「幸福なラザロ」

2019年4月公開の映画の紹介です

監督はアリーチェ・ロルヴァケル。
イタリアのちょっと不思議なドラマ映画です。
主演・出演は、アドリアーノ・タルディオーロ、アニェーゼ・グラツィアーニ、アルバ・ロルヴァケル、ルカ・チコヴァーニ。

20世紀後半のイタリアの小さな村。
女性たちの住む窓の下で、一人の女性に歌を捧げる男性がいます。
照れながらも女性は受け入れ、皆祝福します。
青年・ラザロは皆からの頼まれごとを、嫌がらずこなします。
たばこ農園で働く村人は、侯爵夫人の小作人として賃金なく過酷な労働を強いられていました。
売る商品と村に必要な商品を受け渡す担当は、ラザロの働きふりにコーヒーの粉を渡します。
ある日、侯爵夫人と息子のタンクレディ達が村を訪れ村人は接待します。
村人のいない場で、タンクレディは侯爵夫人に、村人にある事実を隠していることに文句を言います。
その後タンクレディは退屈で外に出ますが、ラザロと話をした後姿が見えなくなるのです。
翌日みつけたラザロに、タンクレディは狂言誘拐の協力を頼み、大金を要求する紙をラザロに渡します。
侯爵夫人は相手にせず、ラザロは仕事とタンクレディの世話で忙しい日々を過ごします。
間もなく連絡を受けた警察のヘリコプターが上空を飛び、タンクレディの隠れ家に向かうラザロは見ているうちに崖から足を滑らせてしまうのです・・

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作品は、現代に蘇った“聖人ラザロ”の彷徨の物語のようです。

あらすじには登場しませんが、劇中には
「家畜が狼に襲われた」
とか、狼の遠吠えが聞こえる
狼の姿が見える
など、狼が頻繁に印象を与えます。

狼は、イタリアという国を象徴する動物らしいんですね。

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