は封鎖されている、住民は警官の指示に従うように。」
外の拡声機から聞こえたことにアンヘラは驚きますが、
すべて撮影しようとパブロに話します。
間もなく衛生検査員が派遣され、問い詰められて「感染によるもの」と伝えました。
しかしその頃には、噛まれて怪我をする住民が数人に増えていたのです・・・

*******************************************************
ドキュメンタリー形式のホラーで、苦手系でしたがやっと観ました。
リメイク版や何作も作られていることに驚きです。

リメイク版は、

「REC:レック/ザ・クアランティン」(2008・劇場未公開) ※ アメリカ合衆国制作
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
出演:ジェニファー・カーペンター、スティーヴ・ハリス

シリーズは、

「REC/レック2」(2009) ※ スペイン製作
監督:ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ
出演:ジョナタン・メジョール、オスカル・サンチェス・サフラ

「REC/レック3 ジェネシス」(2012) ※ スペイン製作
監督:パコ・プラサ
出演:レティシア・ドレラ、ディエゴ・マルティン

「REC/レック4 ワールドエンド」(2015) ※ スペイン製作
監督:ジャウマ・バラゲロ
出演:マヌエラ・ベラスコ、パコ・マンサネド

時系列では、「1」→「2」→「4」
「3」は「1」と同時期の別の場所のようです。

※ 観ませんです!!!



皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
やっぱりドキュメンタリー形式の、
実話が基になっている「ディアトロフ・インシデント」(2013)は、
未だに思い出すとゾゾ~~っとします

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「あのこと」

2025年02月01日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2022年公開の映画の紹介です

監督は、オードレイ・ディヴァン。
アニー・エルノーの自伝的小説がもとになっている、フランスのドラマ映画です。
主演・出演は、アナマリア・ヴァルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、サンドリーヌ・ボネール。


(あらすじ)
1960年代のフランス。大学都市の学生寮。
アンヌは友人のエレーヌやブリジットたちと飲みに出かけます。
学生のふりをしているという消防士から、美しいアンヌは声をかけられます。
大学の講義でもアンヌは完ぺきな答えを出す秀才で、親からも学士をとると期待されていました。
体調がすぐれないアンヌは、病院の診察を受けると、
「妊娠している、気の毒だが」と言われます。
中絶は違法行為で、知れると刑務所行きになる時代でした。
本で調べたり、他の病院を当たったりするアンヌですが、
日が進むにつれ食欲旺盛やつわりで吐いたりするようになるのです。
次第に勉強にも身が入らなくなり、
ある日アンヌは、父親と思われる男性に電話を架けました・・・

**************************************************
ほぼアンヌの目線で進み、葛藤が痛々しかったです。

原題は『L'Événement』で、
原作の小説の邦題と同じ「事件」という意味のようです。

この映画は第78回ヴェネツィア国際映画祭で、「金獅子賞」を受賞しています。

本当に美しいアンヌ役のアナマリア・ヴァルトロメイ。
この映画では、「リュミエール賞最優秀女優賞」「セザール賞有望女優賞」を受賞しているようです。
いくつかの映画出演はありますが、公開にもDVD化にもなっていないようです。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
相談された人々の反応に、気持ちが揺らぎます

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「ヒンターラント」

2025年01月29日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2023年公開の映画の紹介です。

監督は、シュテファン・ルツォヴィツキー。
モノクロではないけど全編暗い、オーストリア・ルクセンブルク製作のホラー・サスペンス映画です。
主演・出演は、ムラタン・ムスル、リヴ・リサ・フリース、マックス・フォン・デル・グローベン、
マルク・リンパッハ。


(あらすじ)
第二次世界大戦後、ソ連の捕虜収容所に抑留していたペルク達数名は、
オーストリアのウィーンの港が見え喜びます。
ところが大佐に会うもあまり歓迎を受けず“救貧院”行きの赤い紙を渡されました。
ペルクは何かあった時のためと、自分の住所を赤い紙に書きこみ皆と別れます。
大家から妻と娘は妹を頼ったと聞き、ペルク誰もいない部屋で戦争時の苦しみを思い出すのです。
一方、猟奇的な殺人が起こり、到着したレンナー警視は被害者がもつ赤い紙に書かれたペルクの名を確認しました。
容疑者として警察に連行されたペルクは、実は元敏腕の警部でケルナー博士の鑑識を一緒にみます。
その後も事件は起き、ペルクも狙われましたが駆け付けた警官に救われたのです。
ケルナーは“19”にまつわる殺人と気付き、
ペルクは捕虜収容所で起こった残忍な行為について話し始めるのです・・・

