元世翬の気学観測

運気の流れを気学で読み解く

「浅沼元世翬の気学観測」第七十一話

2021年12月02日 | FM”レディオモモ”での放送
(「2022年の動向」からピックアップ)
① 寅年は申に破という障害をもたらす気が付く。家事を疎かにする→生活貧窮→家庭問題増加。
② 世代交代が一気に進む。丑は旧来のやり方にこだわるが寅は自分のやりたい方向に進んでいく。
③ スポットライトが当たらなかった学問や学識に注目が集まる年になる。

(気学の可能性)
① 気学は科学。暦はその象徴。暦は地球物理学の結晶である。
② 暦には地球の気象が現れる。人の運勢もその一つ。
③ 私が今研究していること。
 *医学への応用(性格的な欠点と体の欠点は同じところに出る)
 *音楽と気学の関係(生まれつき相性の良い音がある)


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(何かを捨てなければ何かを得られない)
例えばあるタレント志望の人が高校在学中にあるオーディションに合格したとします。それはその人がずっと夢見ていた世界。但しその道に入るには高校を退学し上京しなければならないとします。こういう状況が今月起きることです。これは直接的には八白土星に起きることですが、その八白土星の決定によって他の九星も何らかの影響を受けます。何かを捨てて何かを得る。この話の場合は高校卒業という肩書を捨て、タレントになるという夢を叶えるということです。気の世界には環境の変わり方に二つの道があります。それは希望通りに変わっていくパターンと不本意な形で変わっていくパターン。12月節の八白土星は本意と不本意が重なった状況になります。人生の岐路に立つ時は何かを捨てて何かを得るということが往々にして起きるのです。

(上手くいっていないことを確実に終わらせる)
環境変化が起きるタイミングは3のリズムで訪れます。これを気学では変化リズムと言い、艮宮(ごんきゅう)、中宮(ちゅうきゅう)、坤宮(こんきゅう)に九星が入る時に変化が起きます。このタイミングで意識の変化、物理的環境の変化が起きます。そしてこの変化によって何かが中断したり、終わったり、始まったりするのです。私たちの人生の中である事が突然不本意な形で終わることがあります。これは本人が意図して終わる場合もあれば他動的に終わってしまうこともあります。気の変化は暦のリズムで起きていますが、その内容には本意のものと不本意のものが必ず出てきます。例え不本意であっても変化に逆らうことはできません。その変化をきちんと受け止めることによってまた新たな段階へ移っていけるのです。気の世界には次のステップへ移るために、確実に断絶を作ることがあります。それが不本意な出来事として現れます。バランスの取れないことは暦のスケジュールに従って確実に終わらせるのです。こうして新たな流れが生まれ新陳代謝が図られるのです。

(七赤時代の到来と多様性)
2022年は五黄土星が中宮し、改革が本格化します。その動きをサポートする九星が二つあり、この二つの九星の動きで世の中の進化が随分加速していきます。二つの九星とは三碧木星と七赤金星です。三碧木星は2022年から3年間運気が上昇し、七赤金星は6年間という長い間好調運を維持します。この意味は三碧木星が3年間をかけて世の中の進化を加速させ、そのためのモティベーションを七赤金星が与え続けるということです。七赤金星は6年をかけて七赤の特徴である生活の利便性、個々人の生きがい、多様性を世の中に確実に浸透させます。ここ数年多様性という言葉をよく聞くようになりましたが、この流れは2020年、七赤金星が中宮し価値観の転換をもたらしたことがきっかけとなっています。この価値観の転換とは個々人が自分の価値観に目覚め、生きがいを仕事にしていくという流れです。

(多様性の時代に必要なこと)
七赤の多様性の時代に生きる上で大切なことは何でしょうか。多様性の本質は個々人が自分の持つ本来の才能に目覚めることです。それは気学的に言えば本命、月命に書き込まれた能力をきちんと適切な場所で発揮することです。もう少し具体的に言うと以下のことです。

自分にしかできないことを持つ。
自分にしかできない技術を持つ。
自分だけが気付いていることを持つ。

自分だけが気付いていることとは、事実であり、真実であり、見識です。さらには自分だけが気付いている間違いも含みます。今後はその人にしかできないこと、その人しか知らないことがクローズアップされ、これによってその人にふさわしい居場所が決まる時代になっていくでしょう。

(七赤時代到来の本当の意味)
個々人の能力や個性がクローズアップされる七赤の時代が到来すると、七赤の喜びに集まる、喜びを共有する、喜びを施すことが時代の本流に変わっていきます。折しも2022年は改革の五黄土星の力を得て、三碧木星が天道を伴い七赤金星を力強く牽引します。三碧木星は面白みに反応し、面白みのないものには見向きもしません。七赤は富を自分だけに留めることなくこれを誰かと分かち合います。この気質が6年間好調を維持するということは、富を分かち合う、喜びを分かち合う気があらゆる場所に浸透していくということです。三碧も七赤も目先の利益に傾きやすく損得勘定で物事を見る傾向がありますが、これは天道のつく気ではありません。天道は何についているかと言うと、個人にしか出せない表現やこれを分かち合う気に付いているのです。目先の儲け、損得勘定にもはや人の心は動かず、損得勘定を表に出す企業や人から庶民の心が離れていく。これが七赤時代到来の本当の意味だと私は見ています。




 (浅沼気学岡山鑑定所)

「浅沼元世翬の気学観測」第七十話

2021年11月04日 | FM”レディオモモ”での放送
(11月からの大きなうねり)
運気は3のリズムで動いており、運気が変わる翌年2月の3か月前、すなわち前年の11月から翌年起きることの兆候が表れてきます。その兆候は既に現れ始めています。昨年から今年にかけて目立つ相談内容は独立開業です。特に女性が多いです。昨年からのパンデミックで我々の価値観が根本的に変わったと以前申し上げました。これはパンデミックを機に自宅で過ごす時間が増え、自分自身の生き方を見つめなおす機会が増えたことが要因となっているでしょう。この価値観の変化が我々の視点を社会が求める価値観から個々人が求める価値観へ移行させました。生きがいを仕事にしたいという流れは今や大きなうねりとなって現れてきています。

(2022年の注目は五黄土星、三碧木星、七赤金星)
来年は五黄土星が暦の真ん中(中宮)に入り周囲の九星を手中に収め大きな変革を起こします。そこに三碧木星と七赤金星が最も重要な役割を演じます。三碧は新しい運気を呼び、世の中を活気づけると同時に生活環境の変化スピードを速めます。七赤金星は生活の利便性を高め、エンターテイメント、リラクゼーション、観光業、飲食業を活気づけます。三碧木星は2022年から3年間運気が上昇し、七赤金星は2022年から6年間という長い間運気が安定します。

(五黄土星に秘めるエネルギー)
11月から来年の1月まで、三碧木星と五黄土星がぴったり寄り添い来年に向けて早くも新たな運気をもたらします。三碧木星はスピードと瞬発力が旺盛で世の中をアッと驚かせます。五黄土星は矛盾することを破綻させ未成就のエネルギーを形にします。五黄土星にはパイオニアという意味があります。今まで日の目を見なかった人にスポットライトが当たり、あるいは水面下に隠れていた実力者が表に浮上することでしょう。三碧木星と五黄土星は数少ない名コンビの一つ。二つの九星に共通することは革新的な変化をもたらすパワーです。11月からの三碧と五黄の動きに目が離せません。

