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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

何なんだよ! 冗談じゃねぇ!!

2008年06月17日 21時53分20秒 | バス運転士

今日は朝からずっと穏やかな気持ちで仕事をしていた。ところが… 午後2時50分頃、あるバス停から乗ってきた二人連れの男性のうちの一人が「おい! 10分のバスが来なかったぞ。その5分前からずっと待っていたのに… バスがもっと早く行っちまったんだよ! 証人だっているんだ!!」と言ったのだ。そうハッキリ言われると、キッチリやっていてもドキッとするものである。驚いた私は「そうですか…」と言いながら、頭の中のVTRをグルグルと回転させた。その路線、午後は私一人が走っていたので、その男性が言う「10分のバス」というのも、私が運転していたのである。まさか… 私が早く行ってしまった? 否、少し遅れたことはあったが、早くなったことはない! 私がバス停付近の乗客を見逃した?? 否、そのような状況はなかった!! 私がバス停そのものを見過ごした??? 否、そのようなこともなかった!!! 時間にして僅か30分前の出来事… いくら私でも思い出すことができた。そして「自分に落ち度はない」と自信を持つことができた。それと同時に、私は車内に漂うアルコール臭に気がついた。ひょっとして…??? そこで私が「バスが来なかったのですか?」と再度確認すると、その男性は「あぁ、来なかった。5分前から待っていたんだ。証人もいるんだ!」と言った。私が「その10分のバスも私が運転していたのですが…」と言うと、その男性は「だったら、あんたが悪いんじゃないか!」と言った。こうなれば、行くところまで行くしかないと思った私は、男性の目をジッと見て「いいえ! キッチリと走っています!!」と断言した。すると男性は「まぁ、済んだことはもう…」と小声でブツブツ言って、その後は黙り込んでしまった。何なんだよ! 何でもいいから、とにかく頭を下げさせたかっただけなのか!?

もしも、その路線を何人かが交替で走っていて、「10分のバス」が私でなかったとしたら… 実際の状況が分からないので、とりあえず「それは申し訳ございません…」と謝罪してしまったでしょうね。まさかと思うが、そんな調子で営業所などに“苦情”の電話を入れられようものなら… とんでもない話である。冗談じゃねぇ!