劇団誠〈せい〉と仲間たちの冒険

劇団誠〈せい〉の活動報告やその他のブログなどをアップしていくページです。

獣人カズヤ(8)

2016年12月26日 06時17分17秒 | ゴシゴシゴシック~鍋山和弥作品集~

カズヤ(・・・・もう・・・一緒には・・・いられないな・・・・)

 こう思いながら、カズヤは、ミリア、ルイスの方から背を向け、この場を去ろうとする・・・・。

ミリア「!カズヤ!?」

 このミリアのセリフを聞いて、カズヤは背を向けたまま足を止める・・・・。

カズヤ「・・・・すまなかったな・・・・」

ミリア「・・・・へっ・・・・?」

 こんなミリアのセリフを聞いた後、カズヤは、視線を自らの肩越しに、ミリアの方に向ける・・・・。

カズヤ「・・・・悪かったな・・・・」

ミリア「!?・・・・へっ・・・・!??」

カズヤ「・・・・獣人・・・それも・・・『黒い悪魔』である事を隠してて・・・な・・・・」

 こんなカズヤのセリフを聞いて、ミリアは、その事を気にしてるというよりも、感謝の気持ちと驚きや申し訳ない気持ちが混ざり合ってしまい、呆然とした気持ちになってしまっていた・・・・。

ミリア「・・・・そんなこと・・・気にしてないよ・・・・」

 しばらく、このまま静かな時が流れていく・・・・。

カズヤ「・・・・じゃっ・・・元気でな・・・・」

 こう言いながら、カズヤは、この場を去ろうとする・・・・。

ミリア「!!待って!!!!」

 こう言われて、カズヤは足を止める・・・・。

カズヤ「・・・・レッサー・ドラゴンから・・・助けてくれて・・・ありがとな・・・・」

ミリア「・・・・それは・・・ルイスだよ・・・・」

カズヤ「・・・・それでも・・・あなたに仕えてる戦士だ・・・あなたにも・・・ルイスにも感謝すべきだ・・・・」

ミリア「・・・・まあ・・・ルイスは・・・私に仕えてるんだけど・・・・」

ルイス「王女♪感謝の言葉は、ありがたく受け取りましょう」

 これを聞いて、ミリアは何だか照れ臭くなってしまう・・・・。

ミリア「・・・・こっ・・・こちらこそ・・・ありがとう・・・・」

カズヤ「!?へっ!??」

ミリア「・・・・ここでは・・・私の方が助けられたから・・・・」

ルイス「・・・・確かに・・・・」

 これを聞いて、カズヤは、ふと瞳を閉じて、晴れ晴れしい気持ちになった後、再び目を開く・・・・。

カズヤ「・・・・じゃっ・・・元気でな・・・・」

ミリア「待っ・・・!!!!」

ルイス「俺らと行動しないか?」

 こう言われて、カズヤは再び足を止める・・・・。

カズヤ「?・・・・えっ・・・・??」

 この後、ルイスは、ちょっとした恥ずかしさもあって、つい咳払いをする・・・・。

ルイス「・・・・正直・・・お前がいてくれた方が・・・王女を守る上でも・・・俺としては・・・助かる・・・・」

ミリア「・・・・ルイス・・・・」

カズヤ「・・・・俺は・・・獣人だぞ・・・・?」

ルイス「構わんさ♪」

ミリア「・・・・私は・・・むしろ・・・一緒にいて欲しい・・・・」

ルイス「・・・・っだとさ♪♪」

 これを聞いてカズヤは、歓迎されていることに喜びを感じていた・・・・

カズヤ「・・・・ありがとう・・・・」

ミリア「お礼を言うのは、こっちの方だよ」

 これを聞いて、カズヤは一息つく・・・・。

カズヤ「・・・・っじゃっ!!旅に同行させてもらいましょうかねぇ~♪♪」

 これを聞いて、ミリアは、屈託のない無邪気な笑みを見せる・・・・。

ミリア「やったぁ~!!♪♪」

 こうして三人は、共に、とりあえずの目的地である『ミミアート』に向かって歩き出した・・・・。

 

 ここは、とある草原。ここに、銀髪のオールバックの髪型の赤い軍服の男がいる・・・・。腰には聖騎士団製の例の剣が下げてあり、その鞘には、『CURL』と彫ってあった・・・・。そう、彼の名はカール、元聖騎士団の一員で、グレア帝国の裏切り者のレイの討伐のために、ヴァレックに向かっている所であった・・・・。今は、完全にお昼時である・・・・。

カール「・・・・こっちだな・・・・」

 こう思いながら、カールは歩き続けた・・・・。

カール「どこにいようとも、その化け物のような気は誤魔化せんな・・・・」

 実は、気功術の使い手は、相手が気功術の使い手であろうとなかろうと、全身に流れている他の者の気を感じることができる。それは、強い気功術の使い手であればあるほど、より弱い気をより遠くからでもより正確に位置を掴むことができる・・・・。

