月下、飲んだり読んだり

~何はなくとも一杯の酒~

リスペクト

2011年12月26日 15時06分50秒 | 暮らし
生物学者の福岡伸一氏がコラムに書いていた一節。

「しごとがしてある」という言い方がなかなかよいと思っている。もともと寿司屋さんの言葉あたりから由来したものだろうか。ただ単に素材を切って握ってあるのではなく、酢でほどよく〆た小鰭であるとか、秘伝のたれに浸したづけまぐろだとか、あるいはちょっと炎にさらしたサーモンのあぶりであるとか。

こういう書き出しでコラムを始めておいて、
本文はコラムのイラストレーション担当の村上テツヤ氏への讃辞だ。

(中略)だから私自身も店頭に並んだその週の本誌を見るまではどんな絵になっているのかわからない。毎回楽しみでもあり、ほんとうに頭が下がることでもある。(中略)一見さらさらっと描かれているようで、毎回毎回、じつにたんねんな「しごとがしてある」のであった。(後略)(「福岡ハカセのパラレルターンパラドクス」より・週刊文春12月29日号)

どの「しごと」もきっと一つ一つは丹念に行われているのだと思う。
なのに、人々はそれらを褒めない、認めない、叩きがちじゃないかなと感じる。
もちろん自分本位で他人に丸投げ、
あとは知らなーいという個人も団体もいっぱいいるんだろう。
そういう人たちには喝を入れる上司とか、励まし合う同僚がいないんじゃないか。
今年の漢字じゃないけど、もうちょっと相手を認め合う動きが大事なんじゃないか。
かげで文句言うばかりなのは大人げないだろうよ。

でも、自分だって旦那に愚痴言っちゃうし、
子どもが折り紙で何かつくってくれても「宿題終わったの」とか言っちゃってる。
あかんやーん。まずは「ありがとう」だろうよ。

…とか思っていたこの年末、
福岡氏の、まっすぐに相手をリスペクトする文章に触れて心が洗われたのだった。
これからも連載とイラストを楽しみにしていますよ。ええ、ほんとに。



ブラジルの音楽

2011年12月04日 17時17分32秒 | 暮らし
ありがたいことにお仕事が重なって入りました。

びしばしこなさないといけないのですが
どうも今日は集中が続きません。
無理な納期で仕事を受けることはないので
間に合わないことはありませんけどね。
パソコンに向かってはいるもののぐだぐだしちゃってます。

こういうときは焦っても仕方がないのでだらだら音楽を聴きます。
下記はTwitter上で拾ったのですが
いろいろなブラジル音楽が再生できて和みます。

Rio em Disco
O Rio de Janeiro através de capas de discos - Album Covers with Rio de Janeiro Views
http://rioemdisco.blogspot.com/

私は古今東西、ジャンルや曲名や作曲者に全然詳しくないのですが
ここは選曲センスが私にマッチしていてありがたい。
大好きなサイトです。

紹介してくださった方、ありがとうございました。