(利害で動かない時代へ)
2022年2月4日より五黄土星が中宮することにより世の中が大きく変革することは確かでしょう。今までの世の中の変革は目に見える形での変化でしたが、今後は目に見えないところで世の中が変わっていくという傾向が強く現れます。その一つに価値観があります。今まで組織の論理で動いていた人が自分自身の価値観や感性を優先して動くようになっていきます。来年以降運気を伸ばしていく三碧木星は七赤金星がもたらす喜びをモティベーションとして動いていきます。七赤が持つ喜び、面白みとは個々人特有の形で湧き上がってくるものです。本当の面白みは個々人の中にしかありません。気学的に分析すると組織は七赤の気の扱いを非常に苦手とします。七赤は利害で動かない個人の中で輝き、その輝きに引き寄せられる大衆の中にしか浸透しないのです。2022年以降のエンターテイメントはその人しか持ちえない面白みによって華やぎます。この傾向は水面下で既に随所に現れてきています。作られた価値観から離れると、人は自分の目で本物を選び、自分だけの生きがいを持ち始めます。2022年の五黄土星は作為をもって作られたものを破壊し、生きがいに目覚めた人を後押しする強力なエネルギーとなることでしょう。



                                                  (浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十九話

2021年10月07日 | FM”レディオモモ”での放送
(岸田総理の来年に向けての運気)
① 岸田総理の本命は酉の七赤金星。月命は未の三碧木星。
② 七赤は2022年から6年間運気が安定する。三碧は2022年から3年間運気が上昇。
③ 岸田総理の運気には二つの真逆の傾向がある。
(その1)主体的な意思がなく何もできない政権になる。
(その2)民意を汲み上げる。予想外の評価を得る。

(岸田総理の姓名判断)
① 安倍元総理の字画と瓜二つ。違いは内政と外交。
② 総画29は知謀の数。危急存亡を救う。
③ 内政は奇策を使って奏功。優柔不断な外交を行うと大波乱。

(2022年から政治は旧来の権力構造が溶解する)
① 派閥の論理が通用しなくなる。
② 本当の民意を汲み取らなければ政治ができなくなる。

(岸田総理と安倍総理の姓名判断を比較する)
岸田文雄
天格13 ◎
人格 9 △
地格16 ◎ 
外格20 ✕
総格29 〇

安倍晋三
天格16 ◎
人格20 ✕
地格13 ◎ 
外格 9 △
総格29 〇 

岸田総理の字画と安倍総理の字画は実によく似ている。総格のみ一致し残り四格は異なるものの数自体は同じものが並ぶ。このことは両者の命運が非常に似通ってくることを指し示す。→安倍元総理の字画

総画29は知謀に長け、危急存亡を救う数。この29が当面の日本の命運を示唆する。29は智謀を発揮する数。役人的な発想ではなく誰も思いつかない奇策を用いてこそ29の力が発揮される。天格13は人気、知名度を表し、人格9は波乱を含むが直感的判断に優れる。地格は地盤の支えであり、16は敵を作らない吉運数。最大の懸念は20という凶運数である。20は厄難の代表数。外格は対人関係、対外関係を意味するから、外交において国難に直面することを暗示する。安倍元総理は人格が20。人格を内内の人事及び内政と見ると、20の厄難が明白に現れていたといえる。岸田総理の最大の苦難は人事と外交にありと判断できる。

(総合的所見)
岸田総理が天運を得て総理大臣に就任したことは間違いない。暦は明らかにこの命運を持つ人を応援している。10月4日に閣議決定した基本方針には今までにない斬新な政策が盛り込まれている。これらの政策が本当に実行されれば、天がこの命運を持つ人を後押しした理由が分かる。本命酉の七赤金星は常識的で堅実な気質。この命運で最も気を付けることは、道義的に見逃してはならないことをゆるがせにしないこと。七赤が最も留意すべき心得である。月命未の三碧木星は人間関係の組み立てが上手く、敵を味方につける天賦の才能がある。人の話をよく聞くという総理ご自身の言葉はこの未の三碧特有の気質からもたらされる。但しこれが同時に三碧の弱点にもなる。敵を味方につけるということは味方の不信を招き、ひいては内部分裂を招く恐れがある。義理人情を重んじて人望を集め、義理人情を重んじて人事に失敗する。岸田政権はこのまま天運を維持できるのか。その答えは本当の民意を汲み上げるかどうかにかかっている。政権運営の基本の第一に掲げたことは「第一に、国民の声を丁寧に聞き、政策に反映させていく」こと。本当の民意を汲むことができない政権は2022年から通用しないことを暦は明らかに示している。

  

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(相生と相剋のエネルギー)
気学では相性の捉え方として相生と相剋という考え方があります。相生と相剋のエネルギー関係を説明するとき、五角形の図を用いてエネルギー関係を表す参考文献をよく見かけます。この図は一般的で確かにエネルギーの相関関係を覚えるには役に立つのですが、相生、相剋の関係を本当に理解するためには物理的に捉える必要があります。相性は波動のエネルギーですから、波動の動き方を知ることで相生、相剋の理解が深まります。

(相生相剋とは波動の法則)
相生は互いのエネルギーのベクトルが同じ方向に向いており、エネルギーが増す関係です。逆に相剋は互いのエネルギーのベクトルが逆方向に向かっており、エネルギーが相殺される関係です。相生はエネルギーが増す関係、相剋はエネルギーが減る(相殺される)関係と捉えられますが、正確にはエネルギーのベクトルが同じ方向に向いているかどうかがポイントなのです。これは何を現わしているかと言うと、波動の法則を現わしています。波動は二次元的に表すと上下に流動している波の形になります。波の中で上昇するエネルギー同士が重なるか、または下降するエネルギー同士が重なる時が相生。そして上昇エネルギーと下降エネルギーがぶつかる状態が相剋です。車で捉えると前進を加速させるアクセルは相生のエネルギー、逆にブレーキは相剋のエネルギーになります。車にブレーキが必要であるように、相剋のエネルギーは使い方次第で必要不可欠のエネルギーとなるのです。

(小中高時代は人生相剋の期間)
相生相剋は私たちの人生の流れに置き換えることができます。人生における追い風の期間と向かい風の期間と言い換えてもよいでしょう。まず小学校に入るまでは親の庇護の中に完全に入りますから、相剋のエネルギーは左程生じません。ある意味で自由奔放にふるまえる特別な期間が6歳までです。7歳を超え小学生となると学校という社会への適応が求められ、さらに13歳を超え中学生となると、自立心、独立心が芽生えるとともに、家族と社会との間で自分の立ち位置を考えざるを得なくなります。ここで様々な相剋の環境が出始めます。また学業においては自分の得意な科目ばかりではなく苦手な科目も勉強しなければならなくなり、これが相剋のエネルギーとして立ちふさがります。つまり自分がやりたいことと逆のベクトルがこの頃から強く出てきます。これが大学入学まで続きます。

