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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

お昼お昼… A駅で、お爺さんとお婆さんが~

2014年11月12日 22時34分10秒 | バス運転士
お昼時のA駅経由B駅行き… 乗客約20名(大半がお年寄り)でA駅に到着、私は前&中扉を開けた。中扉から10名以上が降りて行き、バスを待っていた約10名(全員お年寄り!)が、前扉から乗り始めたのだが… どこからか「お~い!」と誰かを呼ぶようなお爺さんの声が聞こえたのである。

しかし、それに対して誰かが返事をする様子もなく… 私は「何だろう? 酔っ払いが叫んでいるのかな?」と思った。実際、A駅のバス乗り場にあるベンチで、昼間から缶ビールを飲んでいる2~3人のお爺さん&お婆さんを見たことがあるので…

さて、5~6名のお年寄りが乗り込んだ頃、再び「お~い!」という声が聞こえ… すると、3~4番目に乗ったお婆さんが前扉のところまで戻ってきて、外に向かって「もう乗ったよぉ~!」と叫んだので、私は「なるほど、このお婆さんを見送りに来たお爺さんが、バスに乗れたかどうか心配していたのかぁ~」と思った。

ところが、約10名全員が乗り終えた時、またまた「お~い!」と… その声の主は、バス乗り場に一人立っているお爺さんであった。私が「ん? なぜ、まだ呼ぶのだろう?」と思っていたら、さっきのお婆さんが再び前扉のところまで戻ってきて「もう、乗っとるってぇ~!」と言った…

そして、私に「すいません、目が見えんもんで…」と言いながらバスを降り、お爺さんの手をひいて一緒に乗ってきたのだった… えっ!? 一体、どういうこと? 二人は夫婦じゃないの? ひょっとして仲が悪いの? お爺さんは何かブツブツ言っていたけれど、なぜかお婆さんは笑顔だったという… ん~~~~~????? これは、二人にしか分からない… 私には死んでも分からない“何か”があるんだろうなぁ~!