goo blog サービス終了のお知らせ 

バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

思い込みの激しいオッサン 前編

2011年11月18日 17時46分47秒 | バス運転士
朝、ある路線を某駅へ向かって走っていた。××停を発車して、すぐに赤信号で止まった時… 交差点の先に一台のバスがハザードランプを点滅させて止まっていることに気が付いた。


私は「そんなところに私のバスが止まるべきバス停はないから… 他の営業所が担当している系統のバスが、車椅子の人を乗降させているのだろう」と思った。そして、信号が青に変わってから、対向車の切れ目を狙って追い越した。


終点の某駅に到着して、忘れ物チェックをして、バスを乗り場へ移動… と、そこで私は“乗客の多さ”に気が付いた。そして「この路線でも、この時間帯はこんなに乗るんだぁ~」と思いながら前扉を開けた。


すると、先頭の男子高校生が「遅延証明ください」と言ったのである。驚いた私は「えっ!?」と言いながら、すぐに運行カードと時計を見比べて「あのぉ… まだ発車時刻になってないんですけど…」と答えた。


するとすると、彼が「このバスは○○分ですよねぇ? だけど、前のバスがまだ来てないんですよ。△△分のバスが…」と言ったのである。超ビックリした私は再び「えっ!?」と言いながら周囲をキョロキョロと見回して… 「そうなんですか!? 申し訳ございません…」と言った。




思い込みの激しいオッサン 後編

2011年11月18日 17時45分31秒 | バス運転士
ボケな私は、そこでようやく「ひょっとして、さっきのバスが!?」と気付いたのである。詳細は分からなかったけれど、バスが一本抜けていることは間違いなく… 「大変お待たせして~」「大変遅れまして~」というお詫びを繰り返しながらの運行となった。


途中のバス停でも「遅延証明ください」と何人かに言われたり… 一本抜けていることなど知らずに遅れて走ってくる人を待っていたり… いつの間にかバスは少し遅れていた。その間に、二台の代行バスとすれ違ったので、私は「この後は通常通りになるんだ」とホッとした。


が、しかし… 止まってしまったバスの乗客は…??? あの時、バスの近くで一本後の私のバスを待っていたとか…??? それなのにボケな私は…!!! 時間が経つにつれて「とんでもないことをしてしまった…」という気持ちが膨らんで、その後の一往復半ず~っと自己嫌悪に陥っていた。


営業所に戻って、一人の上司に「すいません…」と、このことを話したところ… 「あぁ、××停のお客さんが多かったでしょ? そのように案内したから…」と言ったのである。私は「そりゃそうだ。現場と××停は100mも離れていないし…」と納得&ホッとした。


しかしまぁ… 思い込みの激しいオッサンである。こんな時、事前に無線で教えてもらえたら気が付い… って、そんなことを必要とするボケは私くらいでしょうね。ハハハ…