画竜点睛

素人の手すさびで作ったフォントを紹介するブログです

次のフォント公開に向けて

2011-02-26 | フォント
「かちどき」が多少なりとも反響があったので、調子に乗ってまた別のフォント(以前紹介した「ベータ」のことなんですが)の修正作業をぽつぽつ始めました。ゆくゆくはこれも公開できるようにしたい、と考えています。

作業はまず適当な文章を組んでプリントアウトし、それをじっくり眺めることから始まります。できれば横組みと縦組み両方でチェックするのが好ましいのですが、さしあたり今回は横組みのものでチェックしました。

ためつすがめつ眺めていると、たちまちあれもダメ、これもダメ、というふうにアラが見えてきます。その中にはここをこうすればいいんじゃないか、とすぐに修正点が見つかるものもあれば、どこをどう直したらいいのか見当のつきかねるものもあります。また単独だと気にならないけど、他の文字と組み合わせたときに気になるもの、横組みだと気にならないけど、縦組みだとどうもしっくりこないもの、あるいはその逆など、ケースはさまざまで、なかなか一筋縄ではいきません。一通りチェックしてどこをどう直すかのイメージが固まってきたら、Illustratorで実際の修正作業に入ります。

あらかじめチェックを入れた箇所を直すのはもちろんですが、Illustratorで文字を画面一杯に表示したときに、事前のチェックでは気づかなかった問題に気づく場合があります。これを含めてほぼすべての文字に修正を加える結果となりました。

それから直した文字を一つ一つグリフレットにペーストして保存し、OTEditに取り込んでフォント化した後、最初に戻ってInDesignで組んだ例文をプリントアウトして再度チェックします。一回の作業で済むことはほとんどなく、納得のいくまで同じ作業を繰り返します。散々直した挙句、やっぱり気に入らなくて元に戻すこともしばしばです。

……と、ここまで書いてきたところで、厄介な問題に遭遇しました。何度かテストプリントしてチェックしているうちに気づいたのですが、縦組みで組んだときに一部の文字の仮想ボディ内の位置がずれてしまうのです(下図参照。左が横組みで右が縦組み。縦組みだと上にずれているのがわかります)。実はこの問題は別のフォントですでに一度経験したことがあり、OTEditの作者の方に問い合わせたことがあります。が、何度かメールのやりとりをしたものの原因はわからずじまいで、そのまま有耶無耶になってしまったのでした。



たとえわずか(とは決していえませんが)なズレとはいえ、これではフォントが完成しても公開するわけにはいきません。うーん、どうしたものでしょうか。

とりあえず作業を進められるだけ進めて、その間に対処法を考えることにします。

作業中の画面

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