「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

脳梗塞のリハビリ ミラーセラピー

2019年09月23日 08時50分48秒 | リハビリ

今年6月に脳梗塞で倒れてしまった兄のその後です。

 

現在は市内にあるリハビリ病院に入院し動かなくなってしまった左半身のリハビリに取り組んでいます。今月末には担当の医師、リハビリスタッフ、本人、家族が揃っての3回目の面談があって今後の対応について話合が予定されています。この時点である程度の方向性が示されると思いますが、現在我が家では両親の面倒を看ているだけで手いっぱいなところがあって、この上更に障害を持った兄を受け入れるとなるとかなりの覚悟がないと出来ないことです。

 

兄の家族は近所に住んでいるのですが、色々事情があって受け入れることが出来ず施設に入ることができないと私が面倒を看るということしか方法がありません。

 

両親を担当しているケアマネージャーさんには「3人の介護は止めてください。」、ときつく言われています。心臓ペースメーカーを植え込んでいる私に万一のことがあるとその時点で両親、兄の3人はその日からどうにも身動きが出来ない状況になってしまうと言うのがその理由です。

 

私と2歳違いの兄ですからまだ若く、今から施設に入居させるのはとても忍びないしどうしたものかと大いに悩んでいるのが現状です。

 

そんな中、先日友人から紹介されたのがミラーセラピーです。

 

現在リハビリ病院で受けている運動は手足を動かすことを重点に置いたボトムアップの療法ですが、脳の機能を使い手足を動かそう、というトップダウンの療法の一つがミラーセラピーです。

 

脳を騙して、さも左手が動いている様に仕向け、その動作を継続することで潜在意識に左手が動くということを植え付けるというものです。

 

具体的には鏡を使っての療法です。

 

中央に鏡を斜めに置いたこんな箱を作ってみました。

 

 

手前の穴からそれぞれ手を差し込みます。

 

 

右手の上から覗くと右手と鏡に映ったその右手が見えます。そしてその鏡に映った右手は正に左手のごとく見えるのです。この状態で右手の指を動かすと左右両手の指が動いている様に見えます。

実際は差し込んだ左手は動きませんが、本人が左手が動いていると思いながら実際に左手に意識を持って行くことで脳に左手が動いているという信号が伝わり徐々にその機能が回復していくというのです。

 

脳梗塞で不自由になった部位の回復は約半年ぐらいで症状が固定されてしまうというのが一般的な見方の様ですが、これには個人差もあるしリハビリの仕方次第ではまだまだ回復していく可能性はあります。

兄は発症後3ヶ月を過ぎたところですが色々とリハビリの仕方などを増やして行くことで少しでも回復のスピードを速めていって欲しいです。

 

昨日自作のこの簡易ミラーセラピーを病院へ持って行きました。過去に本人から依頼のあった楊枝や爪切りなどを持って行ったことがあるのですが、その2つともにそれが原因の事故があったとのことで病院預かりとなってしまったという経緯があります。

今回も万一鏡が割れると怪我の原因になる、と言う理由で病院預かりとなってしまうかもしれないと思ったのですが、今回はどう言う訳か病室に置いておいても良いとのこと。用途がリハビリなので許可が下りたのかも知れませんが兎に角無駄にならずに良かったです。

 

どこまで回復してくれるのか全く分かりませんが出来ることは何でもやってみることは大事です。

兄の回復が少しでも速まってくれることを祈るのみです。

 

鏡を使った上肢のリハビリ!ミラーセラピー

コメント (2)
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