劇団誠〈せい〉と仲間たちの冒険

劇団誠〈せい〉の活動報告やその他のブログなどをアップしていくページです。

稽古場日誌 64号 お稽古は朝食後

2017年02月25日 13時06分00秒 | 劇団誠の冒険・あゆみ
今日はいつもより早い時間、9時からの稽古でした。

中央市民センターの音楽室。
前半は戸川さんのレッスン。
今回から新しい練習方法が入りました。
みんなのレベルも少しずつ上がっています。

後半は作品の稽古、じっくり読み合わせをやって来ましたがそろそろ立ち稽古に入りたくなってきました。


獣人カズヤ(10)

2017年02月23日 06時34分21秒 | ゴシゴシゴシック~鍋山和弥作品集~

二人は、その位置状態のまま、緊張感いっぱいの空気でピリピリさせていた。その緊張感漂う空気のまま、静かに時が流れていく。

カール「・・・・今日は、満月の夜だ・・・これが何を意味するか分かるか・・・・?」

レイ「・・・・さあ・・・・♪?」

 この後、カールは再び不敵な笑みを浮かべる・・・・。

カール「・・・・それはな・・・・」

 こんなセリフを吐きながら、カールの表情が、不敵な笑みを浮かべつつも、攻撃的なものとなる。そして・・・・。

カール「圧倒的に俺が有利ってことだ。そして・・・・」

 こう言いながら、カールは、自らの聖騎士団専用の剣を抜く。それに応じるかのように、レイも同じく聖騎士団から支給された同じ型の剣を鞘から抜く・・・・。

カール「今日が!!貴様の命日ってことだ!」

 こんなセリフを吐きながら、カールは後ろ向いたままのレイに対して、左手の掌から満月によって強化された、『月光』属性の気功術の光球を複数放出しながら、レイに向かって、ジャンプして間合いを急速に詰めようとする。それに対して、レイは、自分から見て前方に跳び、急速に間合いを詰められないようにしつつ後ろに向き、それと同時にカールと同じように左手の掌から『光』属性の気功術による光球を複数放ち、カールの『月光』属性の気功術による光球を一つ残らず正確に打ち落とす。しかし、カールは剣撃によってレイを仕留めようとするが、レイもその斬撃に対して、自らの剣で応じ、カール斬撃を悉く防いでいく・・・・。

カール(・・・・一筋縄にはいかないか・・・流石は、聖騎士団の元ナンバー2・・・・)

 そのままの状態で、レイとカールの二人は、着地し、その後も、剣で互角の戦いを繰り広げる・・・・。

レイ(・・・・なかなかやるわね・・・・)

 こうして互角の戦いを繰り広げていくものの、互角だった剣による戦いが、少しずつ少しずつ、レイが押し始める。そして・・・・。

レイ「はあ~!!!!」

 次の瞬間、レイの斬撃が、カールの胸元を掠る・・・・。

カール「!!くっ!!!!」

 こんな声が漏れた後、カールは、舌打ちをし、一旦間合いを取ろうと後方に跳ぶがするが、レイは、それを追って前方のカールを追って、追い打ちをかけるように跳び、剣撃戦を続ける・・・・。

カール「くそっ!!!!」

レイ「逃がさないよ」

 そんなレイに対して、カールは、右手に持った剣で、レイとの鍔迫り合いのに持ち込んで、左手の掌の方に気功術の気を集める・・・・。

レイ「!?ヤバッ!!!!」

 こんなカールの様子を見て、今度はレイの方が、カールとの間に距離を空け、間合いを取ろうとする。そんなレイに対して、カールは左手の掌に集めた『月光』属性の気を全て、光砲として放つ・・・・。

レイ「くっ!!」

 レイは、跳んだ状態のまま咄嗟に、自らの『光』属性の気功術で、光の壁を作り、カールの『月光』属性の光砲を防ごうとする・・・・。

レイ「・・・・もう・・・ダメ・・・・」

 そんな、レイの光の壁もたっぷり、気を集める余裕のある上に、『月光』属性の気功術の使い手の特徴である、月の満ち欠けによって、効果の強さが変わる特性なのだが、今夜の満月の状態で、強さMAXである光砲は威力を弱める事はできたものの、全ては防げず、真面に食らってしまった・・・・。

