元世翬の気学観測

運気の流れを気学で読み解く

「浅沼元琉の気学観測」第三十一話

2018年08月02日 | FM”レディオモモ”での放送
(九星には三つの土の気質がある)
気学で扱う九星には三つの”土”の気があります。

【二黒土星】
二黒土星は毎日少しずつ、コツコツ、無心でやり通す気質です。そして“いついつまでに”という期限や目標を作りません。動きがとても遅いですが、決められたことを必ずやり遂げます。

【五黄土星】
エネルギーの塊です。この気質は成功と破綻を行ったり来たりします。全てにおいて極端です。7月の西日本豪雨は気学でいう五黄土星の破壊が現れたものです。

【八白土星】
八白土星は引継ぎを役目とします。技術力を意味し、父親が長男に技術を引き継ぐ意味があります。今回の豪雨で問題となった堤防、ダム、山はすべて八白土星の象意です。暦を観ると今年の八白土星には破(は)という気の障害が生じています。従って今年は八白を意味することに障害がある年と見ます。その障害の一つが今回の西日本豪雨で問題となったダムの放流、堤防決壊、山崩れの形で現れたと観ることができます。

(あきらめない気)
「地道は成すことなくして、代わって終わり有るなり」(易経)
(地道は成そうと思わなくとも、いつの間にか終わりを作っている)

地道は易経から発した言葉です。この地道の”地”は土の力を表します。土には栄養があり、これによって草木は成長します。成長する場とそのために必要な栄養を無償で与えるのが土です。土は見返りを求めることなく与え続けます。この土の気を易では坤(こん)、気学では二黒土星と言います。二黒(坤)の気質はただただ無心に続け、気が付いたら完成していたという無欲の姿勢を表します。行動はマイペースで遅いですが、完成度は非常に高いです。

築き上げたものをすべて失った時、積み上げてきたものがすべて台無しになった時。それでも気が付いたらまた0から始めている。そして気が付いたら元通りになっている。これが二黒の働きなのです。長い一生を根気よく過ごしていくにはこの二黒(坤)の気質が必要です。二黒(坤)の気質は元来すべての人に備わるものです。これを磨き高めていく姿勢を易経は”地道”という言葉で讃えているのです。


(7月から9月までの気の流れ)
【7月】
西日本豪雨発生後の気の動き方を見てみます。まず発生月である7月6日夜は暦ではまだ6月節です。6月は一白水星が中宮(暦の年盤または月盤の真ん中に入ること)する月で、水の気が特別不安定化していました。その6月節の最終日である7月6日から7日午前にかけて水害が集中したと観ることができます。7月7日の午後より7月節に入ります。7月は九紫火星が中宮に入っていました。九紫火星は行政の役割です。行政が中心となって切り盛りする月であったことを表しています。また災害に際し、行政の役割が発揮されたと同時に課題が浮き彫りとなった月でした。

【8月】 
八白土星が中宮に入ります。八白は方向転換を示します。八白の中宮を気学で解釈すると、西日本豪雨などで破壊されたインフラの再構築を今までとは別の視点で再建せよというメッセージが現れています。例えばハザードマップに示された地域におけるダムや堤防の構造的かつ技術的見直し、ダムの放流量の見直しとそのタイミングの調整。これらは八白の気が受け持つ重要な課題となります。
*八白には建築土木の働きがあり、今月から本格化しているインフラ復旧及び住宅のリフォームも八白の象意となります。

【9月】
七赤金星が中宮に入ります。七赤は衣食住の快適さを表します。被災された方の生活再建の問題が表面化することを暗示しています。既存の法律では賄えないことを、行政が現場の状況に合わせて対応する形が現れています。

(浅沼気学岡山鑑定所) 

浅沼元琉の気学観測

FM"RadioMOMO"の『浅沼元琉の気学観測』コーナーでお話ししたことをまとめました。