(相剋は体力精神力を作る)
人生の流れの中で見ると、相生とは自分のやりたいことができ、これを後押ししてくれるものがある環境。やりたいこととはそもそもその人の命運の中に才能として備わっていますから、これも相生のエネルギーを借りてさらに才能を伸ばしていくことができます。相剋は自分がやりたいこと、得意なこととは逆の環境です。例えば苦手なこと、気の進まない事でも、学生時代に学んでおくことで後の社会人生活に役に立ちます。これが相剋の本質です。つまり相剋のエネルギーは単純に負のエネルギーと見なしてはならないのです。相剋はその人を鍛え、忍耐強くし、厳しい環境にも耐えられる基礎体力を作るのです。相剋は若い時ほどむしろ積極的に取り入れておく必要があります。若い時から相生ばかりの環境に慣れると、人生全般を乗り切っていく体力と気力が十分に身に付かないのです。これは子供のころから好きな物ばかりを食べていると体が貧弱になってしまうのと同じです。

(36歳までは相剋を使う)
では相剋のエネルギーはいつごろまで積極的に取り入れるべきなのでしょうか。気学では大学時代に入ると比較的自分のやりたいことができるようになります。これは相生。但しあくまで学業ですから苦手な科目の習得も求められます。これは相剋。気の流れとしては18歳から24歳ごろまでは相生と相剋が混在し、自分のやりたいことを比較的自由に選択できる期間と見なします。そして大学を卒業してから社会人となります。ここから再び相剋の期間が始まります。組織に入れば社会人としての振る舞い、職場の上下関係、取引先との関係が生じ、規律に従って動くことが求められます。自分勝手な振舞いは許されません。ここで学ぶことは“従って動く”つまり“協調性を学ぶ”ことです。これが36歳前まで続きます。

(相剋から相生の流れに切り替える)
そして36歳を迎えると運勢的には前半の頂上となり、個々人の持つ才能が花開き、本当の自分に目覚め自分を確立し始めます。気の流れでは36歳前までは相剋の環境に身を置き、これ以降は相生の環境に徐々に入っていきます。もちろんこれ以降も敢えて相剋の環境に身を置く人も出てきます。例えばスポーツ選手で36歳あるいは40代に入っても現役として活躍している方もいます。この人達は肉体的には相剋でも精神的には相生の環境にいます。こうして36歳を超えるとできるだけ相生の環境に入り、エネルギーを効率的に使い、その人が生まれながらに持つ才能を活かすことをするというのが気の法則に適った人生となるのです。

(相剋は自分のために相生は他人のために)
総合的に見ると相剋とは未経験の世界へ踏み出していくための基礎体力、精神力を身に着けるために設けられた逆風のエネルギー状態です。そして相生とは一通り鍛錬を積んだ人がより効率的に幅広く活躍していくために設けられた順風のエネルギー状態です。この捉え方は方位鑑定にも即応用できます。若い時は経験のためにも敢えて相剋を選ぶべき時もあります。そして人生の後半以降は努めて相生の方位へ行き、持てる知識と経験を最大限生かすのです。持てる才能を本当に活かすためにはやはり吉方位と縁を結ばなければ達成できません。気の世界は人生において上り坂(相剋)と下り坂(相生)を設けています。若い時は上り坂を力いっぱい上り、頂上に至ると自然に自分本来の才能に目覚めます。そして後半からは下り坂に入り、持てる才能を自分のためだけではなく周りの人のために使えるようになります。これが相生環境への切り替えの意味です。相生の環境を意識的に取り入れる本当の意義は利他です。後半人生の最大のテーマには“他人を利する”という気の世界の隠れた意図があるのです。





(浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十八話

2021年09月02日 | FM”レディオモモ”での放送
(吉方位と凶方位とはなにか)
吉方位の定義:エネルギーが上昇する。良縁を引き寄せる。やる気が出る。
凶方位の定義:エネルギーが下がる。障害が出る。やる気が失せる。

(方位鑑定はどういう時に使うのか)
① 移転、引越、新築。
② 新社屋、新オフィスの設営。
③ 契約、取引、物品購入。
④ 旅行。
⑤ 縁結び全般、その他。

(吉方位、凶方位の意味)
行きたい方位が凶方位 → 方向性に誤りがある。協力が得られない。
行きたい方位が吉方位 → 方向性が正しい。持てる才能を発揮し、協力が得られる。

(吉方位は必然的に現れる)
吉方位はその人の才能を生かすことをやろうとする時、必然的に現れる。


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(気学は100%科学)
気学の最も重要な鑑定の一つに方位鑑定があります。方位鑑定とは行きたいところの方位の吉凶を定めること、またその方位に向かってことを為そうとしている時の吉凶を定めることです。気学をご存じの方や気学を学びたいと思う方の多くは方位学に関心があるように思います。気学には確かに方位鑑定という重要な鑑定法があるのですが、気学は世の中すべてのことを判断するポテンシャルがあるというのが私の考えです。気学は100%科学である。これは私が鑑定時によく申し上げる言葉です。その理由として、気学は陰陽五行という宇宙の物理法則をもとに判断していること。さらに気学が用いる暦そのものが科学の結集であるという理由があります。

(方位は後天図を理解することから始まる)
方位を定める際に気学鑑定士が使用する年盤、月盤があります。この元になる図を後天図(こうてんず)と言います。後天図とは私たちが住む地球または現象世界の気の配置図です。この後天図を基に作られた年盤、月盤を観て方位の吉凶を定めます。ここで大切なことはこの後天図が何を表しているかということです。この理解が正確でないと鑑定そのものを誤る恐れがあります。そもそも方位そのものがどこから来るのか。方位作用とは何か。方位の象意が発生することの根源を理解しておく必要があります。気学は元来易学からもたらされたものです。先天図、後天図は易の理論体系からもたらされたもので、易は六十四卦の判断とともに、この二つの図が示す宇宙理論から成り立っています。気学を学ぼうとすれば易の知識は大前提として求められ、易を極めようとすれば気学の科学的知識が大いに役立ちます。方位の全体像を理解するには後天図が示す現象世界の法則をしっかり学んでおく必要があります。

(方位鑑定の目的)
方位鑑定の第一の目的はその人がやろうとしていることと方位の象意を一致させることです。その方位の意味と異なることをしようとしても意図する成果は得られません。東には東の意味があり、西には西の意味があります。八方位それぞれに意味があり、その方位の象意とその人のやろうとしていることを一致させることを私は何よりも優先します。方位鑑定とは単に方位の良し悪しを判断するものではないのです。なぜ今その方位に向かって移動するのか。なぜ今その方位に向かってことを為すのか。その目的と動機を暦でしっかり見極め、その動機が暦に明確に現れ、動くタイミングが合っており、目的と方位の象意が一致する時、その時はじめて進んでよいと判断するのです。目的と方位の象意との一致は暦すなわち天の気がその方の命運を後押ししていることを示す重要なサインなのです。

