元世翬の気学観測

運気の流れを気学で読み解く

「浅沼元世翬の気学観測」第六十一話

2021年02月04日 | FM”レディオモモ”での放送
(国内政策で気になること)
暦から見ると、2021年1月節は全国民を対象とする定額給付金を支給する絶好のタイミングでした。昨年4月節にも一度この流れがきましたが、当時の支給は暦の気の流れ通りに行われたものでした。暦は地球を含むすべての生命が従う道筋を示しています。“こうすべき”道筋ではなく、“こうなる”道筋です。“こうなる”道筋であるため、その道筋に違う選択をすると気の流れに逆らうことになり、その付けが一定期間を経て必ず浮上します。暦には1月に十分な施しがなされない場合、3月から4月にかけて個人、企業、ひいては国の損失となって返ってくると出ています。2月は二黒土星という気に大きなひびが入っています。二黒は国民です。その国民のしびれが切れる形が明確に出ています。

(2021年の位置づけ)
2月3日(23:59)から始まった2021年の位置づけを一言でいうと革命前夜です。実は暦上は2022年が革命成就の年となります。2022年の十二支は寅、九星は五黄土星です。今年はその革命に向けてステップアップしていく年となり、様々なジャンルにおいて旧体制が瓦解し新体制が築かれていきます。今年の十二支は丑、来年は寅。気学では丑と寅の間を鬼門といいます。この鬼門とは陰から陽に引継ぎするための移行期間であり気の裂け目です。丑寅の間は気の動き方が逆転するため、余計な動きがほんの少し入り込むだけで繋ぎが途切れてしまいます。丑寅、鬼門が恐れられる所以です。丑の気はよき伝統を引き継ぎ、寅の気は旧体制から抜け出し新天地へと向かっていきます。この流れを最もよく表していたのが今回のアメリカ大統領選挙です。

(寅の五黄土星がもたらす大変革)
アメリカは2020年に転機を迎え、今年2021年に伝統すなわち建国精神に再び戻り、新しい統治機構を発動し、新しい国家として生まれ変わろうとしています。これに準じて世界各国でも新しい統治機構の構築に向けて準備が始まっていくことでしょう。そして今月は寅月、五黄土星中宮となります。この月の特徴は九紫火星が離宮(りきゅう)という本来の位置に戻り、天道(てんどう)という極めて強いエネルギーを発することです。九紫火星は智慧、覚醒、発表を意味します。さらに一白水星も本来の位置に戻り強く安定的なエネルギーを発します。一白水星の役割は方針、計画、長期展望、通達です。この九紫火星と一白水星のエネルギーが世の中を一新し安定軌道に戻します。この二つの九星を本命月命に持つ人物がいます。それがトランプ氏です。トランプ氏は1月20日をもって形式的には大統領職を退任しましたが、内実は決して役割を終えていないことが暦の運気に出ています。トランプ氏の今年の運気には二つの流れがあります。一つは以前の仕事をあくまでも続ける。もう一つは新たな任務に就くということです。2月は世界を立て直すための重大な発表があり、これが今後の世界の展望を決めることでしょう。


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(生きがいをごまかさない)
生きがいは誰にでもあります。仮に今生きがいとは異なる仕事に従事しているなら、いつかは生きがいのことを仕事にして生きていきたいと思うことでしょう。それはその方の運気の流れに従っていつかはそのチャンスが来ます。その時これを実行に移すかどうかはその人次第です。生活の安定を志向する人はそのまま生きがいとは異なる仕事を続けていきます。例えばやりたいこととは異なる仕事をし続けている人が思い切って仕事をやめたとします。その後何をするか途方に暮れるとします。その時月命の運気が輝き始めます。月命にはその人が本当にやりたいことが書き込まれています。では本命には生きがいが現れていないかというとそうではありません。本命の中にも生きがいは書き込まれています。本命の生きがいには生活を安定的に支えていくという性質が現れます。本命の生きがいは外から見て誰もがその人の仕事として確認することができます。一方月命の生きがいは外から見てもそれが何か確認することはできません。この違いは形になっているものとそうでないものとの違いです。月命の生きがいは形として見えないもの、今は形になっていないものです。それは夢、理想、追い求める世界です。だからこそ本当の生きがいは月命に現れるのです。

