劇団誠〈せい〉と仲間たちの冒険

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ブラック・ゴシック・ガール(7)

2016年11月03日 15時31分53秒 | ゴシゴシゴシック~鍋山和弥作品集~
こうしてしばらく、この領主とマリアは、睨み合う、そして・・・・。
マリア「・・・・女の体を弄んだ罪・・・・」
 この後、マリアは、下級悪魔となった領主に向かって、自らの黒い剣を構え直す・・・・。
マリア「高くつくわよ!!」
 こう言った直後、マリアは、自らの黒い剣を振り被り、この下級悪魔との距離を詰め斬りかかるが、領主の方は不敵な笑みを浮かべていた、そして・・・・。
領主「壁よ」
 こう言いながら領主は、左手を間合いを詰めてくるマリアの方に向かって翳す。すると・・・・。
マリア「!!!??」
 領主の魔法によって、領主とマリアの間に透明な見えない壁ができ、マリアの斬撃を防ぐ・・・・。
マリア「私の黒刀による斬撃を防ぐなんて・・・・」
 この後、下級悪魔の姿の領主は、自らの口から火球を放つ。これを見て、マリアは舌打ちしてしまうと、一旦、後ろに飛んで、間合いを取る・・・・。
マリア「壁よ」
 こう呪文を唱えると、マリアの目の前にも、透明な見えない壁が現れ、火球を防ぐ・・・・。
領主「ほお♪」
 そのまま、着地した後、マリアは、すかさず次の呪文を唱える・・・・。
マリア「血刃よ」
 こう唱えると、マリアの黒刀の刃の部分に、血液が宿り、そのまま血液によって血の刃となり、血の刃によって刃の部分が伸びた、つまり、領主にもその刃が、届くようになった・・・・。
領主「!?何!!?」
 ついでに言うと、この魔法は、この剣を使用して、斬り殺してきた奴らの血が滲んでいることによって初めて使用できるものである。つまり、斬り殺してきた人数が多ければ多いほど、強力な血の刃となる・・・・。また、この血の刃は、血そのものを刃にしたものではなく、あくまで強力な血に刃となるだけであり、血属性のエネルギー体である(血は再現されているとはいえ・・・・)その為、この呪文の使用によって弱まることはない。むしろ、この呪文の使用によって相手を斬り殺した場合でも、その血を浴び、強力な刃となる・・・・(剣の重さも剣そのものの重さであり、重くなることはない・・・・)。
マリア「はああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
領主「無駄だ!!壁よ!」
 この呪文によって、マリアの血刃と下級悪魔化している領主の間に、また透明な壁ができる・・・だがっ!!
領主「!!?」
 その透明な壁は、マリアの血刃によって斬り裂かれ、領主を襲う。
領主「・・・・くっ・・・・!!」
 こう言いながら、領主は心の中で舌打ちをし、自らの後方に跳ぶ・・・・がっ!!
領主「!!?何っ!!!??」
 こんな領主の行動を予想してか、領主を追って、マリアが跳んで、領主を追って、急速に間合いを詰める・・・・(剣は、血属性のエネルギーは宿ったままではいるものの、いつの間にか刃の大きさは、通常の剣のサイズに戻っている・・・・)。
領主「!!バカな!!!!」
マリア「・・・・終わりよ・・・・」
 このまま、マリアは、この下級悪魔化してしまった領主に向かって斬撃を与えようとする。
領主「・・・・くそっ・・・・!!」
 こう言いながら、領主は、下級悪魔の翼を羽ばたかせ、空へ上昇する・・・・。この領主の様子を見て、マリアは、舌打ちしてしまう・・・・。
マリア「・・・・逃がさないよ・・・・」
 こんなセリフを吐いた後、マリアも魔法で体を浮かせて飛び、領主を追って、上昇する・・・・。
領主(!!魔法で空も飛べるのか!だがこっちは、羽で飛んでいるのに対して、向こうは魔法で空を飛んでいる。魔力の消耗が激しいのは向こうの方・・・・)
 この後、下級悪魔である領主は、下から向かっていくマリアに対して口から連続で、さっきより大きめの火球を放つ・・・・。
マリア(・・・・さっきより大きめね・・・・)
 これを見ても、マリアは不敵な笑みを浮かべていた・・・・。こうして自分に向かって行く火球を、マリアは、自分の速度を加速させながら、血属性のエネルギーの宿った黒刀で切り裂いていく・・・・。
領主「!?加速しただと!??バカな!!!!羽での空中での速度が魔法での速度の方が速いというのか!!ありえん!!!!」
 この状況の中、マリアはこの剣で、領主を真っ二つにしようとする・・・・。
領主「くそっ!!」
 だが、領主は、この斬撃をギリギリの所でかわし、冷や汗をかく・・・・。
領主「残念だったな!!終わりだ!!!!」
 この直後、領主は、マリアに向かって、口から大きな光砲を放つ。だがっマリアは、不敵な笑みを浮かべていた・・・・。
マリア「壁よ」
領主「!?何っ!!?防御用呪文だと!!??」
 こうして、この光砲を魔法で、透明な防御用の壁を発生させ、防ぎきる。
領主「・・・・バカ・・・な・・・・」
マリア「どうやら、魔力では私の方が上のようね♪」
領主「くっ!!」
マリア「それに、羽が生えていながら、魔法の使える相手に空中戦を挑んだのも失敗ね♪」
領主「!?何っ!!?」
 この後、マリアは領主に手を翳す・・・・。
マリア「雷よ」
領主「!!しまった!!!!」
 そう、羽で空を飛べる者は、電気を苦手としていた。故に、様々な属性の攻撃を放つことのできる魔法使いに対して、空中戦はご法度なのだ・・・・。
領主「ぐああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 雷をまともに喰らったものの領主はなんとか生きていた。しかし、そんな領主の目の前に、いつの間にかマリアが・・・・。
領主「・・・・き・さ・ま・・・・」
マリア「今度こそ、終わりよ」
 こう言い終えると、マリアは、血属性のエネルギーの宿っている黒刀で領主の腹を刺した・・・・。
領主「ぐはっ!!」
 領主は、口から血を吐く・・・・。
領主「・・・・ちくしょう!!!!・・・・」
 領主は、そのまま絶命した。そんな、領主の腹から、マリアは黒刀を引き抜く。すると、領主の死体は下に落ちていき、マリアは剣を鞘に収める・・・・。
マリア「・・・・まっ・・・地獄で罪を償うことね・・・・」
 こう言い終えると、マリアは地面にゆっくり降りて行った・・・・。

 ここは、領主のコレクション・・・つまり、裸にされ、石化された大勢の若い女性の部屋・・・そこで女性達は、自分の身に何が起きたのか分かっておらず、みんな混乱していた・・・・。
女性①「私達こんな所で・・・ってか何で真っ裸なの!!??」
女性②「領主様に呼ばれた所までは覚えてるのよねぇ〜・・・・」
女性③「・・・・ってか男がいなくて良かったよね・・・・」
女性④「・・・・うん・・・・」
アケミ「・・・・ほんと・・・何だったんだろ?・・・ってか真っ裸・・・・」
ユカリ「・・・・ホント、ホント・・・女同士でも恥ずかしい・・・・」
ラミ「・・・・適当に服見つけて帰ろ・・・・」

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