つれづれ日記

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スコットランド独立投票について

2014-09-21 16:12:18 | 日記
私はロンドンに中学校2年の1月から高等学校1年の9月まで親の仕事の関係でいたので、英国がイングランド、スコットランド、ウエールズ、北アイルランドの連合王国であることは承知していた。
私が住んでいた当時は英国は沈みゆく老大国といわれていた。日本がちょっと前に失われた20年とか言われていたのとちょっと似ているが、不況の中身や原因は全く異なる理由である。
英国は、福祉が行き過ぎて労働者が全く働くなくなり経済活動が停滞していたのである。
ストライキをやるたびに労働者の賃金が上がるので、労働組合が働かないでストライキばかりやっていたのである。
ストライキといったって日本が2、3日あるいは時限ストという限定された時間で行われるのと違い1月とか2月とか続くのである。
さすがにこれではまずいと英国人が気づいてサッチャーという政治家がでてきてメスをいれるのである。
日本では一部の労働組合が過激化していたが、さすがにこんなにひどい状況ではなかったし、それに英国を反面教師としていたのですぐ中曽根政権ができて民営化も進んだ。

話がだいぶそれてしまった。
元に戻す、キャメロン首相は英国からの独立派など少数派だから、住民投票など許したってたいしたことはないだろうとたかをくくっていたのは間違いないだろう。
それでなければ、住民投票など許すわけがなかった。
世論調査などで賛成派が意外と多いことに慌てて手を打ったというところではないだろうか。
まあ今回反対派が上回ったわけだが、負けた方のサモンド党首のグッドルーザーぶりはさすがに民主主義の先進国の党首という感じがした。
独立党というとなんかガリガリの保守主義の頑固おやじみたいな人かと思ったが、実際は非常に紳士的なきちんと民主主義の結果を尊重をする人だった。

これがどこかの国の党首だったら、選挙は不正があったので無効だとかいいそうなんだが、そうではなかった。

さすがに英国は成熟した民主主義国家だなと思った。

それに今回の投票の結果は、独立反対派の勝利で終わったわけだが、独立賛成派も自治権の拡大という成果を得られたわけで、住民投票は彼らにとっても無駄ではなかったわけである。

とりあえず私はスコットランドが英国にとどまってよかったと思っている。

まあ全く関係ない日本人だけど。