鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

space.battleship.yamatoー新たなる戦士たちー第十話

2019-05-31 19:09:27 | space.battleship.yamato二次創作



space.battleship.yamato
ー新たなる戦士たちー

第十話


唯一、地上と繋がる宇宙港との連結エスカレーター前に坂本たちが着いた時であった、ナジャラ・仲本と山本 飛鳥が、同時に口を開いた。

「私たちは、ヤマトへは帰らない。」

「そっか。ヤマトへは帰らない……。」
「えっ!何で?」坂本は驚き、振り返りながら聞き返した。

「私たちはもう、ここの民。」と告げ、そのまま走り出し、去っていった。
二歩、三歩と後追うように坂本も振り返りながら足を運んだ。

「おっ!おい!」

「飛鳥……ナジャラ………。」

その坂本の肩にそっと手を置き、「……坂本。ここは一旦、ヤマトへ戻ろう。」
「土方艦長の指示を仰ごう。」そう告げる椎名。

坂本は納得行かない顔を覗かせていたが、一刻も早く聞かされた話を報告し、自分が思い描く結論を艦長土方からも、告げられるだろうと思い、飛鳥らを追うのを踏みとどまり、ヤマト帰投を優先させた。
地上へのエスカレーターに乗り、中程まで来た時であった、橋爪が驚いた様子で、口を開いた。

「……あああ。」
「何だよ!この格好?」
「神楽も!?」
「……艦内レクリエーション?…………。」

「何言ってんの?」
「橋爪らは、楽しそうに演奏し、山本隊長やナジャラが舞いを踊って、俺たちを歓迎~!とか言ってたじゃねぇか!」
興奮ぎみに坂本が言った。

そこへ、アナライザーが割って入った。

「ミナサン。オトリコミのトコロ、スミマセン。」
「ブンセキのケッカがワカラリマシタ。」
「ヤマモト アスカサンをハジメとスル、ナジャラ、ハシヅメ、カグラサンは幻覚ヲ見るクスリヲノマサレテ、イタヨウデス。」

「クスリだと?」

「ソウデス。」
「クワシイ成分ハ、解析チュウデス。」
「クスリはキクまでに個人々に、差ガ有ルヨウ二、切れるジカンも個人差ガアリマス。」

「………って事は!」
「山本隊長やナジャラは!」
「わざと残ったって事か!?」坂本は、目を丸くして興奮気味に言った。

「とにかく一刻も早く、ヤマトへ帰投しましょう。」冷静な口調で、坂本に続くように椎名が言った。


◆◆◆◆




「第十一番惑星が壊滅。」
「そして火星基地が全滅……さらには地球が奇襲を受け、戦闘中……。」
「いったい、この数時間で何が?」赤城は心にそう思う。

その赤城は命令を下した。

「全艦、ワープ準備!」
「第一級戦闘配置で続け!」
「火星通過後、敵との遭遇が高い!」
「ワープアウト直後の奇襲を避ける為、火星より手前でワープアウトする!」
「全艦。アンドロメダに続け!!」

ワープアウトと同時に各種レーダー、センサーをフル稼働させた。

「火星の様子を確認したい。」
「陽炎は索敵に入れ!」ワープアウトと同時に矢継ぎ早に、指示を飛ばす艦隊司令。



「火星近傍空間に敵らしきもの確認出来ず!」
「これより、火星内を探索します!」駆逐艦:陽炎艦長からの報告は、敵影確認出来ずが、伺えた。
だが、それはスーパーステルスによる、遮蔽された表面的なものに過ぎなかったのだ。



「グローダス総司令!地球艦隊を捉えました!」

「うむ。」
「引き付けて、これを叩く。」不適な笑みを浮かべ、あと少し攻撃を仕掛ける事を待たせるグローダス。

「奴ら地球艦隊が、このゴルバ艦隊の包囲網に入るまで、攻撃はするな!」
「奴ら地球艦隊を一気に叩く!」

「御意!」グローダス総司令座乗艦のほか、五隻の要塞戦闘艦ゴルバから、忠誠を誓う返答が返る。

ゴルバ級要塞戦闘艦。
全長(全高)数キロもの要塞戦闘艦。
スーパーステルスによる遮蔽攻撃が、得意である。
単艦でも、一個大隊規模の火力と防御力を有し、50隻くらいの艦隊にも引きをとらない。
合計六隻のゴルバが、手薬煉を引き待っていた。


