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劇団四季のミュージカルを中心に主観たっぷりで綴っております

オペラ座の怪人 3/19(土) ソワレ

2005-03-19 | オペラ座の怪人
2週間ぶりの「オペラ座の怪人」見てきました。
前回とは主要キャストが替わっているので、今度はまた違った楽しみ方が
できるのではないかと思いながら劇場に向かいました。

今日のソワレではカーテンコールで「ブラボー!」の声が。
男性でしたので迫力の「ブラボー!」でしたよ(笑)。
ただ、私にとっては‘ブラボー’な舞台ではなかったですけどね。
人の感じ方って十人十色。
今日の舞台を思わず「ブラボー!」と叫んでしまう程感動した方もいれば
私のように不満を持つものもいる。
私は思ったことをそのままここで綴っていますが、私の観劇記録を見て
「私はそうは思わなかった…」と思う人もいるでしょうね。

前置きが長くなりましたが、というか前置きで不満と言っちゃってますが^_^;
一応今日の感想を。
今日の感想は主に佐渡さんに対するものになると思います。
しかも感想というよりも不満を語ってしまう可能性大ですので
先に言っておきますね。

ハンニバル
まずここで目が行ったのが石倉さんのメグ。
お人形さんみたいに本当にカワイイです(^^)
よく見ると可愛らしいというよりは美人さんですよね~。
でも動きや演技がかわいくて、ついでに声も可愛い!
私がファントムだったら佐渡クリスティーヌより石倉メグに目をつけるなぁ(笑)。
そして1月以来の佐渡さんのクリスティーヌ。
やっぱり見た目がクリスティーヌっていう感じじゃないですね。
あと佐渡さん踊ってる時の目が怖いです。なんであんなに目を剥いて踊るんだろう?
リハーサルの中断中、クリスティーヌは上手側に座っていますが
佐渡さん最初は足元をいじっているのですが、途中から宙を見てボーっとしてます。
いつも何かを夢見ている少女…を考えての演技なんでしょうね。

Think of Me~クリスティーヌの楽屋
先日見た沼尾さんの表情豊かなThink of Meが頭に焼き付いているので
今日の佐渡さんはちょっと物足りなかったですね。
ここだけに限らず最後まで見て思ったのですが、佐渡さんって表情乏しいですよね。
沼尾さんの高音以外の部分がハスキーな感じで以前は気になっていたと言いましたが
それは演技や表情でカバーできるというのが前回の観劇でよく分かったんですね。
でも佐渡さんのThink of Meはちょっと怖かったです。
歌い方が怖いのとやっぱりここでも目が怖い(^_^;)
ここは気持ちよく歌を聞きたいのですが、佐渡さんの歌は聞いてても
歌ってる姿を見ててもすごく疲れます。
楽屋に入る前の石倉メグの「クリスティーヌ、クリスティーヌ…」の
呼びかけ方がとってもソフトなんですね~。
石倉さんは声は甲高くて見た目もお人形さんのようだけど台詞は自然でした。
クリスティーヌの楽屋で今日はちょっとびっくり。
「感じられる…冷たい…」メグと二人で交互に歌うところありますよね。
佐渡さん、よほど恐ろしいものを感じたのでしょうか?ってくらい怖かった。
ここではまだファントムのことを恐ろしい人だとは思ってないはずですよね?
歌を教えてくれる音楽の天使だと思ってるんですよね?

あっ!忘れるところでした。内海さんラウル。
私、内海さんの「ブラヴァ!」の言い方が好きなんですよ~。
そして、ここではなぜかいつも‘たん’が絡んだような歌声になる内海さん(笑)。
懐かしくて思わずにやけちゃいました(^_^)
内海さん髪型が福岡の時と違うかな~メイクもかなり薄いような。
あと福岡のときよりちょっとふっくらしたかな?

