父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)
このお経は父と母には十の恩があるという内容のお経です
一 妊娠している間、母は子に血や肉を与え自らは重い病気にかかったように身を慎み、こどもを守ってくれた恩
ニ 出産するときは身のあちこちが痛み身も心も耐えてくれた恩
三 こどもが産まれたら、母がそれまでの痛みや苦しみを忘れてくれた恩
四 乳を飲ませ養い育ててくれた恩
五 子のために乾いた場所を譲り自らは湿ったところに寝てくれた恩
六 抱いた我が子が大、小便をしても親なればこそ、それを洗い流して苦にしない恩
七 子に食べ物を与える時、口に含んでいた苦いものは自らが飲み込み、甘いものは子に与えた恩
八 我が子のためと言いつつ、自ら甘んじて悪を引き受けてくれる恩
九 子が遠くに行けば帰ってきて顔をみるまで落ち着かず、この安否を気遣ってくれる恩
十 生きてる間は何時までも我が子の犠牲となり自らが死んだ後も我が子を守護しようとしてくれる恩
私をこの世に産んでくれたことにまず感謝
母がまだなんとか元気に健在で、母という存在がいることに感謝