第十一話
つづく。





ナジャラ・仲本(日系インド人):小松 菜奈

坂本:藤原 竜也

神楽:窪田 正孝

橋爪:松山 ケンイチ

椎名 晶:菜々緒

アナライザー(声):チョー(
長島 茂)

芹沢 虎鉄:竹中 直人

アンドロメダ 一番艦艦長・赤城:天海 祐希
(地球連邦防衛軍初の女性艦長)

地球連邦防衛軍・前衛艦隊艦隊司令:役所 広司

空間騎兵隊
斎藤斉藤始 (回想シーン):池内博之

※順不同:私のイメージです。


聖総統・スカルダート
聖総統時:鹿賀 丈史
スカルダート時:伊武 雅刀

アルフォン准将:反町 隆史
(原作は少尉)

メルダーズ:吉瀬 美智子
(原作では、新たなる旅立ちに登場。男性)

グロータス・ゴルバ級要塞戦闘艦総司令:寺尾 聰

※デザリアムの踊り子(ジレル人・声):茅原実里

第八話参照。

※順不同:私のイメージです。





この物語は、もし私がspace.battleship.yamato(実写版)の続編を作るとしたら的に、二次創作したspace.battleship.yamatoの物語です。
私的設定が混ざっています。

使用している画像はイメージです。
また一部、過去に集めた拾い画を使用しています。

space.battleship.yamatoー新たなる戦士たちー第九話

2019-05-29 14:54:06 | space.battleship.yamato二次創作



space.battleship.yamato
ー新たなる戦士たちー

第九話


熱烈な大歓迎を受ける上陸したヤマトのクルーたち。
もてなさる食事が、一段落した時、聖総統スカルダートは、こう語りはじめた___。

「諸君。そのまま、宴を楽しみながら、私の話に耳を傾けて欲しい。」
「疑心暗鬼。と言う言葉が、我々の中では存在する。」
「今の諸君らも同じ心境であろう!?」
「私には、それが痛いほど解る。」
「何故なら、私自身も似た経験が、あるのだから。」
「これを観て頂こう。」そう言うと聖総統は、指を「パチリ」と鳴らした。
何も無い空間に三畳程の大きさで、空間モニタに映し出されてる地球。

その地球へと接近する一つの惑星。
惑星の九割以上が海なのだろ。
陸地らしきものが、「ポツンポツン」と島と思えるものしか確認出来ない。
そして、その惑星の周りには環(リング)が大小合わせて三つ存在している。
その環(リング)は、どうやら氷と水で構成されているようだ。
大小の環(リング)は何れも、同じ方向に流れて惑星の周りを回っている事も確認出来た。

「命の水の惑星アケーリアスだ。」聖総統が惑星の名前を告げた。

聞いた事はあっただが、それは伝説と云うか、おとぎ話の中の惑星で、いくら広大で無限に拡がる宇宙だが、本当に存在するとは思っては、いなかった。



「……本当に存在していたんだ………。」坂本は心の中で、そう粒やいた。

聖総統の話は続いた。

200年前、衝突こそ間逃れたが、この地球はアケーリアスとスレスレの距離で交差、アケーリアスから降り注ぐ命の水は、例えるなら超巨大なハリケーンが数十個規模で一ヶ月以上も世界を襲い、水没させた。
有り余る水が引くのに半年以上も掛かった。
半年以上も水没していた事により、森は腐り、その影響で海洋生物は死滅、水が引く同時に宇宙の塵と化した。
地下都市に逃げ延びた僅かな人類は、ほとんどが、この地球を棄て何処かへと第二の地球を求め、旅立って行った。

