鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

ヤマト2202設定資料集vol.1

2019-01-26 23:12:36 | 宇宙戦艦ヤマト2202



「宇宙戦艦ヤマト2022 愛の戦士たち」の膨大な資料がここに集結! ヤマト・地球側の設定を中心に物語前半のストーリーガイドなども盛り込み、すべての「ヤマト」ファンに捧げます。

出版社KADOKAWA
発売日2019/2/28
言語日本語

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※画像はイメージです。

戦乱の月軌道会戦ー宇宙戦艦ヤマト2202第三話

2019-01-26 21:58:27 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作

ー戦乱の月軌道会戦ー
宇宙戦艦ヤマト2202

第三話




「テロン=地球艦隊の正面を突破する!!」
「各艦に通達!空間跳躍の陣を敷け!!」


ー地球圏・月軌道上沖ー




「奴らガトランティスは、必ず正面から仕掛けて来る!!」
土方は、必ず奴らガトランティスは正面から仕掛けて来ると睨んでいた。

その「睨み」は的中した。

「ガトランティス艦隊!!正面にワープアウト!!」

「艦隊数1.000!識別に入ります!」

「あっ!いや、更に右舷と左舷からもワープアウト!!」

「右舷から1.000!!左舷から1.000!!」

「再び!!正面奥にワープアウト反応!!マスター級を感知!!」
「恐らく、土星会戦で我々を劣勢に追い込んだ旗艦かと思われます!!」

「ガトランティス艦隊:総数5.000を突破!!」

「大艦隊です!!」

うろたえるクルーに激を飛ばす土方。
土方は陣形を変更、アンドロメダ級及び《波動砲搭載戦艦》を艦隊最前列に配置した。

「此方、土方だ!アンドロメダ級及び波動砲搭載艦は、拡散波動砲発射体制に入れ!!」

「この波動砲攻撃で奴らの三分の一の艦艇を沈める!!」

1.500隻以上の艦艇を沈めたところで、地球ガミラス:連合艦隊の約3倍の艦艇が残る。
土方は機動部隊へ戦闘機隊と攻撃機隊の発艦準備に入らせた。
拡散波動砲攻撃で1.500隻以上を沈め、怯んだ隙を突き、戦闘機隊、攻撃機隊による波状攻撃を仕掛け、更にエネルギーを回復させた戦艦群で砲雷撃戦に持ち込む。
これが土方の策である。



「テロン=地球をの艦隊は我々の五分の一以下である!皆の者、存分に楽しめ!!」

「ガミロンの科学奴隷に造らせた超兵器、試してみるか!」

「空間超磁力防御膜よーーーい!!」

「超重力波砲、座標入力せよ!!」
バルゼー座乗艦プレデターに装備された飛行甲板(カタパルト)に挟まれた、葉巻状の先端が蒼い光りから紅く光りはじめた。


◆◆◆◆


「司令!波動砲搭載艦、全ての発射体制が整いました!」
大蛇(オロチ)船務長が報告した。

「よし。拡散波動砲、発射ーーーッ!!」

百隻余りから発射された拡散波動砲。
その威力は壮大なものであった。
螺旋を描(えが)き宇宙空間を切り裂くように突き進む波動エネルギー弾。
突き進む波動エネルギー弾周辺には、波動プラズマが放射され、かすめるだけで宇宙デブリや小隕石を凪ぎ払う。
正面に現れたガトランティス主力艦隊1500隻余りが、拡散波動エネルギーに呑み込まれ、新開発した"空間超磁力防御膜"を展開させる暇も無く、瞬時に消滅した。




「オペレーター!!なっ!何が起こった!?」
慌て驚くバルゼー。

「かっ!艦隊が……前衛艦隊が消滅しましたーーーッ!!」





「うぐぐっ!こしゃくなテロンめ!!」

反撃を開始するバルゼーは、自艦に搭載された超兵器「超重力波砲」を、拡散波動砲によって消滅した前衛艦隊の仇を取るかのように撃ち放つ。
バルゼーは座標を瞬時に入力させ、当たり散らすかのように撃ち放った。

超重力波によって艦(ふね)の操舵が効かない。
回避不可能の艦は、その青白い焔のような超重力の衝撃波が押し潰す。
一隻、一隻と最前列に配置されたアンドロメダ級、ドレッド・ノート級、波動砲搭載艦は成す術もなく粉砕されてゆく。



