失われた時を求めて

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FLIGHT PATH(謎の円盤UFO第13話)

2009-02-22 16:31:58 | 特撮:謎の円盤UFO
●「UFO月面破壊作戦」(原題:FLIGHT PATH)昭和45年12月26日放映
 イギリス放映第3話 日本放映第13話
 脚本:Ian Scott Stewart
 監督:Ken Turner

 いつの間にか地球に潜み、人間に誘導装置を取り付けて操る宇宙人。第1話・第2話からずいぶんと飛躍しています^^; 日本での放映順なら妥当な印象ですが。
再放送で見た時には、ゲスト主役のローパー大尉の容姿がパッとせず、またストーリーも地味な印象のエピソードでしたが、特撮シーンがふんだんに使われていることを再認識しました。

 宇宙人に操られたSHADO隊員に脅迫されて(回りくどい‥‥^^;)、データ漏洩の裏切りを犯してしまうローパー大尉。そのデータが何を意味するものかは本人にもわからないとは‥‥。
ローパーを脅迫するために襲われる、ローパーの妻・キャロル。前半は恐怖におののくローパーの妻と、ローパーの葛藤の描写が中心になります。この2人の演技は真に迫っていますネ。『サンダーバード』の「スーパー・マリオネーション」で一世を風靡したアンダーソンですが、彼は生身の俳優でこういうドラマがつくりたかったのでしょう。

 そして中盤は、データの数字の意味を分析するのと同時に、機密漏洩がばれたローパーと妻・キャロルの身辺警護。「第一級警戒態勢」の発令によって、ムーンベースやスカイダイバーが慌しくスタンバイするシーンにワクワクします。
しかし、ローパー大尉はUFOに襲われてしまいます。SHADOカーとUFOの対比で、UFOの大きさが初めて実感できるシーンです。また、ローパーの乗るSHADOカーがUFOの攻撃を受けてガソリンスタンドに突っ込んでしまうシーンの、ミニチュアと爆発が秀逸です。炎の大きさがリアルなので、かなり大きなミニチュアが使われているようです。
それにしても、スカイワンからこの様子を見ていたカーリン大尉の「生存者は見当たりません。」という連絡は‥‥。ローパーは重態でもなく生きているのですが‥‥^^; いやぁ、あの大事故で生きているというのもあり得ない気がしますが‥‥。
 結局、キャロルは宇宙人に操られたドーソンによって殺されてしまうとは‥‥。彼女が散弾銃を撃ってドーソンが倒れた時は、彼女は助かるものだと思ったのに‥‥。

 後半は、データの分析によってUFOの作戦を突き止め、それを阻止するローパーの名誉挽回の活躍。しかし彼は、宇宙服の小さな穴からの空気漏れによって命を落としてしまうとは‥‥。ラストカットの引きの映像が、妻の死も知らず、孤独に死んでいったローパーの切なさを際立たせます。今回は救いの無いエピソードでした‥‥。
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2 コメント

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外部からの攻撃 (自由人大佐)
2009-02-26 23:13:26
 宇宙人はSHADO内部に操れる人間を手に入れながら、活用法が間違っていたかもしれませんネ。
 一応、ストーリーのクライマックスでもムーンベースを守っていたように、宇宙人たちの目的は第1次防衛網であるムーンベースの破壊にあったようです。
 なるほど、妻の死を知らなかったというのは「救い」だったのかもしれませんネ。
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これが3話だったのですね (こーじ)
2009-02-26 12:11:27
 海外版ではコレが3話だったのですね。
 という事は宇宙人は外部からの攻撃でなくSHADOの隊員を脅迫して内部から崩壊させようとしていたのでしょうね。
 
 太陽風による磁気嵐でレーダーが使用不能になる時期に、月の日の出に合わせて太陽をバックに攻めてくるという作戦は日本の作品にないものですね。

 名誉挽回の機会を与えられバズーカ砲でUFOを撃墜するものの空気漏れで亡くなるローパーですが、愛妻の死を知らずに死んだ事がある意味
救いだったのかもしれません。
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