(方位はその人の状態をそのまま現わす)
例えば行きたい方位が凶方位であった時は“やろうとしていることに矛盾がある”、“今はその時ではない”、“それを行うならばこの方位ではなく別の方位(吉方位)が良い”というメッセージとして受け取ります。行きたい方位が吉方位であった場合は、“是非この方位に行ってやりたいことを実行してください”、“良縁が得られ希望を叶えるためのサポートが得られます”というメッセージとして受け取ります。暦は天の気の運行を正確に示していて、その上に乗って生きている私たちを様々な角度から導いています。行きたい方位が吉方位であるということはその人が自身の命運を最大限生かしているということ。その道筋に誤りがないということです。凶方位に行かざるを得ないということは、その人の命運を活かしきれていない。あるいは不本意な方向に向かっているということです。特に凶方位は今の自分自身の生き方の問題点がそのまま現れます。考えに誤りがある。過度に何かにこだわっている。清算すべきことがある。こういう時に凶方位は現れ、その課題に正面から向き合うタイミングが来ていることを知らせてきます。方位はその人の現状をそのまま映し出しているのです。

(気の世界は作為を最も嫌う)
陰陽五行とは陰陽のバランス、五行は気を滞りなく循環させる法則です。陰陽五行は宇宙の調和と循環の法則であり物理学でいう対称性の法則です。ですから気の世界は調和と循環に干渉する行為を最も嫌います。作為とは自分のほうへ利益誘導すること。自然の状態を不自然な状態に変化させること。気の流れに従わないことです。エネルギーには作用反作用があり、利益誘導には不利益の反作用エネルギーが同時に生じます。気の世界は時に喜びを与えて始めさせ、諦めをもってことを終わらせます。気の流れに従うとは始めるべき時に始め、方向転換するべき時に方向転換し、終えるべき時に終えること。作為とは気の流れを滞らせることであり、流れに逆らえば逆らうほどその反作用、障害は大きくなります。

(吉方位は必然的に現れる)
吉方位はその人がやろうとしていることを天が協力するサインです。凶方位はその人がやろうとしていることを天が注意喚起するサインです。吉凶とは良い悪いという判断に置き換えがちですが、気の世界の意図はそうではありません。その人が今どのような状況に立っているのかを知らせる事前のサインが吉方位と凶方位なのです。凶方位は今の現状を見つめなおしてくださいというメッセージであり、立ち止まって自分を振り返るための注意喚起なのです。進んでいる方向性が正しいのか、誤っているのか。人は自分の所業を客観的に確認する手段が実に乏しいというのが現状です。方位の吉凶はその確認手段の一つなのです。気学は暦をもって現状を把握し、その方の命運と照らし合わせることで、最適なルートとタイミングを指し示すことができます。気の世界は元来すべての人が最短かつ最敵なルートで目的に達することができるよう手助けしています。その手助けは作為しない状態に現れ、暦の流れに従い、その人が生まれながらに持つ命運、才能を活かそうとする気持ちにいつも寄り添っています。人は時折躓き自力で立ち上がれなくなる時もあります。そうしたとき気学はその躓きから立ち上がるための方位を処方することができます。こうしたとき吉方位は必然的に現れ、その人を救う道を示し、それぞれの人が持てる能力を発揮できるよう全面的にバックアップしているのです。




(浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十七話

2021年08月05日 | FM”レディオモモ”での放送
(8月の動向)
8月は八白土星という九星が暦の真ん中に入ります。八白は改革と方向転換の働きです。この方向転換が切羽詰まった状態でやってきます。半ばあきらめざるを得ないような形で人事の後退や異動が生じます。そして長期的な視野として新たなメディアのプラットフォームが水面下から浮上してきます。もう一つのキーポイントは五黄土星という九星の動きです。五黄土星は来年中宮し大きな変革をもたらします。その兆候が11月節より現れます。その下準備が3か月前の8月から始まります。


(金メダルを取るための運気)
人生が決まるような出来事。あるいは大舞台で実力を発揮する人の特徴。
① 自分の九星が中宮(ちゅうきゅう)に入る。年あるいは月盤の真ん中に入ること。
② 自分の九星が天道(てんどう)というエネルギーを得る。

(運気が良い時の特徴)
① 直感が冴える。判断力や身体能力がアップする。
② タイミングがぴったりになる。望む状況が現れる。
③ 周りの協力が得られる。良縁に恵まれる。
*運気が落ちている時はこの逆。



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(鑑定とは七赤と九紫の気を与えること)
私の鑑定所に来店される方のほとんどは女性です。運勢を気にするのは女性のほうが多いという特徴があるのかもしれませんが、それでも女性がほとんどという現象は特殊な光景に見えます。これを気学で解釈するとこうなります。運勢を知るということの裏には、運勢を知って安心したい、励みになる情報を得たい。迷いを断ち切りたいという気持ちがあります。七赤金星には人を励ます、楽しませる、安心させる働きがあります。また九紫火星には美、夢、希望、予見、迷いを断つなどの意味があります。つまり気学鑑定とは七赤と九紫を与えることです。この七赤も九紫の気も元来女性が旺盛に持つ気です。ですから七赤、九紫に関する分野のことは当然女性に好かれる傾向が出ます。運気を上げる原動力は七赤の励ましと九紫の正しい指針から始まるのです。

(三碧木星という気質)
三碧木星とは思春期の気質であり、失敗を恐れない生き方を志向します。三碧は考えるよりも行動が先。やってみないと分からないという気質です。ですからいろいろと先のことを事前に聞いて動くことを好みません。自分の直感を信じ、力で押していくのです。これは三碧の強みでもあり弱みでもあります。気学的な解釈では24歳が一つの曲がり角で、これ以降は勢いだけで進むことが年を追うごとに難しくなっていきます。これ以降10年間は”従って動く”に気の流れが変化します。この期間の気学的な意味は”協調することの意味を知る”です。そして36歳に近づくにつれて自我が芽生え、本当の自分らしさが何かに気付き始めます。人生経験の少ない前半人生をいかに迷いなく、自分が本心から望む人生を送っていくか。そのためには自分が本当は何に向いているのか。今どこを走っているのかを客観的に知る必要があります。

(運気を知り七赤の時代へ向かう)
運気を知らずに歩むということは、これからの時代はなかなか難しくなると私は見ています。それは時代の変化スピードが今までになく速くなってきているからです。2020年の価値観の崩壊から働き方も生き方も今までのようにはいかなくなったことを誰しもが感じているでしょう。この価値観の転換は今後もっと加速していきます。社会が長年築いてきた価値観、生活スタイルが個々人の生き方の多様性によって崩れ始めているのです。多様性の本当の意味は、たくさんの価値観が溢れることではなく、個々人が自分の価値観に目覚めることです。外からくるものではなく、自分が内から価値ありと感じることを表現しこれを生きがいとする。これが世の中を活性化し全体の調和に繋がっていく。これが多様性であり、これから迎える七赤の時代の本質です。




(浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十六話

2021年07月01日 | FM”レディオモモ”での放送
(7月の動向)
7月はオリンピックが開催されます。7月は人が活動する場所に七赤金星が入り、七赤金星のエネルギーが活性化します。七赤は多文化多様性を表し、異文化、異分野の人が垣根を越えて集まってきます。但し7月は旧来のやり方に問題が生じ、やり方を変えようとする勢力と現状維持を押し通そうとする勢力が対立します。

