東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

ヤマハ ビラーゴ750 XV750 キャブレター修理

2012年04月26日 | キャブレター修理&探求

遠方より、同業のバイク販売店からお電話にて相談依頼があり外注作業としてキャブレター単体オーバーホール。ご依頼ありがとうございます。

何年間も長期不動状態になっているヤマハ ビラーゴ750 XJ750用の日立製キャブレターの作業依頼です。
日立製キャブレター搭載のヤマハ車と聞いて、XJシリーズを思い浮かべる探求者は多いでしょう。
Vツイン用のキャブレターもあったのをお忘れなく。次のテスト出題確実です。

外見は綺麗に見えるのですが、中を開けてみれば・・・


腐ったガソリン臭でガレージ内部が満たされます。あちゃ~

ヤマハ純正部品は既に殆どの消耗品が販売終了になっているのが厳しいところです。
キャブボディー等、破損状況によっては部品取りのキャブレターを用意していただく場合もありますが、今回はなんとかこのキャブレターだけでなんとか状態を回復させられたのでほっと一安心です。

上の状況の物体Xに侵された状態から、入念な洗浄を経て綺麗なキャブレターに蘇りました。↓
この状態からまだ残っているガスケットの張り付いたコビリ付をしっかり取り除いて部品を組めば完成です。


長期保管する際は必ずガソリンコックをオフにしてキャブレター内部のガソリンを抜き取る事をお忘れなく。
保管状況がその後の明暗をはっきり分けてしまいます。
そうは言っても、ついつい忘れてしまうものなんです。何年も放置してしまった場合、治すのはとても大変で、慣れているはずの我々でさえもかなり難儀します。
経験的に見れば、三ヶ月以上放置のままのキャブレターはかなり危険な可能性が増します。特に夏場を越すと大変です。揮発成分が抜けて煮詰まっていくと詰まりが起きてキャブレターとして機能しなくなります。

入念に内部洗浄し消耗品を交換し、最後に完成したキャブレターにガソリンを満たして油面を確認し、オーバーフローチェックを行なって納品です。
内外部共に綺麗にするのに通常よりも多くの時間を費やしましたが、また調子良くキャブレターとしての機能を発揮します。


キャブレター修理を依頼してくださる方へ
全国各地から発送にてキャブレター単体修理の依頼も数多くあります。落としたりすると簡単に破損する部品なので、厳重に梱包して送って下さい。人為的に破壊されていたり経年劣化が激しすぎて我々の手には負えないレベルの物もありますが、諦めていた物が直って喜んでいただけるケースも数多くあります。100%直せるとは断言出来ませんが出来得る限りの手を尽くします。

遠方だからって諦める事はありません。もちろんキャブレター修理以外の部品でも、修理が必要な物はどんな物でも先ずはご相談下さい。


最新の画像もっと見る