さかいほういちのオオサンショウウオ生活

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和風・ターキッシュ・ディライト・モドキ

2006年03月17日 13時04分07秒 | Weblog

 

 

日本でターキッシュディライトに近い食べ物といえば、これであろう。
ゼラチンの代わりに寒天が使用されている点と、粉砂糖の代わりにグラニュー糖が塗してある点を除けば、ほぼこの味に近いものであろうと想像できる。
レシピはここにあるので、原材料と照らし合わせればおおむね間違いないと思ってよいのではないか(自信ないけど)
寒天菓子というか羊羹というべきか、この菓子は昔は結婚式やお葬式には必ず出されていた菓子である。
我が息子曰く、「年寄りの食べ物」であるらしい。
”言いえて妙”というか”当たらずとも遠からず”というか、”表現の近似値”であるこの「年寄りの食べ物」は、どこのスーパーにも置いてあり100円くらいで手軽に手に入る菓子である。
本物のターキッシュ・ディライトは通販でも手に入るようだが、わざわざ食べてみようとも思えないような菓子なので、和風・ターキッシュ・ディライト・モドキを食べてエドモンドの気分を味わうのが安上がりだ(笑)
他のレシピでは”コーンスターチと砂糖を煮詰めて作る”とあるが、このレシピだと”固めの葛餅”のようなものかもしれない。
どちらにしても”兄弟を裏切っても”食べたくなるようなお菓子ではないような気がするのだが・・・・

エドモンドは、何故このような大して美味しくも無いようなお菓子を望んだのか?
それは、戦時中の物資不足の時代の”甘いものに飢えていた”子供たちの切ない思いがこめられているからだ。
兄弟すら裏切ってもよいくらい”甘いもの”が欲しかった時代、それを象徴しているのがターキッシュ・ディライトなのであろう。
それを思うと、エドモンドの切ない心に涙を禁じえない。
ナルニア国物語では、ターキッシュ・ディライトは物語りの展開を予感させる重要なお菓子であるようだ。



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