鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

ヤマト2202メカコレ『ドレッド・ノート級』二艦セット

2018-10-28 23:43:32 | 宇宙戦艦ヤマト2202

【2月発売予定】

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』より、メカコレクションに地球連邦艦隊の主力戦艦が合流!
セット1は、地球艦隊の主力戦艦セット(D-class)と火星地球間防衛ラインのセットです!!
11月1日より一般予約開始!!


白銀の巫女ー桂木透子ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝:第十二話

2018-10-28 23:31:19 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



ー白銀の巫女ー桂木透子ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

第十二話


アベルトの座乗する艦(ふね)ノイ・デウスーラに古代ら先発隊が、囚われ半日が過ぎた。
ヤマトを取り囲むアベルトの艦隊も、動きを止めたまま、様子を伺っているようだった。

ヤマトをヤマトのクルーを裏切ったクラウスは単身、テレサの祈りの間へと、足を運んだ。
彼、クラウスの心が乱れている。
私には感じ取れていた。
アベルトについてゆくか。それともアベルトと決別し、ヤマトに戻るか。
揺れ動くクラウスの心。

「貴方の心に感じたもの。それが答えです。」
そう告げるテレサ。

クラウスの心にはヤマトのクルーたちが浮かんだ。
そこに現れるアベルト。
アベルトを横目に無言で、祈りの間をあとにするクラウス。
アベルトは、そんな彼、クラウスを気にも止めない。

「ゆく先は己できめるしかないのだからな。」



「アベルト。また来ると思っていましたよ。」

「貴方を必要とする者が居る限り、貴方は、その者たちを導かねばなりません。」
「それがアベルト。貴方の宿命。」

テレサは、再び訪れたアベルトに、そう言い残すと姿を消した。

テレサの声だけが聴こえて来る。

「ガトランティスの王。ズォーダーが此方に向かっているようです。」

アベルトは天を見上げるように上を見つめ数秒後、瞳を閉じ、心に浮かんだ必要とする想いを秘めた人物を感じ取ると、クラウス同様に祈りの間をあとにした。



一足先に祈りの間のあとにしたクラウスは、自身の心に従い、古代らを解放、デウスーラからの脱出を導いた。
導くと同時に自身が仕掛けた反波動格子を解放した。
再び、動きはじめる波動エンジン。
この機会を逃す事なく、土方はヤマトを発進させた。

ヤマトの鼓動が伝わる。

デウスーラに積まれた内火艇で脱出した古代らを見届けたクラウスもたま、愛機で脱出しようとした。
だが、拘束を解かれたミルによって脇腹を撃たれてしまう。
二発目が撃たれよとした時であった、クラウスは携帯した小型爆弾を隔壁に向け、放り投げ、爆発させた。
爆風と外気がちょっとした気流を形成、穴の開いた隔壁から雪崩込んでくる。
その気流に煽られ、ミルは一歩、二歩と後退りした。
同時に愛機を飛ばすクラウス。
デウスーラを離脱するクラウスのツヴァルケは、脇腹を撃たれて思うように操縦出来ないのであろう、安定を失い失速、テレザートの海へ着水した。

着水したツヴァルケはそう長くは、浮いてはいられない。
ゆっくりと機首を持ち上げ、沈んでゆく。
意識が遠退くクラウス。

「もはや、これまでか……。」そう思った時だった、山本の飛ばすコスモタイガーⅠが急行、間一髪でクラウスを救助、ヤマトへ帰還した。




◆◆◆◆


ヤマトが浮上した。




「大帝が来る……。」



アベルトの艦隊はヤマトを攻撃して来る事はなかった。
おそらく、彼も大帝が此方へ向かっている事を知ったのだろう。
ならば、わざわざ自身が手を下さなくても、ガトランティスがヤマトを沈めると、思ったのだろう。



ガミラスの女衛兵のお腹が目立つように成ってきた。
ヤマトのクルーたちも、ようやく気がついたようだった。
佐渡艦医による再検査が行われた。
ヤマトがテレザート星を離脱して、一時間が過ぎた。
ヤマトはコースを地球へと変えた。
同時にテレザート星が姿を消した・・・

「結論から云うと、彼女はガミラスの女衛兵は妊娠しておる。」
「それも、六ヶ月を超えておる。」

「……六ヶ月を、ですか?」再検査の報告を聞く古代が口を開き、聞き返した。

「ああ。そうじゃ。あと四ヶ月もすれば産まれてくるじゃろう。」

「前回、囚らえた時には解らなかったのですか!?」

「ああ。あの時は妊娠までは解らなかった。」
「ガミラス人特有なのかと、キーマンに聞いてみたが、妊娠に関しては地球人と変わらないとの事じゃ。」
「希に気がつかない事があるそうだ。」
「おそらく彼女も。」




「グググ……。」





そんな話の最中、第一艦橋から艦内アナウンスが、古代らブリーフィングルームに集まる主要クルーたちの耳に飛び込ん来た。

「ヤマトの遥か後方、四十万キロ地点に大出量のワープアウト反応!!」
「出量からして木星クラス!!」
そのアナウンスにブリーフィングルームに集まるクルーたちは、耳を疑った。



第一艦橋メインモニターに映し出された超巨大な白色彗星。



「あれは……。」
「あれは、彗星。」
「ガトランティスの母星だ……。」副長の真田が告げた。

その時であった、私が留守の間に私に成り済ます偽りのサーベラーが、性懲りもなく彗星を操っている。
白色に燃えるフレアを空間跳躍させて来る。
腹立たしい。
私に成り済ますあの偽りのサーベラーの思うようにはさせない!