*************************************************
モノクロではないですが、全体的に暗い画面で残忍な死体は直視せずに済みました。
最後まで目が離せない、惹きこまれる展開です。
後からわかる収容所内容も想像を絶します。

原題も『Hinterland』なんですが、
濁らない邦題の「ヒンターラント」は、ドイツ語の発音のようです。
意味は、「後方から」。

ケルナー博士役は、暗い中に光を注ぐような美しいリヴ・リサ・フリース。
ドイツの女優さんですが、どこかズーイー・デシャネルに似ていて本当に可愛らしいです。
映画・テレ部ドラマで活躍しているようですが、観れる作品はなさそうです。
ゴールデンカメラ賞/最優秀若手女優賞、
バイエルン映画賞/最優秀若手女優賞、
マックス・オフュールス賞/最優秀若手女優賞、
ドイツ映画批評家賞/最優秀女優賞、
など受賞している今年34歳です。




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「ニューオーダー」

2025年01月21日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2020年製作の映画の紹介です

監督は、ミシェル・フランコ。
現実もあまり変わらないらしい、メキシコのフィクション・スリラー映画です。
主演・出演は、ナイアン・ゴンサレス・ノルビンド、ディエゴ・ボネータ、モニカ・デル・カルメン。



(あらすじ)
メキシコシティ。
国立病院で、入院中の患者たちが他に映されデモ隊が怪我をした仲間を運び込みます。
-----------------------------------------
使用人がたくさん働くノベロ家の豪邸では、マリアンとダニエルの結婚が行われていました。
判事の到着を待つマリアンの母・レベッカは、水道から緑の水が流れるのを目にし家の中の様子を調べます。
すると前使用人のロランドが妻の手術代を用立ててほしいとレベッカに頼みにきていました。
レベッカは費用を少しだけ渡し、足りなくて困る様子のロランドにマリアンが気付きます。
現金を持って出るもロランドは既に去っていて、マリアンはロランドの自宅に行くため車で出かけました。
市内は暴動が起こっていて、ロランドの家に着くも帰宅できる状態ではなくなったのでした。
しかしそのころノベロ家には使用人と手を組んだデモ隊が入り込み、
銃を放ち金目のものを強奪していたのです。
帰宅しようとするマリアンは、兵士に気づかれ自宅に送り届けると言われます。
しかしその先は、地獄だったのです・・・

*****************************************************
存在は知っていましたが、まさかのジェノサイド状態の映画でした。
カルテルではないですが、メキシコ系はやっぱり怖すぎます。

原題も『new order』。
文字通り「新しい注文、新たな指令」などですね。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
アップしてなんですが、お薦めではないです

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「もういない」

2025年01月09日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2012年製作の映画の紹介です

監督は、ティエリ・ビニスティー。
フランスのサスペンス・ドラマ映画です。
主演・出演は、パトリシア・カース、セルジュ・アザナヴィシウス、マリエ・ヴィンセント。


(あらすじ)
シングルマザーのキャシーは、勤め先のシモンに素敵な車を届けてもらいリボンを付けます。
娘・エバの20歳の誕生日で、元夫・リチャードがケーキを手土産に、その後友人たちなど集まってきます。
ところが肝心のエバの姿がなく、キャシーは事故の連絡を確認しに警察に赴きます。
直後事故の連絡が入り、若い娘の遺体はエバであることが分かるのです。
放心状態のキャシーは燐家に預けた息子・ロランに知らせず翌日を迎えます。
ところが、警察でキャシーが財布を落としたことでマスコミに知れてしまい、
テレビで知ったロランは愕然とするのです。
一旦勾留された容疑者は犯人ではなく、進捗がないことでキャシーはエバの足取りを追い始めました。
そして、エバが打ち明けなかったたくさんの事実をキャシーは知る事になるのです・・・

******************************************
痛ましい事件で始まる映画で、キャシーや周りの人々の嫌な部分も垣間見えますが、
ラストはホッとするものでした。

原題の『Assassinée』は、「殺害された」という意味のようです。
フランス語ですが、やはり英語と似通った単語がたくさんありますね。

キャシー役は、パトリシア・カース。
ジャズやシャンソンの要素をミックスした、ポップミュージックを歌う歌手のようです。
映画は他に、「レディース&ジェントルメン!!」(2002)がありました。

配信で観ましたが、ヨーロッパ映画が結構豊富です。
欧米と似たストーリーでも、国の法律などが違っていて、
この映画でも“予審判事”の説明がされていました。

画像無いですが、モノクロではないです

皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
93分の作品で、ダルみがなく見やすかったです

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