(母親と子供の運気は一心同体)
子供と母親の運気は一心同体となって動いています。特に長男長女は母親の運気と強く繋がっています。私は鑑定でお子さんの運気について母親からご相談を受けた時、お子さんの運気を観ると同時に必ず母親の運気を観ます。それは子供と母親の運気が連動しているからです。子供の運気が大きく動くときは何らかの形で母親の運気も変化します。ということは気の法則からこの逆もあるということです。私は鑑定で以下のことをお伝えするようにしています。それは“お母さん自身が生きがいになることをしてください。それがお子さんの運気を上げることに繋がります”と。

運気が一番上がる時というのは、実は自分が一番やりたいことを自由にやっているときです。気学で明確に分かることは、自分の悩みは相手には存在しないということ。悩みは自分自身が持つ気から発しています。従って自分自身が変われば周りの環境も変わっていきます。自分が生き生きとすれば、周りの人(特に身近な人)も生き生きとしてくる。自分が不安を抱えれば、一番身近な人も不安を抱える。周りの環境は自分自身が持つ気の状態を変えることで変わっていくのです。

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(専門分野以外に手を出さない)
私のモットーとしていることに、専門分野以外に手を出さないということがあります。私の場合は気学、易学になります。私の師匠はよく私に気学を学んだら気学だけでよろしい。と他の運勢学に手を出さなくてよい、いや手を出してはならないということを教えてくれました。この教えは今でも私にとって重要な指針となっています。一方で、専門分野を極めようと思えば、必ず他分野の先端知識を取り入れていくことが必要です。これは決して矛盾していません。両方の視点が大切なのです。専門分野以外に手を出すなという教えは、一つの分野を極めることができない人は同様に他の分野も極めることができない。最終的にはどれも中途半端になり、目的と大義を見失ってしまうということを言っています。そして専門分野以外の知識を深めることは、逆に専門分野の落とし穴である思い込みや欠陥、誤りを正すことに繋がります。ですから一つの分野を極めようと思えば、必ず異分野の知識が必要になってくるのです。

(気学を極めることの意味)
そもそも気学は気つまりエネルギーの法則を追求した学問ですから、自然科学から、人文科学、社会科学へと応用範囲が広がる総合的な学問です。暦はそのもとになる科学の結集であり、これをもとに運気の推移を予測していきます。気学を極めるということは自然科学全体を見通すことに繋がります。天文学によって作成される暦は地球の天候を捉え、出発時期、方向転換、帰還の時期を知らせ、航路をしっかり見定めてくれます。気学は陰陽五行という法則をもとに気の動き方を見定めます。気学は人の運勢を見たり、吉方位を見定めるためにあるものと思われがちですが、私にとっては宇宙の法則を知り、地球の気象を見極め、これをもって人道、人の運気に照らし合わせてみる学問だと考えています。

(異分野の知識をもって自らの誤りを正す)
異分野の知識を深めると、自分が覚え込んでいる知識の不十分さや誤りに気付かされることがあります。私は気学を学び始めた当初から、物理、医学、漢字(甲骨文・金文)を並行して学んでいました。物理からは気学で取り扱う後天図の成り立ちを知り、医学からは後天図と人体の仕組みとの関係を知り、漢字からは易経の爻辞の解読と文字自体の持つ波動性の理解に決定的に役立ちました。そして特に医学は気学の考え方の不十分さや誤りを正すために非常に役立っています。これは逆もあります。医学の欠点や考え方の誤りが気学を通して分かってくるのです。一つの分野を極めたいと思えば、確かにその専門分野を徹底して研究し続けることが大切です。それと同時にその専門分野の誤りを正すために異なる分野の知識も必要です。異分野の知識を深めることは専門分野をより深くより正確に理解するために不可欠であると私は捉えています。

(七赤がもたらす多文化多様主義)
2021年から6年間は七赤の時代が来ると以前から申し上げています。これは七赤金星という九星にその能力を高める強いエネルギーが巡ってくるからです。この意味は様々ありますが、その一つに学問、知識の融合があります。20世紀から21世紀にかけての学問の傾向を見ると、一つの分野がより細分化され、専門分野がほとんど枝葉の部分のみの研究という方向に進んでしまっているように見えます。より広く包括的に知識を深めるための、総合力を軽視してしまったことによる弊害かもしれません。“総合する”“包括する”という能力は一白水星が担います。この一白水星の時代が七赤金星の後にやってきます。

一白は数年先ではなく、数十年、数百年先を見通しながら計画を立てます。そして何よりも一白は異分野の知識を融合することが得意です。これは自分の専門分野とは全く異なる、いわば偶然でもなければ接点はありえないというような普段の自分に縁のない知識と結びつくことです。一白の異種同化の働きは、文化の多様性をもたらし、すべての種の進化にとって必要不可欠な影響を及ぼします。この一白の異種同化作用を助けるのが七赤金星です。

七赤は集める力があり、さらに集めたものを融合し、使いやすいように変容し、利便性を高めます。人体があらゆる環境変化に適応しているのもこの七赤の力が大きいのです。七赤の時代とは文化の融合、多文化多様性のことです。つまり七赤の時代はもはや専門分野がより細分化して知識の融通性がなくなるのとは逆に、自分の専門分野が異分野と繋がり、統合された知識がより広範囲に役に立つようになります。その一つの流れとして私は気学と医学、気学と物理学、気学と音楽の融合に今取り組んでいます。



(浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十五話

2021年05月29日 | FM”レディオモモ”での放送
(十二支三合は相性の中でも王道)
三合(さんごう)という十二支の関係は互いの波長が合うことを即座に感じ取ることのできる相性の一つです。三合の関係は息がぴったり合うので、仕事を一緒に行うと周りが見ていて気持ちがよくなるほどスムーズに事が運びます。三合の関係は本人同士のみならず、周囲の人がこの二人の相性の良さに影響を受け、作業効率を高め、場の雰囲気を好転させます。三合の相性は合わない人や縁のない出来事に気付かせ遠ざける働きもあります。そういう意味ではまさに相性の王道といってよいでしょう。十二支三合の組み合わせは以下の通りです。

(申・子・辰)(巳・酉・丑)(寅・午・戌)(亥・卯・未)

(相性を観る時のポイント)
相性判断には様々な観点がありますが、その中のポイントの一つに互いの“役割”を見るという視点があります。私は特にはじめて出会った時の互いの気の状態を観ます。その時、互いがどういう“役割”で出会っているかという捉え方をします。十二支の三合は互いの波長の“合う合わない”を観る上で役に立ちますが、本命及び月命の九星は“相性”という視点ではなく“役割”で捉えることで、より深く互いの人生の関わり合い方を観ることができます。“なぜこの二人はこのタイミングで出会ったのか”また“この二人はどういう部分で結びついているのか”を観るのです。これを観ることにより、これから二人が互いの人生のテーマやシナリオをどのように組み立てていくのか、その道筋の全体像を掴むことができるのです。

(ドラマが現実化するのではなく現実がドラマ化する)
先月星野源さんと新垣結衣さんの結婚が報道されました。ドラマでの共演がきっかけとなったことから、多くの方はドラマが現実化したと思ったことでしょう。ところが私はこの逆が真であると捉えています。気学で二人の命運を見る限り、二人が仮に共演すれば、夫婦役を演じるであろうことがはっきりと分かります。但しその役は一風変わった形のものとなることも想像できます。その“役割”は既に互いの命運に書き込まれていることであり、それがドラマ化しているのです。つまりドラマが現実化したのではなく、二人の現実の命運がドラマ化したのです。こうしたことは今回のような形で特別起きたことではなく、我々の日常の中でよく起きることなのです。命運がもたらす現実とはドラマよりもはるかに物語的であり、当人が気付かないところで運気がお膳立てをしているというのが本当の姿なのです。