私は精神感応波のレベルを上げた。

偽りのサーベラーは、心を取り乱しはじめた。



「偽りのサーベラーよ。」
「所詮、その程度、技量。」
「よく、サーベラーを名乗れたな?」
「女の武器を使って大帝の心に忍び込んだか?」



私は偽りのサーベラーの動きを彼女の精神感応波と共鳴させ、封じた。



「アハハハハハハッ!」


第十三話
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。

白銀の巫女ー桂木透子ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝:第十一話

2018-10-26 21:06:26 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



ー白銀の巫女ー桂木透子ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

第十一話


古代ら先発隊とアベルト・デスラーそして、クラウス・キーマンが女神テレサを挟み対面した。
そこで古代らはアベルトの過去の話を聴かされる。

クラウスがデスラーの一族である事や、遊星爆弾による地球への攻撃は、ガミラス星の寿命が近く、地球を環境から根本的に創り変え、第二のガミラス星にし、移住する為の攻撃であった事。

ガトランティス=大帝の真の目的が、全宇宙に存在する知的生命体の抹殺である事。
女神テレサは、そのガトランティス=大帝を止めるには、導かれし者の力が不可欠である事を知らされた。

テレサ自身の力は、強大で計り知れない事である事も、テレサ自身の口から告げられた。
この事は地球を旅立つ前、月に大使館を起き、駐在するガミラス大使のバレルから伝説的に聴かされていた事と一致する。

戦場と化していたテレサの祈りの間は、乗り込んで来たクラウスによって終息を迎えつつあった。
そんな中、機動甲冑を屈指、永倉が飛び込んで来た。

「永倉!お前、何やってんだ!」突然、飛び込んで来た永倉に斉藤が口調を荒く、問いかけた。

「ただの命令違反です!!」
機動甲冑を巧みに操る永倉が返答した。

船外服に身を包む斉藤はヘルメットの中で、口角を上げた。
「俺の部下らしいゼ。」

ニードル・スレイブをすべて破壊し、祈りの間には、再び静けさを取り戻す。
同時にテレサが手をかざすと!壁や床に突き刺さる殺戮の矢は消え、無数の弾痕は回りに咲く花々と同化、元のテレザリアムに戻った。

「これが……これがテレサの力なのか……?」
斉藤がぼやくように口を開く。

「いいえ。これは祈りの力の一部に過ぎません。」
軽く笑みを浮かべテレサが答えた。

本当の力ではなく、一部の力でこれほどなのかと、驚きを隠せないヤマト先発隊。
アベルトとクラウスは「やはり」といった顔を覗かせていた。

アベルトとクラウスの本当の目的が、ここで明かされた。
"二人"のデスラーの目的、それは、ガミラス星の再生であった。

「テレサの力を古代。君たち渡すわけには行かない!」クラウスは手にする銃を古代に向け、発砲した。


◆◆◆◆


あと三週間もすれば、ガミラス女衛兵は子を産む。
自爆の出来る人工生命体を・・・



私は、大帝を止める事の出来る"ガトランティス人彼らの創造主ゼムリア人。
その純粋体から産まれた唯一無二の人間。
私はヤマトとそのクルーたちと出逢い、私の心に変化が現れた事を閉じ込める事を止める事にした。

ゼムリアの巫女の純粋体とガミラスの女衛兵そして、産まれてく子を私の"力"とし、ガトランティスを導く。

"新生ガトランティス"を導く。

その為にはなんとしても、"滅びの方舟"に乗り込むしかない。
私はヤマトとそのクルーを利用する事にした。

卑怯と云われようとも。

古代らがテレサを解放すれば、必ず大帝はヤマトを邪魔な存在と位置付け、やって来る。
その時がチャンスだ。

どうやら、クラウスが本格的に動いたようだ。
アベルトの座乗する艦(ふね)を護衛する艦隊がヤマトを襲う。
飛び交う砲火の中を逃げるヤマト。
そのヤマトの機関にはクラウスが仕込ませた"反波動格子"が巣くっていた。
クラウスはその反波動格子を遠隔操作で、発動させた。

推力失い、テレザートの海に着水するヤマト。
ヤマトを取り囲むアベルトの親衛艦隊は、ヤマトへの砲撃を止めた。
アベルトの中でスパイである私への興味が、そうさせたのだと、わたしには解った。

彼、アベルトには私を大帝との交渉の一つに、利用したいと考えてがあるようだ。

テレサが彼、アベルトの心を読み取った時、私にもアベルトの心の中の一部が読み取れた。

「私に興味ありか。」

そうね。
敵対するガトランティスのスパイなのに、処刑されず、生かされている。
ならば、私を囚らえ、尋問、大帝との交渉の一部にする。
そう考えるのも当然の事。





感応波が感じ取る。
古代らはどうやらアベルトの座乗艦に捕らわれたようだ。

しかし、驚いたものだ。
クラウスがアベルトと親族の関係にあるとはね。
まぁ。いずれ彼、クラウスはヤマトを裏切るとは思っていたけど、親族までは見抜けなかったな。

それはそうと、飛べなく成ったヤマトよ、どう動く?



偽りの巫女を感じる。
大帝がすぐそこまで来ているという事か。

ならば、古代ら、そしてヤマトにも勝機はあるって事ね。


第十二話
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。