カール「そのまま!!叩かせてもらうぞ!!!!」

 こう言いながら、カールは、『月光』属性の気をため、再び光砲を放つ。剣での勝負では勝ち目がないのと、今夜は満月のため、自分が有利と判断したためである。だがレイは、カールのいる方向に向かって、そんな『月光』属性の気功術の光砲ギリギリ上を跳び越して、あっという間に、カールのすぐ上にいた、左手には『光』属性の気功術を集めている状態で・・・・。

カール「!?しまった!!!!」

レイ「隙だらけね♪♪」

 この後、レイは、左手の掌にためた、『光』属性の気による光砲を攻撃後で完全無防備なカールに向かって放ち、真面に食らう・・・・。

カール「ぐはああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 この攻撃後、そんなカールの上をも通り越し、カールの後方に着地し、攻撃を食らったカールの方に向きなおる・・・・。

レイ「・・・・残念ね・・・満月ってだけで・・・私は仕留められないわよ・・・・」

 この後、カールは、関心など全くしてない様子で、ふざけて拍手する・・・・。

カール「いやぁ~、目出度い。今だにそう思っているとはな・・・・」

レイ「事実、あなたの方がダメージはでかい・・・・」

 この後、カールは、大声で笑う・・・・。

カール「今夜は満月なんだ!!必ず逆転するね!!!!」

 これを聞いて、レイは、不敵な笑みを浮かべる・・・・。

レイ「それはどうかしら♪」

カール「やってみれば分かるさ」

レイ「それは楽しみね♪」

 この後、レイとカールは、対峙するように立っていて、周囲は緊迫した空気に包まれていた・・・・。

 

 ここは、あの『聖騎士団』への登竜門とも呼ばれている、グレア帝国の『筆頭機動戦士隊』の訓練所。ここでは様々な訓練のできるのだが、そんなここで、ひたすら様々な筋トレを黙々としている男がいた。

筆頭機動戦士隊隊員「よおっ!!バダス!」

筋トレしている男「!?何ッスか??サダさん」

サダ「歩兵部隊の者が顔出してるぞ」

バダス「!??歩兵部隊????」

サダ「ああっ何でも、お前に頼みごとがあるそうだ」

 これを聞いて、バダスは、筋トレをやめる。

バダス「?頼みごと??俺に????」

サダ「そうだ、話だけでも聞いてみるか?」

 これを聞いて、バダスは、何となくダルそうに立ち上がる・・・・。

バダス「・・・・とりあえずな・・・・」

サダ「じゃっ!こっちだ」

 これでも、バダスはダルそうである・・・・。

バダス「・・・・へいへい・・・・」

 バダスは、ダルそうながらも、サダに付いて行く・・・・。そのまま進んで行くと、一人の歩兵部隊員の姿が目に入った。どうやら話を持ちかけたのは、この歩兵部隊員らしい・・・・。

