月下、飲んだり読んだり

~何はなくとも一杯の酒~

'You've got to find what you love,'

2011年10月06日 13時03分53秒 | 名言
Steve Jobs氏が亡くなりましたね。

やるべきことをやって亡くなったのなら素晴らしい人生だと思います。Obama大統領のコメント「The world has lost a visionary. And there may be no greater tribute to Steve’s success than the fact that much of the world learned of his passing on a device he invented. 」を紹介してくださったこのツイートの日本語訳に感謝しつつ、さらに翻訳家の池田香代子(@ikeda_kayoko)さんのこちらのツイートから辿ったJobs氏のスピーチに唸っていたところです。

'You've got to find what you love,' 'Stay hungry, stay foolish.' 遅まきながら拝聴しましたが、これは歴史に残る名演説ですね。卒業生に向けての演説ですが、彼の仕事についての思い、死についての考え、どうやって生きていきたいか、そして「自らの道を探し続けなさい」などということを平易な言葉でさらりと述べています。引用される一文を見たことはあっても全部を聞くのは初めてでした。ccで表示される日本語訳も素晴らしいと思います。必見、必聴です。

○動画→http://www.youtube.com/watch?v=87dqMx-_BBo
○スピーチの全文テキストはこちら。→Stanford University News Stanford Report, June 14, 2005

今、半ドンで帰宅した娘たちにも見せました。ちょっとでも心に引っ掛かってくれたらいいな。

「Träume Sogna」~松本和将、芦田田鶴子 and others

2011年10月02日 14時27分22秒 | 暮らし
2011年10月1日、松本和将さんと芦田田鶴子さんの「Träume Sogna」というピアノコンサートに行ってきました。Träume Sognaは夢という意味のようです(不確実)。副題に「舞う音楽とダンスが奏でる四つのメルヘン」とあるように、母が娘たちに童話を語って聞かせるストーリー仕立てで、歌やダンスも混ざった演劇ふうの舞台でした。語り手の読み聞かせ、愛らしい娘たち、煌びやかな舞踏会、ソプラノ歌手の歌声、ダンサーたちのかっこいい踊り。それに加えて二人のピアニストの素晴らしい演奏、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、トロンボーン、エレクトーン……いろいろな要素が融合した不思議な演出で、8歳の娘は「今まで見た中で一番面白かった」と興奮気味でした。行って良かったです。

四つのメルヘンの一つ目は、ショパンのマズルカ(No.23 D major Op.33-2)、24の前奏曲(Op.28-20 C minor)、練習曲(Op.25-1 A-flat major)で表現されました。二つ目のお話はリストのピアノソナタロ短調。三つ目はジョセフ・コスマの「枯葉」。この曲は初めて聞いたと思いますが、どこか懐かしいいい曲でした。もしかして超有名?

それから、四つ目のお話に使われたシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54!!(Piano concerto in A minor, Op.54) 私がとても大好き曲で、プログラムに見つけただけでウキウキだったのですが、これがまたとても面白かった。松本和将さんのメインピアノが素晴らしく垂涎ものってだけじゃなくて、第一楽章のオケはエレクトーンが担当だったのですよ。トロンボーンとエレクトーンとピアノ2台のみ。いやー、面白い演出だなあと思いました。ヤマハでピアノを習っている娘はエレクトーンに触れているので「バイオリンの音がしてる!」とうれしそうでした。面白いねえ、エレクトーン。

その他にも随所にソロ演奏やアレンジした曲があって楽しめました。サティの「あなたが欲しい」やドビュッシー、バッハ、ビル・エヴァンス、サウンドオブミュージックの「Good night」が出てくるなど、本当に色とりどりでした。サンバ満載の曲目ではピアニストの芦田田鶴子さんがラテンなダンサーに扮して会場の後方から登場。男性ダンサーとの諍いでドル札をぶわっと会場に投げる演出まであって、出演者たちが楽しんでるなあー、いい舞台だなあとしみじみしてしまいました。8歳の娘は「田鶴子さんかっこいい…」と惚れ惚れ。私はダンサーの波多野あやのさんに惚れましたよ。すてきでしたわー。恥ずかしくて握手できなかったけどw。

そして、大トリはシューマンのトロイメライを松本氏が独奏。こんなこと言ったら怒られそうですが、松本和将さん、ほんっとにピアノうまいですね。私が素人だからそう思うのかしら。本当にいいピアノを聴かせていただきました。いやー、ごちそうさまでした!(´∀`)


記念日にありがとう

2011年10月01日 00時58分20秒 | 仕事
在宅テープ起こしのご依頼を初めていただいたのは、2009年10月3日でした。オンラインで講座を修了したのが9月。のほほんと「勉強終わったー」と思っていたら突然のご依頼で、値段もハンコも何も決めておらず、あたふたしたことを思い出します。当時の行程表には「名刺と営業サイトを急いでつくること」「開業は10月1日ってことで」というメモ書きがしてあります。10月1日は忘れないだろうと思ったからでしょう。祖母の命日なのです。

いやもちろん、先日ここに書いた「ステーキを焼いてくれる父方の祖母」ではありません。明治生まれの母方の祖母で「おしん」も「野麦垰」も戦争も体験し、強く逞しく、そしてわがままで奔放な生き方をしてきた人です。彼女の生き方はいい意味でも悪い意味でも私の人生の指針であり、まごう事なきお手本となっています。祖母ネタは10回シリーズでも終わりませんが、ともあれ開業日ですので記念カキコ、です。

在宅ワークという一見イカガワシイものを始めるにあたり、当初は今以上に不安がありました。そこで私は「おばあちゃんにこんな仕事してるねんと報告できるか?」を目安にお仕事をしてきました。もちろん、「いやこれ、音聞こえねえよ」ということも、「この内容でこの単価は凹むわー」ということもありました。しかし、それよりも何よりも「ソフト使いこなせてねえー」「スキル足りてねえー!」と頭を抱えることのほうが多く、「おばあちゃんに言ったらもっと勉強せえって言われるな・・・」と思うことしばしばです。近ごろはテープ起こしからリライト、記事執筆などのご依頼もいただいており、スキルの幅が必要だわ~・・・と思っているものの、「まだまだ、まーだまだだなーー!」と思っています。本当に。フォントをボールドにするほどに。

とはいえ、おかげさまで2年。仕事がないときもスキルや時間が足りないときもありますが、焦っても疲れるだけ、肩が凝るだけということも学びました。会社さんや先輩方に頼りにしていただける喜びも実感しています。ありがたいです。お仕事を回して下さるクライアントさんと先輩方、ソフトやハードを開発してくれる個人さんと会社さん、そして私のわがままに協力してくれる家族に感謝しています。あっ、Googleさんにも!(笑) これからも自問自答を続けつつ、日々精進していきます。皆様、今後ともどうぞよろしくお願いします。