(頭と腹の気質の違い)
常識にとらわれると自分が本当にやりたいことが見えてきません。生活のため、世間が認めてくれるもの。そういう視点で考えていると本当の自分は見えてきません。私たちは気づかずに常識的な答えを探します。次の仕事を探すとき、これから先の人生を考えるとき、概ね“頭”で考え“腹”の気持ちを後回しにしがちです。私たちは日ごろから頭に頼りすぎてはいないでしょうか。頭は気学では九紫です。九紫は判断、識別、理性、価値観を担います。これらは自分がどうかよりもまず相手がどうかを重視します。そして概ね短期的視点に傾きます。こうして常識を重視し確実でないものをなるべく避けます。一方、腹は思い、本音を重視します。“腑に落ちる”の言葉はこのことをよく表しています。腹は相手ではなく自分自身の気持ちを現わします。腹は気学では一白です。一白は感情、心情、本音、信念を担います。これはすべて長期的視点に関わり、自分自身を中心軸に置きます。第二の人生を歩み始めるにあたり、この二つの視点をどのように使い分けるか。気学的な答えは明確です。まず長期的視点でこれから向かっていく大まかな方向性を”思う”(一白)。それが固まったら次に短期的視点で具体的に何をするかを”決める”(九紫)。この二つの視点はどちらが重要かではなく、使い方のバランスです。人生の大まかな方向性を決めるとき、頭を重視すると最初から短期的な視点で遠方を捉えてしまいます。数年先の生活のためという常識的な答えを出しても、とうてい腹は納得しません。だから体がだるく、重たくなるのです。

(一白という気の役割)
腹で考えるということは、ある意味で頭=脳を使わない、脳に頼らないということです。気学的には九紫よりも一白を先行させるということです。一白には長期的視点、遠大な計画、統合的視点、揺るぎない自分という視点があります。ここから自分軸が生まれます。自分軸をしっかり打ち立てなければコマは回りません。一白には今まで出会ったこともない新しい人間関係を組み立てるエネルギーがあります。そして集中力を高め、新しい勉強に気持ちを向かわせる力を持ちます。そこに今まで目にしたことのない可能性が生まれます。物事を水面下で始める最初のスタートラインを気学では坎宮(かんきゅう)といいます。新しい可能性が生まれる場所です。ゼロから新しい人生をスタートするにはこの坎宮の環境、そして坎宮のエネルギーが必要です。これが腹、腸に当たるのです。

(迷ったときは腹に聞いてみる)
腹すなわち腸は第一の脳でもあります。元々進化論的には脳は腸から進化しています。ですから物事を決めるときは本来脳ではなく腸に優先順位があります。これが私たちの常識では逆転しています。脳の思考に頼りすぎるあまり、短期的局所的な視点に流れ、長期的包括的バランスを志向する腸の気持ちを後回しにしてしまうのです。これにより決断しても何か腑に落ちない。こうだと決めたのに、何か体がだるく重たい。つまり本当にそれをやりたいと思っていないのです。頭でこれをやることがいいんだ、安定するんだと決め込んでいても腹は納得しません。目先の利益はどんなにごまかしても目先です。体が何となくだるく重たい感じは、明確に腹、腸が“NO”と言っているのです。

(仕事も職業も作るのは自分)
本当にやりたいことをする。これが好機をもたらす気学的な第一条件です。人には生まれながらにその人が生きていくために必要な能力とその能力を生かすために必要な環境的条件が与えられています。誰と手を組むか、どういう場所でその能力を生かすか、いつ発揮するか、そういうプログラムが本命及び月命に組み込まれています。そのスケジュールに従って運気は動いています。人生のスケジュールは人によって様々です。同じ仕事で定年を迎える人もいれば、途中で転職し新たな道に踏み出していく人もいます。ゼロから物事を始めるときは不安と迷いがつきまといます。こういう時不安になればなるほど短期的視点となり、常識的な判断に傾きがちです。これは間違いではないのですが答えでもありません。気の世界に厳密な意味での常識やしきたりはありません。その人がやりたいことをする。これが上手くいくことの絶対的条件です。なぜならその人が持つ命運にはそのことをやるために必要な気質、能力がきちんと備わっているからです。その人にしかない能力が発揮されるということは、その人にしかできない仕事が生まれるということです。それがその人の本職です。あらかじめ名前が決まった職業に閉じ込められる必要はありません。自分が職業を作るのです。自分にしか持ちえない能力を発揮し、ほかの誰かに喜ばれる仕事を自分で作っていくのです。




(浅沼気学岡山鑑定所) 

浅沼元琉の気学観測

FM"RadioMOMO"の『浅沼元琉の気学観測』コーナーでお話ししたことをまとめました。