ごんぎつねの独り言 ~技術士試験(建設部門:道路、総合技術監理部門)の受験記録・ブログ~

不器用で、愚直で、貧乏くじを引くのが大得意な "ごんぎつね" が本音で綴るブログ。 恐縮です(^^ゞ

昨年の今頃の振り返り

2009年03月28日 | 普段力 etc.
今週は年度末の送別会が続いた。
辞職・退職される人、組織を異動される人、そして残る人。
それぞれの今後の人生が、幸多いものとなることを切に願う。

今週は、久しぶりに土日とも休み。
昼はテニスをやり、夜はサッカーのW杯アジア最終予選を観戦。
日本はバーレーンに1-0で勝利した。
同じA組のカタールがウズベキスタンに0-4で敗れたので、6月6日のウズベキスタン戦に勝てば、W杯4大会連続が決まる。

さて、昨年の今頃のブログのエントリーを読み返してみた。
技術士という狭い話ではなく、自分自身のものごとに対する考え、スタンスのようなことを書いているが、今でも何一つ変わっていない。
考えが一貫しているとも言えるが、成長していないといも言える。(^^ゞ
踏み込み具合が安定しておらず、オブラートに包み過ぎた書き方をしていたので、指摘したかったことを少しだけ加えながら振り返っておきたい。

「自然科学」それ単体に加え、「制度」と「運用」との組み合わせが重要であると考えている。
とりわけ「運用」が課題となっており、全体として上手く機能していないことへの ”悲しさ” が意識の根底にある。
そのため、「運用」が本来の目的に対して自律的に動いてほしいという ”願い” がある。
「高貴な義務」(ノブレス・オブリージュ、noblesse oblige)のレベルの要求ではあるのだが、、、

● 自然科学と法律学 (2008年03月20日)
問題を収めていくには「運用」が重要であることを指摘。
参考として、東大法学部の長谷部泰男教授による「自然科学」と「法律学」の学問の違いについての説明を紹介。
◆自然科学
・根本的な部分ではあまり悩みはないのではないか。
・目指すべきものは大体決まっている。それは、本質の解明や真偽を明らかにすること。
◆法律学
・理想社会が何なのか人によって違う。これは本質的な問題。
・人は自分が大切だと思うことは、他の人にも大事だと思ってもらいたいもの。
 そして、世の中には色々な考え方や価値観があることを認めたくないと思っている。
・違うものがあることを認たうえで、社会生活を成り立たせるための社会サービスを提供する。
・解決しなければいけない日々の具体的な問題を、本質の問題には触らずに、何とか解決していくもの。
・皆が100%納得いかないとしても、「今日のところは収めておこう」というところを探していく。
・法律学は科学ではなく「芸」。ものさしは上手いか下手か。

● 集団偏向現象 (2008年03月21日)
「運用」に携わる場合は、情報を遮断しないことが重要であることを指摘。
例えば、縦割り行政、特定の技術者だけを集めた組織ではその弊害が出やすい。他の情報も聞こうという姿勢が重要。
また、個人の判断が重要であることを指摘。
価値観や人生観はやはり違うもの。踏み込む、踏み込まないの線引きは何事でも重要。
参考として、東大法学部の長谷部泰男教授による「集団偏向現象」、「個人の判断」の説明を紹介。
◆集団偏向現象(Group Polarization)
・元々同じような考え方を持っている人を一所に集めて、他の情報から遮断してしまい、同じような考え方の人の間だけでどんどん話を進めると、
 当初もっていた傾向がどんどん過激化していく現象。
・集団偏向現象の対策として一番いいのは、情報を遮断しないで他の違う情報も入れてあげること。
 世の中には他の考え方の人がいるんだとまずわかってもらうこと。
◆個人の判断
・憲法学は何を教えるかより、何を教えないかっていう事が重要。人はどう生きるべきなのかという事は、憲法は教えない。
・それは各自で決めてください。各自で考えてください。ということ。

● 憲法 (2008年03月22日)
「制度」と「運用」の両方で、多様性を認めることの重要性を指摘。
参考として、東大法学部の長谷部泰男教授による「憲法」の説明を紹介。
◆憲法
・「憲法≒国」。国は目に見えないし、行動できない。
・そのため、誰のどういう行動がその国の行動となるのか、決まりが必要。その決まりが憲法。
・憲法と言うものは、一歩間違うと根本的に異なる価値観の一つを憲法の中に組み込んで社会全体に押し広げようという考え方につながる。
 人生観なり、世界観なりの対立がなくならない限り憲法学は必要であり続ける。

● 制度と人 (2008年03月23日)
「制度」と「運用」の両方が重要であることを指摘。
そして、課題を解決するためには両方の対策とそれを実現する「リーダーシップ」が必要だと指摘。
参考として、自民党の伊吹幹事長(当時)の「制度と人」の説明を紹介。
◆制度と人
・「ものごとが上手く行かないとき」の対策は2つに分類できる。
 (1) 制度を変える … リベラル、ケインズ主義の立場の人は、制度を変えれば上手く行くと考えている。
 (2) 人を変える … 保守主義の立場の人は、積み上げられた制度を運用するよき人間を作る必要があると考えている。
・この2つは永遠の議論となっており、歴史観を持った立派な政治家を輩出しない限り上手く行かない。

● 愚行権 (2008年03月27日)
「制度」と「運用」の両方の改善が必要であることを指摘。
公的な領域で愚行権を行使することの愚かさを指摘。愚行権が認められるのは私的な領域のみ。
道路特定財源のH21年度からの一般財源化を例に、アンタッチャブルにするのではなく、議論を尽くし、合意を得るというプロセスが重要である。
参考として、「自由主義」と「愚行権」の説明を紹介。
◆自由主義
・判断能力のある大人なら、自分の生命・身体・財産に関して、他人に危害を及ぼさない限り、
 たとえその決定が当人にとって不利益なことでも、自己決定の権限をもつ。
◆愚行権
・他人のすることがいかに愚かに見えても、自分に対して直接的危害が加えられるか、
 加えられる可能性が極めて高い場合以外には、他人の愚かな行動を認める。

● 変化への対応 (2008年04月16日)
まとめとして、普遍的であるべきなのは現状ではなく、「変化への対応」と「成長」であることを指摘。
信奉しているマズローの欲求段階説についても触れる。
参考として、「ダーウィン」と「上原春男」さんの言葉を紹介。
◆ダーウィン
・最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である。
◆上原春男さん
・人や組織はなぜ成長しなければならないか。それは成長するものだけが生き残るからである。
 現状維持にとどまるものは、即、衰退に向かう。
・人間はもともと「成長したい」という欲求を備えた動物であり、その欲求にそって成長を目指すことが、人間に生きる活力やエネルギーを与え、
 さらには充実や幸福をもたらす原動力になる。

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