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(6月は国家、政府にとっての正念場)
6月節は国民を意味する二黒土星が天道という吉神を伴い、国、政府を意味する乾宮に入ります。またその六白は統括する責任者の位置に入り、暗剣殺と破を伴って逆風に立たされます。この意味は政府と国民の立場が入れ替わり、国民は正当な権利を主張する一方、国及び政府は逃げ場を失い多大な犠牲を払わざるを得なくなるということです。これは当然世界的な傾向として現れます。但し二黒土星すなわち国民側も決して安泰ではありません。表の運気は安泰でも、裏では少なからず収入面での負担を背負わざるを得なくなり、さらには道義的に許されないことや今まで誑かされてきたことを知るに至るという事態も読み取れます。6月は私たちがこの国に生まれてよかったと思うか、何のためにこの国に生まれたのかという、相反する思いを持つことになります。6月は六白が意味する国、政府、経営者にとっての正念場となります。我々にとって国とは何か。このことを思い知らされる月となることでしょう。

(六白金星中宮年の意味)
今年は六白金星が中宮しています。この意味は六白金星の気が旺盛になると同時に、六白に関する問題が浮上するということです。六白に関する問題とは何でしょうか。六白が意味することを政治で捉えると、国の役割、福利厚生、給付金、税金、貨幣に関することとなります。六白は公平公正が特徴であることから、不平等感を是正します。六白の気は無限を意味し、出し渋る、与える場所を限定するということはありません。国家という存在はお金を作る役割があり、政府は雇用を作るための財政政策を行う義務があります。この当たり前のことが上手く起動しなくなったとき、国と政府の存在価値とは何かを国民は疑い始めます。今年は六白を意味する国、政府の実態が浮き彫りになり、国民がこれを目の当たりにする年となります。

(気学から見た国家の役割)
気学では企業、組織、国家は乾宮という宮に属し、これが従業員を意味する巽宮と対峙します。巽と乾の関係は主従関係であると同時に契約関係でもあります。この関係の特徴は有限であること。ある一定の条件を満たせば互いに契約を結び、忠誠を尽くすという関係です。従ってその条件が満たされなくなったとき、巽と乾の関係は破綻します。国民生活が疲弊したとき、政府、国家が福利厚生を拡張することはこの関係において義務となります。そうである限り巽宮と乾宮の関係が成り立つのです。それが不十分となり、行き届かなくなったとき、従者である巽宮の国民はもはや乾宮に仕える動機を失ってしまい、別の主を探し始めます。

(六白の弱点は公私混同)
六白という気質は私よりも公のために動こうとします。それが坎宮という自己都合を意味する宮に入り、公の自分とプライベートの自分が絡み合います。公私混同の多くは職権乱用ですが、六白は本来公に尽くし、場合によっては自己犠牲に傾く気質を持つため、公のため、会社のために多大な犠牲を払うという傾向が出ます。自分犠牲も過ぎれば仇となりますから、自分を守ることもしっかり意識して立ち回ることが大切です。さらに六白を国家、政府と見た場合は補正予算、個人への給付金、中小企業への支援金などが考えられます。プライベートなお金の貸し借りも増えることが予測されます。六白金星生まれの人のみならず、すべての方において、6月は職権乱用に慎み、仕事とプライベートの付き合いを明確にするということを気に留めておくべきでしょう。坎宮には色情の災いがあるので、部下や上司との接し方にも十分な注意が必要です。



(浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十四話

2021年05月06日 | FM”レディオモモ”での放送
(今年は普段できない掃除ができる)
今年は掃除が得意な九星が特別活性化しています。それは今年の年盤の東に四緑木星、西に八白土星が入っているからです。四緑木星は整理整頓、八白土星は手先が器用なことが特徴で、ちょっとした修理や細工は自前でやってしまいます。二つの九星は自宅や職場環境を整えるための強力な手助けとなります。今年は自分自身の身の回りの雑事を整理整頓し、身辺を整える絶好の機会です。

(止まることの意味)
先月より3回目の緊急事態宣言が発令され、営業自粛を余儀なくされたお店も出ています。これが売り上げに大きなダメージを与えることは確かです。こうした大きな出来事には必ず気学的な意味があります。気の世界はバランスが取れていない状況に対し、必要に応じて方針転換を促し、時に中断、中止という形をもたらすことがあります。このような出来事は当然マイナスの出来事に思えますが、気の世界ではマイナスの裏には必ずプラスが存在します。今までにない事態はそれだけ根本的な変化をプラスの意味で促していると解することもできます。気の世界の変化には本意の変化と不本意な変化があります。そしていずれの場合もその対処の仕方によって吉凶が決まります。その出来事、その不運に対してその人がどう対処したかです。すべての出来事の吉凶は本人の立ち回り方で決まります。その不運な出来事をどう受け止め、今後にどう生かすか。これは国、企業、組織の対処の問題ではなく、我々個々人の生き方そのものが問われているのだと私は見ています。

(今年の東西)
2021年は東に四緑木星が入り西に八白土星が入っています。今年の東西には天道という九星の能力を存分に発揮させる特別なエネルギーが入り、このことが東西の運気と風通しをよくしています。さらに東西の天道は2022年まで位置を変えて留まりますから、人的交流、物流、ひいては国交においても、東西に位置するものは今年から来年にかけて回復基調に向かいます。四緑及び八白は双方ともに繋ぎが得意な気です。良縁を繋ぎ、人的ネットワークを広げるチャンスと見てよいでしょう。もちろんこれは今年のどのタイミングでもよいというわけではありません。運気はその月によっても変化しますから、何かを始めるときはその時期と方位を暦でしっかり見定める必要があります。

(東と西の重要性)
東(震宮)と西(兌宮)は気学でいう後天図(こうてんず)の横軸に当たり、自由な行動、活動を意味します。構想、夢、思いは縦軸の南(離宮)と北(坎宮)に現れ、これを現実化していく具体的な動きが東と西に現れます。つまり東西の気の状態が良い時は、人の動きが活発化するということです。東西の行き来は国内経済においても非常に重要です。それは東京と西日本を繋ぐ方位が概ね東西になるからです。この中には人事異動もあれば、重要な商談、契約ごと、人的交流もあるでしょう。今年はタイミングを計れば東西からこれらのよい縁を掴むことができるのです。東西が重要という視点はどの国、どの地域においてもそうです。これは気学的、地球物理学的な意味においてそうなのです。東は新しいことにチャレンジする時に求める方位であり、西は休息を求めコミュニケーションを深めるための方位です。休息とはエネルギー充電、英気を養うことで、西は東に向かうためのエネルギー供給源となります。今年の東の四緑は良縁をもたらし西の八白土星はその良縁を繋ぎます。八白はさらに資金的バックアップも行います。2020年は東西の気が非常に不安定化していたため、物流、人的交流共に滞る傾向が出ました。その流れも今年から来年にかけて変化します。今年の気が旺盛になる夏頃を境に東西の運気は徐々に回復していくことでしょう。