ミラー
今日見て…やっぱり高井さん声軽くなったかな~。
「The Music of the Night」の時はそうは思わないのですがミラーのシーンは
やっぱり軽くなったと言うか高く歌ってるのかな?
素人にはよく分かりませんが^_^;
福岡ではここでズーーンと来る高井さんの声に鳥肌がたっていたのですが…
劇場自体にも高井さんの声があまり響いてないんですよね。
これは高井さんの声の問題じゃなくて劇場の問題なのかも?
高井ファントムの声を聞いて反応する佐渡クリスティーヌ。
今日の佐渡さんでいちばん怖かったのが(笑)、ここでした。
心のなかで思わず「佐渡さん怖っ!」と言ってしまいました…(笑)。

The Music of the Night
今日も高井さん、ここでは笑みが見られました。
佐渡さんもうっとりした表情です。
ただ、高井さんやっぱりお疲れでしょうか…
普通に歌うところはいいのですが「心は空に高く~」の‘高く~’が
ひょろひょろでした。

途中でちょっと申し訳ないのですが…
このまま行くと今日の観劇記録は佐渡さんへの不満オンパレードになりそうです(-_-;)
はっきり言って舞台自体を楽しむことができなくて、今日はすごい偏った
見方をしてしまったんです。よくないですね…
でもどうしても私のこの気持ちは書き出さなくては治まらないので続けます。
ということで続き(笑)…

墓場にて
佐渡さん、ずっと同じ表情でずっと同じ調子で歌っています。
何も感じません。
終始困った表情をした佐渡さんが歌ってます。それだけ。
いや、それだけならまだいいんです。
佐渡さんお願いですから高井さんの声消さないでください(涙)。
高井さんも負けじと大声で歌ってるのが分かるような…
二人して大声張り上げて歌われても…
ここは私にとっては鳥肌ポイントの一つなのですが(T_T)

怪人の隠れ家
高井さんがどんなに叫ぼうと悲しもうと一方通行。
高井さんのファントムが好きな私でも、ただ高井さんがひとりで
悲しんでも叫んでも何かを感じることはできないんです。
ここでクリスティーヌは「昔は心捧げたのに」と絶望に暮れますよね。
佐渡さんの口からその言葉が出ても説得力がないというか、え?って感じなんです。
心捧げてないでしょ?ファントムのこと想ってた?と。
二人の間に心の繋がりを感じることができないから、最後の3人のやりとりが
意味のないことに見えてしかたなかったです。
さらに最後、ファントムがラウルの綱を切った後、クリスティーヌはラウルに
駆け寄って二人は抱擁しますよね。
そこで高井さんが「二人して出て行け…一人にして欲しい」って言うんですけど
佐渡さんいつまで抱擁したままこちらに背を向けてるんですか?
もうファントムの事は頭から消えちゃってますか?
ちょっとだけでもファントムを見てあげて欲しかったです。
誰かと比べるのは良くないのかもしれませんが、沼尾さんのこのシーンが
すごく印象に残っているんですね。
だからあまりにも佐渡さんのクリスティーヌの冷たさが悲しくて。
ラウルと立ち去った後、指輪を返しにきますが、佐渡さん悲しい表情をしてます。
そこだけ抜き出して見たらいいシーンかもしれません。
でもそれまでのプロセスというか佐渡さんの演技を考えるとチグハグで。
惹かれあっていた二人だからこそ最後の別れが悲しく、クリスティーヌの決断、
ファントムの決断がまたぐっとくるんですよね。
「行ってくれ、お願いだぁー」の叫びも虚しく響いてました。
そんなに叫ばなくても…高井さん一人芝居って感じ。
ここまでくると私の心は冷え切っていました(爆)。
とても冷めた目で舞台を見ていたことでしょう(笑)。
そういえば最後の高井さんの「I Love You」全く覚えてないんですけど…
っていうか聞いてなかったかも(笑)。

…まだ言い足りない感じですがとりあえず今日はこれまでで。
とにかく今日思ったのは、どんなに一人の役者さんが感情込めて演じようと
それを受け止めて返してくれる相手がいないとダメだということがよく分かりました。
実際今日は高井さんが良かったのか悪かったのかもよく分かりませんでしたし
内海さんもじっくり見る余裕ないくらいモヤモヤしながら見てました。
でも1月程の落ち込みはないんですよ~。
3月頭に見たときに、やっぱり高井さんのファントムは素晴らしいということが
確認できたし沼尾さんのクリスティーヌも好きになりましたし。
今回確認できたのは、佐渡クリスティーヌは私の求めるクリスティーヌとは
違うということでした。

本当申し訳ないです、不満爆発で(-_-;)
でもこれはあくまでも私の感想。
他の方は全く違ったように感じたかもしれません。
明日も見に行くので、明日は心を入れ替えていつもはちゃんと見ていない
ところなんかをこの機会に見てこようと思います(爆)。
東京まできてなんか寂しいですけど…(笑)。