ごんぎつねの独り言 ~技術士試験(建設部門:道路、総合技術監理部門)の受験記録・ブログ~

不器用で、愚直で、貧乏くじを引くのが大得意な "ごんぎつね" が本音で綴るブログ。 恐縮です(^^ゞ

温室効果ガスを25%削減

2009年09月14日 | 普段力 etc.
今後、議論が本格化してくると思うが、
「主要排出国の全ての参加による合意」を絶対的な ”前提” にできるのならば、
温室効果ガスを2020年までに1990年比で25%削減という目標は、”交渉戦術” としては 「あり」 だと思う。

今の状況下では、次善の策を探るしかないだろう。
是非とも、以下に記すことを十分に理解したうえで、進めてほしい。

まずは、欧州との不公平感を緩和するために、基準年を変更して、2005年比で30%削減と言い替える。

この場合、基準年の違いでしかなく、削減量の目標は同じである。
我が国の目標が突出していることが分かりやすくなる。

また、国民に強いる努力の量に比べて、国民への説明、合意形成が遥かに不足している。
諸外国からも、国内の賛同を得ていない、迷惑なパフォーマンスとみなされる恐れもある。
高い目標を掲げるにしても、実現可能なものでないと、誰もついてこない。
目標のグラウンドデザインと、どうすれば目標に達することができるかを示した工程表(ロードマップ)が必要だ。

国際的な交渉(ゲーム)の初期値を、我が国として どう設定するかという判断だ。

総合的に判断すると、2005年比で25%削減(排出権取引、森林吸収を含む)といった程度が限界であろう。

マニフェストの表現と違うので躊躇するかもしれないが、自縄自縛(じじょう‐じばく) にならずに、修正した方がよい。
国家戦略室のなかにも、ミスをしたと思っている中枢の議員がいるようだが、修正できていない。
保身を考えてのことだろうが、あたりまえのことができないようだと、政権与党としては危なっかしいと言わざるを得ない。

国際情勢を鑑みると、着地点は異なるものになるだろう。
国民への十分な説明責任を果たしつつ、しなやかに、そして、したたかに対応していってほしい。

決定したことは国際公約になるので、知力、気力、胆力が問われる。

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