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(時代の流れを読む)
今時代はどの方向に流れていっているのでしょうか。前回の放送で申し上げた七赤の時代が来るというお話は、来年より6年間現れる注目すべき流れのことです。但し、この流れは6年で終わるかというとそうではありません。七赤の好調はその後一白水星の長期好調に引き継がれ、七赤が意図したことは一白が意味する個人により深く浸透していきます。大きな時代の転換期ではその転換期がいつ始まったかが重要なのです。昨年2020年はそういう意味で大きな変化期の始まりの年であったと私は見ています。それは働き方とともに価値観が大きく変わったからです。七赤中宮年に始まった価値観の崩壊は今年の六白金星中宮により一旦落ち着くかのように見えながら、確実に時代の転換を世代交代とともに推し進めています。そして2022年は五黄土星が中宮に戻り、古い体制は価値観の崩壊とともに消失し、今までとは全く異なる価値観の世界が方々から湧き上がってきます。この歴史的転換点において七赤が6年という長期のあいだ好調を維持します。つまりこれからの時代は七赤が持つモティベーションに引っ張られていくことを物語っているのです。

(形に現れない大きな変化)
このドラスティックな動きは物質的環境よりも精神的環境においてより強く現れます。ですから人によっては何がどう変わったかあまりピンとこない人も出てくるでしょう。実は目に見えない次元における劇的変化ですので、形に現れる部分は小さいと感じるかもしれません。今後の世の中の動き方は形に表れにくくなります。ですが目に見えない部分で急速な変化が起きてくるため、気が付いたら人の動きや意識、価値観が全く変わっていたと気づかされることも出てくるでしょう。気学的には波動が高くなるということで、周波数が高い分変化スピードも速く、今までのような生活感覚では捉えにくいという特徴が現れるのです。

(七赤が作る新しい社会)
七赤の時代に入るということ重要な意味は、見栄え、形式ではなく、実を取るということです。七赤は簡素化、利便性の気ですから、形式のために仕方なく合わせて動いていた部分がどんどん崩れ去っていくことでもあるのです。但しこれは上手くいっている伝統的なものやノウハウが壊されることではないのです。むしろ伝統的なものはコントラストとして余計に守るべき風潮が高まってきます。昨年からの疫病流行により、こうした時流の変化がより明確に浮かび上がっています。今までのやり方、今までの体制では様々な問題に対処できない。個人レベルではすでにこのことに気付いている人も多いでしょう。

(七赤にチャンネルを合わせる)
七赤という気は九紫火星という気と切っても切れない強い結びつきがあります。九紫は価値観、規範を掲げ、七赤はその規範を現実的、個人的感覚で柔軟に捉えます。九紫の掲げる目標や目的を七赤は常に現実感覚で捉え、“今ここ”、“私にとっての生きがい”に持ってきます。七赤の生きがいとは励まし、癒し、楽しみであり、これを気心の知れた仲間と共有することです。誰かの役に立つことで、自分を励まし、自分を癒し、自分を楽しませるのです。一つの価値観や規範で世の中を引っ張っていくやり方は、昨年七赤中宮年に頂点に達するとともに崩壊したことを暦は語っています。今後は個々人がそれぞれの価値観を持ち、生きがいと仕事を結びつけ、それぞれの持ち場で生活を営むようになっていきます。暦は2022年より6年間七赤の気に光を当てます。これは単に七赤が好調となることを意味するのではありません。七赤という個々人の生きがいにチャンネルを合わせることが運気を上昇させていくことを明確に示しているのです。


(浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十三話

2021年04月01日 | FM”レディオモモ”での放送
4月1日に入社された皆様。おめでとうございます。皆様方の夢が仕事の中で花咲くように陰ながら応援しています。

(まずは3年やってみる)
① 気の世界では3年という期間が“それを経験した”という一つの基準となる。
② 3年間続けるとどんなことでも”経験したこと”として根付いてくる。
③ 3年続けてそれでも合わなければその時のタイミングに応じて変わっていけばよい。

(始まりの次に大切なこと)
① 始まった後は「変化リズム」に乗ることが大切。変化リズムとは3の法則。
② 気の世界は3か月、3年ごとに変化する。この流れに乗ることが運気の安定につながる。
③ 気の世界はリズムの中でサポートを組み立てている。
④ 入社、転職、退職。届け出、契約時期など。暦のスケジュールに沿って適切な時期が決まる。


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(今でも印象に残るギターの師匠の言葉)
私が学生当時のこと。就職に際し会社の選択に迷っていました。そこで当時習っていたクラシックギターの師匠に相談したところ、次のように言われました。「最初から行きたくない方向にレールを敷いてはいけないですよ。」その後、私はある第一希望の書店に入社しました。入社後、幾度となく目標を見失いかけましたが、縁というものに導かれ20年間働き続けることができました。そして41歳のとき意を決し、気学鑑定士の修行に入りました。

(それぞれの器に沿って動く)
人生には人それぞれ紆余曲折があります。気学的には最初から見通しが概ね定まった人生を歩む人もいれば、人生の前半と後半で大きく方向性を変えていく人もいます。思惑とは異なる方向に進むことになっても、その都度持てる能力を発揮し、縁に導かれながら動いていけば必ずその能力を生かす道が開けてきます。本命及び月命という命運には、その人にしかないドラマが事細かに刻み込まれています。この器を使い、自分に定められたタイミングに変化し、自分にしかない能力を発揮し、それぞれの器を完成させていくのです。

(36歳の転機と42歳の転機の違い)
気学では人生を前半と後半に分けることができます。36歳という年齢は人生の中でも大きな区切りとなる年と以前もお話ししました。人生の前半と後半の区切りは36歳です。36歳より1年か1年半くらい前に後半人生を歩む上で重要な人物が現れます。そして36歳から6年をかけて前半人生で出会った人を整理していき、42歳を迎えたとき後半人生が本格的に始まります。

(36歳から6年間の意味)
36歳から42歳の6年には明確な意味があります。この6年間はひと際華やぐ期間です。組織に入った人は概ね昇格し肩書ができます。組織の長となれば自分のスタイルを築いていく期間となります。これが表の意味です。裏の意味はこの6年間をかけて前半の人生で出会った人を整理していくことです。自分にとって本当に必要な人がその後も残り、そうでない人はここで概ね縁が切れます。またこの6年間には学問を極めるという意味もあります。今まで研究していたことを発表し、一定の成果を出し、世の中から評価を得るのです。これが表の意味。では裏の意味は何か。それは本当の自分を発見するということです。36歳までに習得してきた知識は世の中の動きに合わせたものが多い。そうではなく、自分が本当に知りたいことは何か。外からの評価とは関係なく、自分が本当に学びたいことは何か。このことを気の世界が聞いてきます。本当に知りたいこと。それは本を読めばすぐにわかることではありません。一生涯かけて紐解いていくこと。自分にしか持てない問いです。それが後半人生のテーマになっていきます。

