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西大陸,リスク,中国に弱腰のWHO新型コロナ「パンデミック宣言」の不都合な真実

2020-03-14 12:13:00 | 連絡
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新型コロナウイルスが、日本が入国を制限している地域以外から流入した疑いが、ウイルスの遺伝子、ゲノム情報の最新研究で浮上してきた。研究が明らかにするのは中国・武漢以外の地域からも1月の時点で静かに世界中にウイルスが広がり始めていた可能性。感染を最初にもたらした各国の
ペイシェント・ゼロ(疫学調査上で集団内最初の患者となった人物)」の解明が進むなかで、各国政府の政策の有効性も問われ始めることは必至だ。 
最新の研究成果をもたらしたのは米国などの研究者がつくるnextstrain.org。新型コロナウイルスのゲノム情報を世界中から集め、その近似度に応じて樹形図に表した。研究成果は、ほぼリアルタイムでインターネット上に発表されている。 
の樹形図は、どの感染者のウイルスが遺伝的に近いかを示す。
 ウイルスのRNAゲノム情報はC、G、A、Tの4種類の文字で表される約3万基にのぼる情報列で、感染を繰り返すごとに、例えば1万文字目のCがGに変わったりAがTに変わったりするなど、徐々に変化していく。そのことから、文字列が違えば違うほど感染を繰り返したことになり、近ければ近いほど、直近の感染である疑いが強くなる。
1.日本へのウイルスの侵入は5回あった
 この研究が示す日本への感染ルートは多岐にわたる。
 日本の感染者から集められたゲノムは全部で10だが、樹形図を参照すれば、遺伝的には大きく5系統に分かれるのがみてとれる。5系統はその後、日本だけでなく中国にも分岐していることから、日本に入る前に中国で5種類に分岐し、それぞれ日本に入ってきた可能性が高い。つまり、5回にわたってウイルスが日本に侵入してきたというわけだ。
2.最初期のウイルスは武漢以外から侵入した
 このサイトが収集した日本のウイルスのゲノムはほとんどが2月初旬までに採取されたもの。1月の段階で相当数のウイルスが侵入していたことになる。当時は中国の旧正月、春節の行楽シーズン真っ盛りで中国人客が押し寄せていた時期だ。日本側が入国制限をようやく始めたのは2月に入ってからで、そのかなり前から複数のルートで感染がすでに広がり始めていたことがわかる。
 2.1 問題なのは、最初期に日本に入ったとみられる複数のウイルスが深セン市や広州市など、広東省由来とみられる点だ。日本が入国拒否地域に指定した湖北省、浙江省以外の地域から流入していたことになるからだ。
2.2広東省だけではない。別系統のウイルスはシンガポールで1月中旬から下旬に発見されたウイルスと極めて近い。シンガポールは感染者数が150人を超え、ビジネスマンの会議などで感染が広がったとみられているが、いまだに入国制限はされていない。そのシンガポール経由でも、日本にウイルスが侵入していた可能性があるのだ。
3.日本では潜在的な感染は最低限に抑えられている
3.1ただ、感染が爆発的に広まっている欧州と比べ、日本は感染者を初期の段階で把握できていたこともうかがえる。日本のウイルスのゲノム情報は、中国で広がったウイルスに極めて近いウイルスまで、ほぼ数珠つなぎに辿れるが、欧米では感染が拡大した時期のウイルスのゲノム情報が、中国のウイルスよりもかなり変化しており、その過程を辿り切れていないからだ。
3.2たとえばイギリスで3月に採取されたウイルスは1月にドイツで採取されたウイルスに遡れるが、その違いは比較的大きく、その間にどこで変異を重ねたかが不明だ。その点、日本のウイルスは系統ごとに起源が比較的はっきりしており潜在的な感染は最低限に抑えられていることがわかる。
3.3一方で、感染を広げた「ペイシェント・ゼロ」がほぼ分かってきた国もある。ドイツだ。
4.ドイツの「ペイシェント・ゼロ」が欧州各国へ
 ドイツでは1月24日、上海のビジネスマンに会ったドイツ人ビジネスマンが発症。このビジネスマンからウイルスがミュンヘンで広がった。当初はドイツ政府の素早い隔離などで感染拡大は食い止められたかにみえたが、実はこのウイルスが2月に入ってブラジル、フィンランド、イギリス、メキシコ、そして感染が爆発的に広がるイタリアに広がっていたことが明らかになったのだ。
「とても大事な教訓は、たとえクラスターが特定されて隔離されたとしても、次の感染の連鎖を止められたわけではないことだ」
 nextstrain.orgの創設者の一人でウイルスの進化などを研究するフレッド・ハッチンソン癌研究センターのトレバー・ベッドフォード氏はツイッターでそう分析した。
 nextstrain.orgは「データはシアトル(米国)でも1月中旬に潜在的に広がっていた仮説を支持している」とし、米国で2月に入ってから感染が急拡大した原因も示している。
5.弱腰の姿勢がウイルスを世界中に広げた
 こうしてみると、世界各国が渡航制限をかける時期、あるいは外出などの自粛を呼びかける時期が遅すぎたということになる。WHOはいまだに中国からの渡航制限を勧告しておらず、この弱腰の姿勢が世界中にウイルスを広げる契機となったのがゲノム情報からも明らかになったわけだ。
 このゲノム情報が明らかにした最大の安心材料をあえて挙げるとすれば、新型コロナウイルスがまだあまり変化していないことだろうか。
 ウイルスは感染を繰り返すごとに変化するが、より致死力が高いウイルスに突然変異する場合もある。ウイルスが突然変異する前に、世界は流行を押さえられるか。ゲノム情報の探求はこの最悪の事態も可視化する。
(末家 覚三/週刊文春デジタル)


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