鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー第二章:第四話②

2020-05-06 18:48:00 | 宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち



宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー

第二章:第四話②


「イスカンダル!水星軌道上にワープアウト!」
「地殻変動はワープの影響で現在は落ち着いているようですが、何時また暴走するか解りません!」太田が慌てた口調で告げて来る。

「うむ。」

「古代艦長!中央司令部より、入電!」
「メインモニタに繋ぎます!」
モニタに映し出された藤堂長官ともう一人、見かけない女性が並んでいた。
およその検討はついていたが、紹介を聞き、納得した。
スターシャの娘サーシャ・イスカンダルであった。



無事に保護されたとの事だが、スターシャとユリーシャが囚われ、メルダ・ディッツが自分には成り済ましているとの事だった。

「それは突然に起こったのです。」


瞬く間に王都イスク・サン・アリアは黒づくめの武装兵らに制圧され、指揮官らしき人物は目の前の女性が女王スターシャである事を確認すると、こう告げて来た。

「私は暗黒星団帝国マゼラン銀河方面軍副司令ギアナ・メルダーズ。」
「スターシャ陛下にて、おられますね。」

「いかにも、わたくしがイスカンダルの女王スターシャ。」
「ご用件を伺いましょう。」

「改めて申し上げる。娘を差し出して欲しい。」

「娘を?」

「そう。娘を差し出して貰おう。」

「何故、娘を必要とするのですか?」

「スターシャ陛下。私はあまり気が長い方ではないので、素直に従って頂きたい。」そう言うと手にする小型の端末機を「カタカタ」と打ちはじめ、スターシャとギアナのほぼ中間に浮かび上がる空間モニタ。
その空間モニタに映し出される囚われる妹のユリーシャ。

「ユリーシャ!」思わず一歩、前へ出るスターシャ。

「これでお分かりか?」


「これが経緯(いきさつ)です。」

「サーシャさん。では、イスカンダルにまだ、囚われているとすれば三人が囚われていると言う事ですね!?」

「そうです。」とサーシャが返事を返した時であった。
艦首左舷部に被弾とヤマトに巨大な影が襲い掛かった。
漆黒の宇宙が更に暗く成ってゆく。
第一艦橋の窓から上を覗き込むクルーたち。
識別灯なども目視で確認出来る。
だが、あまりにもの巨大さに度肝を抜かれ、言葉を失うクルーたち。



轟音を響かせヤマトを追い抜いた巨大な構造物は、その全貌を明らかにするかのように、進路と飛行態勢を変えた。

「地球の戦艦よ。イスカンダルは諦めよ。」
「さすれば、お前たちは見逃してやろう。」
「悪い条件ではあるまい?」


第二章:第五話へ
つづく。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
もしかしたら、永遠にまでを含めた「起承転結」の四話(四章)に構成されるのかもと思い書いてみました。

使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。

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