(42歳から6年間の意味)
36歳から6年をかけて整理したことが42歳の姿に現れます。この6年間をしっかり目的意識をもって過ごした人は身も心も身軽になり、余計なものが削がれています。42歳からの6年間には真っ白になった新たな自分を作り直していく意味があります。いわばもう一度小学校に入りなおすようなものです。ここにも6年という期間が設けられます。つまり42歳から48歳という6年間は新たな自分を作り直していく意味での修行期間です。修行という意味は贅沢をしない。ハングリーさが求められるということです。子育てであれば子育てに集中する。生活のためであれば生活に集中する。勉強のためであれば勉強に集中する。そして48歳を迎え、6年間で積み上げたことが少しずつ形になっていきます。それでも新しく始めたことはすぐに成果は出ません。さらに6年間これを続けることで54歳を迎えます。ここまでが12年間。とても長い期間です。ですがこの長い期間を耐えた人と、途中で諦めた人とでは雲泥の差が出てきます。この期間を耐えた人はここからようやく第二の人生の花が開き始め、得た知識、経験が収入となって返ってくるのです。

(生きがいとテーマ)
もちろん36歳、42歳をそれほどの変化もなく順調に過ぎていく人もいます。但し、気の世界が示している大きな流れとしてはすべての人がこのルートを通ります。つまり36歳を迎える意味は新たなテーマを設定すること。42歳を迎える意味は余計なものを削ぎ落とし、新たなテーマのことを黙々とやり続けることです。気の世界にはスケジュールがあります。このスケジュールは植生がそのまま形を表してくれています。春は新芽を出し、夏は枝を伸ばし、実を付け、秋は実が熟し収穫となる。冬は葉が落ちて腐葉土を作り、次の春への準備を行う。このサイクルは私たちが歩む人生サイクルをそのまま象っています。人生という大きなサイクルの中で、36歳と42歳という年齢は植生の成長に置き換えると丁度花が咲き、その花が散ることで実を付け始める時期です。花が咲くとは前半人生にやってきたことの一定の成果を出すこと。実を付けるとは第二の人生に向けて新たな目標を設定し、それが熟すまで育てていくことです。36歳及び42歳を過ぎた年齢の方も、この期間に考えたこと、起きたこと、出会った人、経験したこと、これらすべてのことは後半人生のどの年代においても、自分自身の生きがいをもたらす重要なテーマとなって現れてくるのです。



(浅沼気学岡山鑑定所) 

「浅沼元世翬の気学観測」第六十二話

2021年03月04日 | FM”レディオモモ”での放送
(四緑木星から七赤金星の好調期へ)
① 2018年から2021年まで四緑木星が好調。四緑は情報。メディア。SNSの進化。
 *2016年から好調期と見てもよい。
② 2022年から6年間は七赤金星の好調期がくる。

(七赤金星の特徴)
① 七赤は励ます、癒す、楽しませる気。生きがいの根底を表す。
② 2022年以降は仕事の中に励ます、癒す、楽しませるが入っていないと上手くいかなくなる。
③ 誰もが副業を持てる時代へ。
④ 七赤は身近なもの。お金をかけない。仲間と共有する。地産地消も七赤の特徴。
⑤ 七赤は大きな成功を求めない。身近な安心感を求める。


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(新たなコミュニケーションツールが普及する年)
2021年は新たなメディアが世界的に普及する年ですが、その流れが次の年に三碧木星及び七赤金星に引き継がれます。三碧は音声、音楽、乗り物、ライブ放送を表します。三碧という気は七赤と密接に結びついて動きます。七赤の象意は沢、海です。すなわち水が集まってくる場所です。その水の溜まるところに様々な生物が集まり、飲食を共にし、休息し、富をもたらします。三碧の驚きと七赤の安息がコミュニケーションを活性化させ、世界をより過ごしやすく変容させます。

(価値観を共有する仲間を集める)
三碧及び七赤には集団化する傾向があります。三碧は思春期の気質を現わします。例えば中学生のころを思い出してください。仲のいい友達がいくつかグループ化していたはずです。2.3人のグループもあれば、4.5人、あるいは10人くらいのグループもあったでしょう。三碧も七赤の気は気心の知れた人同士を集めます。さらに三碧は秘匿性を共有する傾向を持ちます。この傾向は当然今後現れるメディアやSNSで構築されるグループの特徴に現れます。つまり少人数で秘密の話題を共有して楽しむメディアが話題性を呼ぶということです。三碧の気は一気呵成に若者の間で普及します。2022年は三碧および七赤の気を輝かせるツールが一世風靡することでしょう。

(2022年から注目される七赤)
2022年から特別輝いてくる九星があります。それは七赤金星です。2022年は三碧と七赤に能力を活性化させるエネルギーが入り、双方の協力により世界は一気呵成に進化していきます。2022年から2027年の6年間、七赤は他の九星にはない安定的運気に入ります。この6年間のうち5年間、運気を強化するエネルギーが入ります。これが意味するところは2022年の寅の五黄年から七赤に関することが中心的テーマとなって動いていくということです。七赤は励み、楽しみ、面白み、癒しです。そして飲食、生活の利便性、コミュニケーションです。この流れに従ってSNSその他のメディアの進化の方向性が決まります。

(七赤に関する仕事に注目)
さらに職業の方向性もこの七赤の分野に大きく傾いていきます。七赤は若い女性の気です。このため女性に支持されることが流れに乗るための絶対的条件となります。励み、楽しみ、癒し、コミュニケーションの要素を含む仕事が2022年以降注目されます。これは言い換えると個々人の身近な生きがいを仕事にするということです。これは七赤の性質から決してハードルは高くなりません。誰にでもできること。身近なところから始められること。応援してくれる人が身近にいること。手続きが楽であること。そして低予算で始められること。これが七赤の仕事のポイントです。

(七赤は感謝を共有しあう)
七赤という気を一言でいうと幸せ感です。人は何に幸せを感じるかというと最終的には七赤に幸せを感じるといってもよいです。なぜなら七赤には一白という愛情が裏に隠れており、これが止め処なく水面下から湧き上がってくるからです。七赤は休息と安息をもたらします。七赤の時代は旧世界のように成功することがモティベーションになりません。人に感謝されることがモティベーションとなり生きがいとなるのです。2022年以降は感謝を交換し合うシステムが構築されることでしょう。これ以降はものやお金が価値の柱とはなりません。感謝そのものが価値となり人を動かしていく時代となっていくのです。

(七赤をモティベーションの柱とする)
フルートはオーケストラの中で主としてメロディーラインを担当します。メロディーは曲の中で主題を提示する意味があります。つまりテーマでありモティベーションを明らかにするのです。このフルートは九星に置き換えると七赤になります。従って七赤はメロディーを奏で、人生における主題、生きがいを明らかにします。指揮者カラヤンはオーケストラに度々“フルートの音を聞け”と言っていました。フルートの音は空間によく響き、オケの団員をまとめる力があるからです。これは気学でも同じことが言えます。七赤には動機を生み出し、人を集め、人間関係を修復していく作用があります。三碧は七赤のモティベーションを得てはじめて動きだします。楽しみ、励み、癒しを意味する七赤は、生きていくうえで最も重要なエッセンスとなり、これからの時代の中心的テーマとなっていくのです。



(浅沼気学岡山鑑定所) 

浅沼元琉の気学観測

FM"RadioMOMO"の『浅沼元琉の気学観測』コーナーでお話ししたことをまとめました。