元世翬の気学観測

運気の流れを気学で読み解く

「元世翬の気学観測」第八十一話

2022年09月30日 | 気学よもやま話
(裏にこそ本当の姿が現れる)
 8月から続いている大転換の流れは11月まで続きます。大転換と言っても世間を見て何が変革しているのか分からないという人もいることでしょう。但し、大転換は見えない所で既に起きており、11月の決着に向けて着々と進んでいます。欧州に目をやるとエネルギー危機がいよいよぎりぎりのところまで差し迫っています。冬期のエネルギー確保にはエネルギー政策の大転換がどうしても必要です。今まで通り目先の利益に捉われ同じスタイルを貫くのか、あるいは国の政策をそのまま信じて沈みかけた船にそのまま留まるのか。
 以前、国民が8月から立ち上がると申し上げましたが、この状況は各国で何らかの政治的事情や自然災害の影響で既に形に現れています。大転換はどの国でも起きています。但し、その情報を自分から掴まなければ何も起きていないと勘違いしてしまいます。これが二極化の実態です。2020年の価値観の崩壊以後、自分がすべての軸にならなければ何も見えてこないという世界に私たちは生きています。易は裏を見よと教えます。表の姿は作られたもの、見させられているものです。裏にこそ本当の姿が現れるのです。

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(二極化の流れの中で起きていること)
 法、制度、しきたりは気学では本命環境に属します。本命環境は形に現れる世界であり、一度形に現れると容易に変更できないという特徴があります。法、制度、しきたりが一度作られると容易に改正できないのは、気学から捉えると本命環境の特徴を持つからです。それはしばしば動きづらさとなり、我々の行動に制限を設けます。
 規則とは秩序を維持するために作られるものであり、本来そこに従属する人を制約するためのものではありません。規範、規則は九紫火星の気に属しますが、九紫の最終目的は束縛からの解放です。二極化以降特に顕著になってきている傾向として、九紫の本質に反する法律、条令の制定及び法改正があります。この法律、改正にはどういう大義があり、誰を解放しているのか。気学では九紫に関する事を見る時、必ずこの視点をもって鑑定します。
 “どこかおかしい”と思うことが、日増しにおかしいこととして表に取り上げられなくなってきています。これも二極化の流れの中で起きていることです。一方は明らかにそのおかしさに気付いていても、もう一方はこれをいつもの出来事としてそのまま受け止めています。2020年に起きた価値観の崩壊から二極化は確実に進んでおり、二つの列車は互いに繋がりを持たない別世界の路線へ出発したかのようにも見えます。

(分離の本当の意味)
 分離を九星に置き換えると九紫火星の働きとなります。九紫は合わないものを切り離し適切な距離に収めます。九紫火星は八卦の離の気質から現れたもので、離は離れる意味と離(つ)く意味があります。つまり本来の九紫火星の働きは合うもの同士を付かせるために合わないもの同士を切り離していると言えます。
 二極化によって現れる人々の分離も同じように見ることができるでしょう。合うもの同士を結びつかせ、本来結びつくべきもの同士を結び付かせるために、合わないものから切り離していると。気の世界は調和と永続のために陰陽五行という法則を作っています。調和と永続とはすべてが適切な場に配置され、それぞれの特性を発揮することにあります。分離のための分離は調和に反する動きです。従って二極化という分離はいずれ陰陽五行の循環の中で消滅し、調和のための統合へ切り替わっていきます。

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(七赤時代が分離した世界を統合へ導く)
 七赤時代が到来したと以前から私は申し上げています。七赤時代とは七赤天道のエネルギーが世の中へ浸透していく時代のことです。七赤天道とは七赤本来のよき特質が発揮される状態である。それはすべての人がそれぞれに持つ喜び、楽しみであり、生活全般における真の利便性、心地よさの実現です。気の世界は循環を通して進化します。七赤はこの進化を変容の形で成し遂げます。七赤は九紫の規範を生活レベルの利便性に変容し、誰にでも使え、面倒な手間をことごとく廃した形に作り替えます。
 七赤天道時代の流れは、すべての人が難なく溶け込めるものによって進化と変容を促し、喜びと楽しみをモティベーションとして生きていく方向性を定着させます。今後数年間で七赤天道の気は生活の様々な局面に浸透し、人々の意識に浸透していくことになります。その時、私たちはすべてのことに対し、こう問いかけてみる必要があります。

これは我々の生活を本当に便利にしたか。
これは我々の生活を本当に楽にしたか。
これは我々に喜びと楽しみを与えたか。

 誰かが決めたこと。組織が決めたこと。政府そして国が決めたこと。これらすべてのことに対して、このことを問いかけてみてください。そして七赤に関する事だけは建前が通用しないと知っておくことです。暦を見ると、今後数年間で七赤の良き気質を持たないものは気の世界の本流から外れていくように見えます。世界の二極化は我々の生き方を分離させようとしますが、七赤の気は我々を喜びと楽しみの元へ合流、統合させようとします。喜びと楽しみに欠ける世界は今後我々の意識から徐々に外れていき、数年後には土から抜かれた草のように萎えた姿で枯れていくと私は観ています。





                                   (浅沼気学岡山鑑定所)



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