バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

行くべきか、行かざるべきか… 行っとけぇ~!

2014年08月20日 23時42分30秒 | バス運転士
朝7時台の某住宅地発A駅経由B駅行き… ふと見ると、運転カードに小さな文字で何か書いてあった。某住宅地から6つ目のバス停の発車時刻の横には“他系統のバスの発車時刻(私のバスの2分後)”が印刷されているのだが、そこに「すでに来ています。待たされます」と…

それを読んだ私は「あぁ~ あったあった、そういうことが! で、その時は他系統のバスの運転士さんが窓から手を出して“先に行って!”と合図をしてくれて追い越したんだっけ…」と思い出し、「でも、いつもそうしてくれるとは限らないよなぁ…」と思った。そこは2つのバス停が前後に並んでいて、他系統のバスが後ろで、私のバスが前なのだ。

某住宅地を出て4つ目のバス停で乗降客扱いを終えた時… 前方の歩行者信号が点滅をしていたので、私は「その気になれば青信号で行けるけど… そうすると、例のバス停の手前で2分以上も待たされることになるのかぁ… それだったら遅れて行った方が…」と思って、ゆっくりと加速して黄信号で止まった。

信号が青になって左折して、次の(5つ目の)バス停で乗降客扱いをして、その先の交差点で信号待ちをしていたら、右から左へ他系統のバスがブォ~ンと… その運転士さんがこちらをチラ見しながら走って行った。その時、私のバスの発車時刻の30秒前だった… 私は「あぁ~ 気にしてくれてたんだ。さっきの青信号で来ていれば、ちょうど良かったのかぁ~! 失敗したなぁ…」と思った。

信号が青に変わり、私のバスは左折して例のバス停の方へ… すると、他系統のバスの後ろに一台のトラックが… これでは、前回のような合図も何もあったものではない。私はトラックの後ろで、発車時刻の2分後までジッと待ち… その後、バス停まで前進して乗降客扱い… 歩行者信号が点滅を開始… 今度は躊躇することなくアクセルを踏み込んでブォ~ンと… 何とかギリギリで交差点を突破…

その先は、いつもよりも少ない乗客に助けられ、途中から定時運行に戻ったのだった。「あぁ、まだまだ夏休み… 交通量も少なくて助かったなぁ~ 9月に入ったら、こんなことはないだろうなぁ~ みんな、もっと休めばいいのに… 働き過ぎだぞぉ~ 学び過ぎだぞぉ~」と思ったりして…(なんのこっちゃ!)

さて、勤務後半に入る時の点呼場で… ある上司から「9月1日は楽しみにしといてよ」と言われた。そう、私を叩いたジジイが“乗るかもしれない”コースをやらせてくれるらしいのだ。私が叩かれたのは7月初旬、他の運転士さんが叩かれたのは8月初旬、そして9月1日…

前回(叩かれた2週後にやらせてもらった時)は見事な空振りに終わったけれど、今回は期待大… どうしようかなぁ~ 乗ってきた時に“宣戦布告”するか… そこでは知らん顔しといて、再び叩かれた時に“売られた喧嘩を買う”か… あぁ~ 悩むなぁ~ 楽しみだなぁ~ ハハハ…