カール「・・・・お前は、優秀な剣士だっただがな・・・レイ・・・・」

 こう言いながら、カールは瞳を閉じて不敵な笑みを浮かべながら歩き、再び瞳を見開き、足を止める・・・・。

カール「・・・・レイよ・・・お前は・・・国を裏切った・・・・」

 カールの周囲には何とも冷たい風が吹いていく・・・・。

カール「・・・・お前の命・・・奪わせてもらうぞ・・・・」

 しばらく、その場に立ち尽くした後、カールは再び歩き出した。すると、・・・・。

カール「!んっ!?」

 カールは、周囲に何者かの気配を4つ感じ、再び足を止める・・・・。

カール「・・・・この気は・・・サイクロプスか・・・・」

 このセリフの直後、カールの周囲を4匹の巨大な一つの目の濃い緑めの筋肉質な巨人が現れ、カールの四方を囲む・・・・

カール「・・・・普通の人間なら、恐怖で怯えたりするのだろうが、相手が悪かったな・・・・」

サイクロプス達「がああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

カール「しかも、よりにもよって、こんな真昼間の快晴の日に・・・な・・・・」

 この後、この4匹のサイクロプスは、一斉にカールに襲いかかる・・・・。

カール「はああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 こう叫びながら、カールの全身は、まるで太陽のように、神々しい炎に包まれ、その炎が、四方のサイクロプスの方に放たれた・・・・。

サイクロプス達「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 この炎に包まれ、4匹のサイクロプスは焼失した・・・・。

カール「・・・・そう・・・・」

 そのまま、カールを包んでいた、まるで太陽のような炎が、消えていった・・・・。

カール「昼間は、太陽属性のこの俺が」

 そう、カールは、環境によって気功術の属性が変化する特殊な気功術使いであった。カールの場合、昼は『太陽』属性、太陽の日照りの強さによって、技の威力が変化する、日差しが強ければ強いほど、威力が上がる属性であった。そのため、夜は使えない。逆に、夜は月の満ち欠けによって威力の変化する『月光』属性で、新月の時は、『月光』属性の気功術すら使用できず、満月の時が一番強い威力になるのである。その時の特性は、レイの『光』属性に近いものがあった。だが、満月の時の『月光』属性での技と同じ威力の技を『光』属性で出す場合、『光』属性の方が体力を消耗するのであった。つまり、『光』属性の方が不利なのである。そして・・・・。

カール「今夜は、満月だ♪」

 こう言いながら、カールは、再び歩き始めた・・・・。

 

 ここは、ヴァレックの中のとあるカフェ、ここのカウンターテーブルで、レイは、コーヒーを飲んでいた・・・・。

レイ「・・・・この気は・・・太陽属性の気・・・カールね・・・・」

 こう言いながら、レイは、コーヒーを飲んでいたカップをテーブルに置いた・・・・。

レイ「・・・・この町の人々を巻き込まないためにも・・・町の外に出た方がよさそうね・・・・」

 こう言った後、レイは、しばらく瞳を閉じ、精神を集中させ再び、ゆっくりと眼を見開き、一息つく・・・・。

レイ「すみませぇ~ん!!勘定お願いします!」

店員「はい!!分かりました!」

 この後、店員は、レイのもとに向かった・・・・。


稽古場日誌 47号 今年の最後の稽古はバレエ、男ばかりの。

2016年12月25日 10時51分03秒 | 劇団誠の冒険・あゆみ

2016年度最後の稽古は男6人と恭子先生でのバレエのレッスンでした。

こんなに男が揃ってバレエのレッスンをうけるってのはなかなかないと思います。

とても素敵な稽古納だったと思います。

次の稽古は1/5僕と森はいくつかの宿題を携えてあたります。

来年も素敵な劇団にしていけるよう頑張りたいと思います。


稽古場日誌 46号 今年の歌唱練習おさめ

2016年12月23日 18時34分55秒 | 劇団誠の冒険・あゆみ

稽古中の写真はまたとってないのですが、今回は基礎練習を短めにして個人歌唱の時間をゆったりとりました。
 
来年からは個人練習の時間もゲスト組も一緒にやれるメニューに変更です。

写真は帰りの会でバタバタとったものです。

今年の稽古は残すところ後一日。

とりあえず、劇団活動半年はやれました☆


5つの魂

2016年12月21日 23時27分53秒 | 俺、森洋一の世界 ~森洋一作品集~

五つの魂

 人間が魂について考えるときだいたいは以下の五つにあてはまると思うので自分なりにまとめてみた

(=は同じ →は左が右を発生させる ≠は違う)

 

0アニミズムの魂 (原子のレベルで魂がある)

物質=精神=魂 全ての物質に精神と魂が存在 原子のレベルで存在しその物質がなくならない限り死は存在しない

Ⅰ唯物論者の魂

物質→精神=魂 物質の働き(脳の生命活動)により精神と魂が生まれ物質の働きが終われば消滅する

Ⅱ復活する魂(データーとしての魂)

魂→物質=精神 死んだら魂だけが残るが魂だけでは精神活動は出来ない しかし魂から肉体や精神を生むことが出来る いわば魂はデーターであり設計図である

Ⅲ幽霊の魂

物質≠精神=魂

肉体(物質)は精神と魂の入れ物であり肉体が滅べば精神と魂は独立して幽霊になる

Ⅳ輪廻する魂

物質=精神≠魂

魂は毎回違う肉体と精神に生まれ変わる Ⅲと違うのは幽霊みたいに精神=魂が肉体を入れ物にしているのではなく魂が精神=肉体を入れ物にしているということ

 

まあ分かる人には分かるし分からない人には分からない話かな

批判質問あれば


稽古場日誌 45号 バレエ、レッスンに経験者がいるとサクサク

2016年12月17日 16時21分43秒 | 劇団誠の冒険・あゆみ

今日は久しぶりにみっちりバレエのレッスンでした。

次回公演ゲスト組が経験者だったり勘がよかったりでかなりスムーズにやれました。

時間配分が今後の課題かなと思いました。

写真は撮りそびれたので、先日の追加稽古時の写真を掲載。

さあ、今年もあとわずか‼
幸せ一杯に過ごしましょう☆