「通信オペレーター!!全艦隊に通達!!」

「地球上空まで後退せよ!!」

「機関一杯!!回頭180度ッ!!」
矢継ぎ早に土方は命令を下した。





◆◆◆◆


「テロン艦隊は怖じ気づいて逃げ出しおったわ!!」

「フッハッハッハッハッ!!」

「遊びはここまでだ!」
「全艦!超磁力防御膜展開!第一級戦闘配置で追え!!」
高々と笑うバルゼーは、余裕の笑みを浮かべ、撤退した地球・ガミラス連合残存艦隊を追わせた。

間一髪、難を逃れ、地球上空へ撤退した残存地球・ガミラス連合艦隊。
ヤマトら特務戦隊と合流を果たし、艦隊陣形を立て直しに掛かる土方。
立て直しもつかの間、残存地球・ガミラス連合艦隊を追ってきたバルゼー率いる残存ガトランティス艦隊メダルーサー級からの超ロングレンジ攻撃に疲弊してゆく・・・

残存艦隊と言っても3.000隻以上も大艦隊である。
そんな中、いち早くヤマトの全天球コスモレーダーが、大艦隊をキャッチした。
だが、そのレーダーに表示された艦隊は、ガトランティス艦隊ではなかった。



「全天球レーダーに反応!!」
「ワープアウトして来ます!!」

「ワープアウト!艦隊、識別!!」
「こっ!!これはガミラス!?ガミラス艦艇を識別!!」
慌てる西条が告げて来る。

「あの紅(あか)を主体とした迷彩のハイゼラード級が旗艦か……。」
古代が呟くように云った。



「……総統。」
アベルトの参謀役ネレディアは、驚いた様子で口を開いた。

「何をしている?ネレディア将軍。」
「急速反転。反物質衝撃波砲、発射準備だ!!」

ワープアウトして来た艦隊は、戦死したと思われていたガミラス総統アベルト・デスラーの艦隊であった。
アベルト・デスラーは対ヤマト戦で負傷、彷徨う中、ガミラス本星からアベルト・デスラー捜索部隊として派遣されたネレディア・リッケ少将率いる艦隊に拘束されていた。
そんなアベルトではあったが、傷つく身体の手当てを受け、地球の危機を知らせネレディアの艦隊を動かす事と成ったのだ。
指揮を取るには総統の地位にあったデスラーが、相応しいとネレディアは判断し、一時的に拘束を解いたのである。

「亜空間ソナー同調!!」
「亜空間転送座標入力完了!!」
「反物質衝撃波砲、発射体制完了!!」
座乗するハイゼラード級艦首上部が前方にスライドし、ゆっくりと左右に開いてゆく。
顔を覗かせる大砲(おおづつ)=反物質衝撃波砲。
対ヤマト戦で大破したデウスーラからデスラー砲機関を回収、デウスーラ波動機関内に残るテレザートで得た反物質エネルギーを兵器に応用、一度使用出来ればと航海中、突貫で急遽、造り上げた云わば"戦場兵器"である。



「うむ。」

「蛮族どもを焼き払え!!」

「反物質衝撃波砲。発射ーーーッ!!」

次々とデスラーの撃ち放った、地獄の業火ともいえる反物質衝撃波砲の餌食に成るバルゼー残存艦隊。
バルゼーが展開させた超磁力防御膜を融かすように喰い破り、何が起こっているのか分からないまま、気がつけば艦(ふね)は跡形も無く溶け、座乗するクルーたちは蒸発、3.000もの艦艇の輝かし閃光がフラッシュされてゆく・・・



「古代。借りは返したぞ。」



「デスラー……。」





「リッケ将軍。当宙域から離脱せよ。」
「あとは彼らが、彼ら自身が切り開く路。」
そう言い残すとデスラーは、ヤマトをはじめとする残存地球・ガミラス連合艦隊の行く末を見届ける為、戦闘宙域から後退した。




◆fin◆






使用している画像はイメージです。
参考までにPS.版宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち及び一部、ネット上に出回っている画像を使用しています。

この物語りは、「ps版さらば宇宙戦艦ヤマト」をベースに私設定を混ぜた「宇宙戦艦ヤマト2202」外伝です。