かちどきB

今日から細部の最終点検をはじめてみたのですが、まずW（ウェイト）1から気になるところを直していった結果、W1に限って言えばなんと８割方の文字に修正が加わることになってしまいました。これでもある程度チェックを甘めにした結果がこうなので、一体いつになったら完成にこぎ着けられるのか、先が思いやられるところです。

修正の大半は、肉眼ではほぼ100％確認できないだろうと思われる些細なパスの微調整です。Illustratorでパスのオフセットやら合体やら単純化を繰り返しているうちに、微細ながたつきやゆがみが不可避的にできてしまいます。当然作業中にこれらを直すようには心がけるのですが、注意の大半が字形の方に向いているせいもあり、ややもするとパスの不具合を見落としてしまうのです。

これらを直したところで実際上はサブリミナル効果ほどの効果もないのですが、放置しておくわけにもいきません。Illustrator上での作業が終われば、そのデータをFontgrapherというソフトに渡し、最終的にOTEditに持っていかなければなりません。言葉で書けば簡単なんですが、実際の作業は一文字一文字コピーペーストしていくという原始的な作業の繰り返しなのです。このフォントを作り始めてからだけでも、この退屈きわまりない作業を一体何十回やったことやら。

とりあえず今日はW1の平仮名、明日は片仮名……という風に、無理せず地道にやっていくことにします。

●ゴシックMB101B（漢字）＋かちどきB（仮名）