話は、ここで終わりではなかった。

聖総統が云うには、命の水の惑星アケーリアスは地球との急接近し、交差した時の影響で、ねじ曲げられた時空間変動により、ワープしたと云う。
ただ、ワープしたのではなく"タイムスリップ"的なワープをしてしまったとの事であった。
そのタイムスリップ的なワープアウト先が、200年過去の太陽系、即ち、約10日後には、この地球と同様の出来事に、自分たちの住む地球が遭遇すると云う内容であった。

そして、彼、聖総統は最後に、こう告げた。

「ヤマトの諸君は一度、君たちの地球へ戻り、この事実を教え、我々の地球へ人類を導いて欲しい。」
「過去の君たちが消滅してしまっては、我々は存在しない。即ち地球人類は絶えてしまう事に成る。」
「時空間回路が閉じてしまうのも、時間の問題だ。」
「サーダが道先案内人として、君たちを再び、先導する。」

上陸先発隊の代表として、坂本は「一度、ヤマトに戻って艦長に伺う。」と告げた。

「良かろう。」聖総統の言葉に、坂本は飛鳥らに声を掛け、ヤマトに帰投する為、宴の席を後にした。


◆◆◆◆


明朝05:00
雪をリーダーとするパルチザン。

「重火器が欲しいな。」と島が口を開いた。

「……在る。重火器、在るぞ。」
「旧空間騎兵隊が使用していた多脚多用途戦車が。」
「旧地下都市指令部の格納庫に数台在るはずだ。」
「現防衛軍が接収してなければな。」と、藤堂が教えてくれた。

パルチザンのメンバーに笑みがこぼれた。

「ならば。早速、拝借しようぜ。」

旧英雄の丘の地下から、迷路のような通路を抜け、旧地下都市:防衛軍指令部格納庫へ到達したパルチザン。
06:00時の作戦開始を遅らせ、07:30時、開始に繰り下げた

【旧空間騎兵隊:101(ヒトマルヒト)式・多脚多用途戦車】イメージ

「弾薬の補充と整備に1時間だな。」
「全員で手分けして、作業に当たれ。」雪が下した。

幸い弾薬も戦車も含め、工具や潤滑油類も接収される事なく、手つかずであった。

「おっ!7.5mm迫撃砲やらアサルトライフルやら、お宝が腐るほど手つかずだ!」
「積めるだけ積んどけ。」

「で、森。何処から攻め込む?」

雪は指を真上に指した。
「この真上から攻め込む。」

「真上!?旧第五区画か。」
「敵さんの眼と鼻の先だぜ。」

「だから奇襲には最適なんじゃない!?」
「灯台もと暗し。てね。」島の問いかけに淡々と答える雪。

「ねぇ。島君。」
「良いものがあったわ。」
「これを私たちの旗にしない?」
それは、戦死した斎藤らの部隊旗であった。
白地紅い日の丸の中に"第九連隊"のエンブレム死神が描かれ、死神の鎌には"九連"と書いてある旗であった。

「泣く子も黙る九連隊……。斎藤の部隊らしさが伺えるな。」

【グリム・リーパーGrim Reaper】

「んじゃ。俺たち死神の歩兵隊 チーム:グリム・リーパーな。」

「いいね!」
雪たちは拳を頭上に上げ、「コツリ。」と当てた。


第十話
つづく。


この物語は、もし私がspace.battleship.yamato(実写版)の続編を作るとしたら的に、二次創作したspace.battleship.yamatoの物語です。
私的設定が混ざっています。

使用している画像はイメージです。
また一部、過去に集めた拾い画を使用しています。

もし、続編に登場するなら的1/72コスモタイガーⅡ

2019-05-28 19:14:31 | 日記





一応、仕上げが、まだですが(^^;
1/72コスモタイガーⅡ(旧キット使用)2202以降ver.
もし、続編に登場するなら的に、ゼロ用高機動ブースター、対亜空間魚雷、対空間広域多弾頭ミサイル仕様。
一応、写真では、見えにくいですが、コックピットには玲が搭乗してます。
空自機F2カラーを真似てみました(^-^