Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

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退屈な時間

2011-01-30 | 時代の光景U+203CU+FE0E
店の奥にある小さなテーブルには、花柄模様のティーカップが2つ、見つめ合うように向かいあってた。

アレサの切ないバラードが朝っぱらから静かに流れていた。

そのテーブルの脇には、窓に沿って細長いカウンターテーブルがある。

僕は誰かが置き忘れた朝刊を見つけて、端の椅子に腰を下ろした。

大きめのマグカップに並々と注がれたコーヒーを、こぼさないようそっとテーブルに置いた。

毎朝このカフェに立ち寄る。

いつもいるスタッフの、整った顔立ちの今風美人の彼女だけが、僕を常連客と認めてくれて、いつも暗黙でコーヒー特盛りサービスをしてくれる。

もしかしたら、僕に惚れてるんじゃないだろうか。
と心配こともあった。

年齢差を考えても、常識的、倫理的にも許されることではない。
と期待したこともあった。

ジャストジゴロ

先日のこと、ジャーナリスト風を気取り、むげん堂の綿のスカーフをさらりと巻きこなす。
完璧な朝だった。

中年の魅力満載に、穏やかな距離感で彼女と会話してたら、偶然彼女の彼氏がやってきて紹介された。

イケメンでしかも礼儀正しいナイスガイだった。

僕はイナバウアーしかなかった。


さて、三面記事を開げてみた。

雪で立ち往生する車や列車や飛行機のニュースが、今日の大きな出来事のようだった。

”それでどうするの‥!?”

花柄模様のお隣に動きがあった。
深刻そうだ。
ほほ~っ別れ話か‥
どれどれ…

結婚式の打ち合わせだった(-"-;)

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