サダ「やあっ!マルクス。彼がバダスだ」

歩兵部隊員「マルクスです!!よろしくお願いします!!!!」

バダス「・・・・バダスです・・・よろしくお願いします・・・・」

 こうして、マルクスとバダスは、互いに頭を下げた・・・・。

バダス「・・・・マルクス君だっけ?・・・歩兵部隊のお前が、僕に何の用なんだ・・・・??」

マルクス「はいっ!!!!実は、とある者らを討伐するのに協力して欲しいのです」

バダス「・・・・ほおぉ~・・・・」

マルクス「・・・・引き受けて・・・頂けますか・・・・??」

バダス「・・・・それは、どんな奴なんだ・・・・??」

 これを聞いて、歩兵部隊員のマルクスは、『しまった!!』って感じの表情になる・・・・。

マルクス「これは!!失礼を!・・・・実は、そいつらは三人なのです」

バダス「?三人??」

マルクス「はい、一人は、我が国が滅ぼしたレアル王国のナンバーワン剣闘士で、元レアル王国王の右腕とも言えるルイス・・・・」

バダス「・・・・あぁ~、レアル王国の生き残りか・・・だがっそいつらは、亡国王女ミリアを含めた二人組じゃなかったか??・・・・」

マルクス「・・・・実は最近、もう一人加わったんです・・・・」

バダス「!?まだ生き残りがいたのか!??」

 バダスは驚きを隠せなかった・・・・。

マルクス「・・・・いえっ・・・それは違います・・・・」

バダス「?じゃあ、誰だ??」

 この後、マルクスは、一息つく・・・・。

マルクス「・・・・そいつは、最近まで『ヴァレック』近辺で生息していた、通称『黒い悪魔』と呼ばれていた鎧型獣人です。つまり、人ではありません・・・・」

 これを聞いて、バダスは、つい苦笑してしまう・・・・。

バダス「・・・・なるほど・・・鎧型獣人・・・通称『黒い悪魔』・・・か・・・・」

マルクス「・・・・引き受けて・・・頂けますか・・・・?」

 これを聞いて、バダスは不敵な笑みを浮かべる・・・・。

バダス「・・・・ああっ♪・・・面白そうだな♪・・・・」

 これを聞いて、マルクスは、歓喜の表情を浮かべる・・・・。

マルクス「ありがとうございます!!!!」

 こう言いながら、マルクスは、勢い良く、深々と頭を下げる・・・・。

バダス「・・・・さてっと・・・・」

 こう言いながら、バダスは、歩き始める・・・・。

マルクス「?どちらへ??」

バダス「・・・・もう一人、仲間に声かけてくる・・・・」

 これを聞いて、マルクスは更に、歓喜の表情を浮かべ、再び深々と、頭を下げる・・・・。

マルクス「本当に!!!!ありがとうございます!!」

バダス「・・・・いいよいいよ・・・・」

 こう言いながら、バダスは、歩きながら、適当に右手を振って応えた・・・・。

 

 ここは、目的地である『ミミアート』付近の夜の森の中、この森の中で、カズヤ、ミリア、ルイスの三人は、取り囲んだ真ん中の焚き火で、ご飯を食べていた。今日は、シチューである・・・・。

ミリア「さすがルイスだね♪♪」

ルイス「お口に合って良かったです。どうです?カズヤさんの方は」

カズヤ「・・・・うまいな・・・・」

ルイス「それは良かった!!」

ミリア「おいしいよねぇ~♪ルイスの料理♪♪」

カズヤ「・・・・ああ・・・こんなうまいもの初めて食べたな・・・・」

ルイス「いやぁ~♪お世辞でも嬉しいなぁ~♪♪」

カズヤ「いや!!いや!いや、お世辞じゃねぇ~よ!」

ルイス「それなら♪なおさら♪♪」

 こうして、楽しい時が過ぎていき、カズヤは、初めて、大勢での食事は楽しいものだと知ったのであった・・・・。

 

 再び場面は、レイとカールが戦っている夜の草原へ。レイとカールは、常に移動しながら、左手から放つ光球で牽制し合っていた・・・・。

レイ(・・・・気功術による攻撃では、満月の夜だと、『月光』属性の向こうが有利・・・どうにか隙を作らないと・・・・)

カール(満月の夜だと、満月の力を借りている、こっちが有利なんだ。このまま、相手を削り続けるも良し、向こうが焦って、隙をつくも良し)

 いくら、レイが、剣術が得意でも、気功術が強くても、このフィールドでは、やはり、精神的余裕があるのは、カールであった・・・・。


稽古場日誌 62号 今月の講師はKATSURAさん

2017年02月18日 20時35分09秒 | 劇団誠の冒険・あゆみ

今月はスケジュールの都合があわず、恭子先生のレッスンはおやすみ。
代打として客演のKATSURAさんに一枠しきってもらいました。
 
ジャズダンスやストリートの基礎をみんなでかじりましたが、初歩の初歩でみんな大苦戦でした。

後半は作品のクリエイション。

今日は陽子さんのパートをがっつり練習しました。
 
それにしても、明日はみんな筋肉痛かなぁ


稽古場日誌 61号 オペラの稽古はまず声量

2017年02月17日 07時00分39秒 | 劇団誠の冒険・あゆみ

次回公演のうち一作はオペラ。

楽譜もだいたい揃ってきたのですが、出演も演出もオペラは初体験、手探りでのクリエイションをやっています。

普通の演劇と違ってほぼすべての台詞に音符がついています。

なので当然出しにくい高さとかあるわけで、でもそこにフォルテがついてたりすることもあるわけです。

なのでまず、客席後ろまで聞こえる声量を出せること、続いて楽譜どおり歌うこと、そこからはじめて演出意図やら指示がはいることになります。

稽古も回を重ねると団員の成長が手にとるようにわかります。

もちろんプロの歌手の仕事ならスコアどおり歌えるところからのスタートだろうけど。

団員一同稽古に励み、お見せできる作品に近づいております。

期待してて下さい!