東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

yamaha SR400 フロントフォーク

2009年05月21日 | SR400 SR500探求
この2本のフロントホーク、見比べると一目瞭然なのですが、別に片方がローダウン用の短いフロントフォークと言うわけではなく、同じ長さで、当たり前のように車両にセットされた状態で、走行して入庫した車両でした。

この車両のオーナーいわく、ブレーキをかけ、フロントフォークがボトムすると、引っかかるという。実際にフロントフォークが取り付けてある状態で、目で確認しても、特に曲がりがあるようには見えなかった。

実際に、フォーク単体でフォークインナーを計測してみると、やはり曲がっていた。

曲がりのないインナーの用意もあり、フォークインナーを交換してセットし、引っ掛かりがないか確かめると、フルボトムしたまま動かなくなってしまった。何とか引っ張り出して、念のため、インナーを回転させて動きを確認しても、どの位置にセットしても、フルボトムしたまま動かなくなってしまった。アウターフォークに目では確認できないゆがみが発生しているのである。

オーナーによれば、少し前に転倒していたとの。

見た目だけの判断や、車両を取り回して動きが悪くなくても、事故や、転倒によるダメージは、実際に目で見るだけでは解らないことが多いので、是非分解して整備、点検をお勧めします。

XS250 フロントブレーキホース 交換

2009年05月13日 | XS250XS400GX250GX400探求
この写真は、交換前に撮影した写真です。純正のブレーキホースで、黒色のホースです。

XSやGXだけではないのですが、古いバイクだと、ブレーキシステムの設計が古く、ブレーキの効きが悪く、ブレーキマスターを変えたり、ブレーキローターを大径化させたり、キャリパーを社外品に変えたりとさまざまな対応策が施されている昨今であります。

しかし、せっかく最新式のブレーキシステムを手に入れても、ブレーキホースを変えないと、かえって危ない状況に陥ることもあるのです。

この画像のXSは、ブレーキの効きに不満を覚え、ブレーキマスターの交換をしたが、レバーのストロークが大きくなりすぎてしまい、扱いづらいブレーキになってしまったとのこと、押し出し比を間違えるとこのようなことにもなりますが、そもそも別の場所に原因があったようです。

純正部品のブレーキホースの場合、経年劣化によって、ブレーキの圧力に耐えられず、ブレーキホース事態が収縮してしまい、キャリパーのピストンを押し出す力が分散され、レバーのストロークが増えてしまうというトラブルに陥ってしまいます。

ブレーキホースを変えてしまえばいいことなのですが、社外品のメッシュホースに変えてしまうと、銀色のホースになってしまい、ノーマルの外観を崩してしまうというなんとも言いがたい状況に陥ってしまう。

しかし、最近はブラックのメッシュホースが販売されており、外観もそうたいして変わらず、性能もUPできるというすばらしい時代になりました。

古い歴史的価値を持つスタイルを維持することもすばらしいと思いますが、観賞用ではなく、その車両に乗るのであれば、機能部品や、安全性を左右する部品は、交換や、メンテナンスをしてあげてはいかがでしょうか。


ぱっと見て違いがわかりますか?


honda yamaha kawasaki suzuki national ?

2009年05月12日 | ガレージUCG探求作業
ガレージでは、日々さまざまな二輪の修理をしております。
国内4メーカだけにとどまらず、海外メーカーの車両の修理も扱っております。

写真は、本日2台目の自転車のパンク修理の映像です。実は、日帰り作業でここ最近自転車の修理のほうが多いです。

ガレージUCG自転車部門を立ち上げたほうが儲かるかもしれません(笑)

HONDA VFR750F RC24

2009年05月11日 | ガレージUCG探求作業
タイトルを読まずに、写真だけでこの車両を判断できたのなら、貴方はかなりのマニアなかたです。

とある作業依頼により、このような形のVFRになっております。ペダルをつけて自転車にしてしまえば、かっこいいかも。重いだけかな・・


kawasaki ZEPHYR 400 χ

2009年05月08日 | キャブレター修理&探求
このところ不動車修理の件数が多いため、キャブレター内部が緑色になっていたり、ガソリンが腐って異臭を放ち、ベタべタの状態で入庫することが多いのですが、今回は実動車で、普段から車両にお乗りのお客様からの依頼です。

写真を見ると、内部の状態はあまり悪くないのはお分かりですが、よ~く見てみると、実は凄く危険なことが起こっております。

もともと、この車両のオーナーは、キャブレターのオーバーホールをしたいと言うことで、ご相談を受けていた方で、普段車両自体に不満はないが、距離も走っているし、いろいろとメンテナンスをしたいということで部品を発注し、ガレージでは受け入れ態勢を整えている矢先の出来事でした。

通勤に使っていて帰りに急にエンジンがかからなくなったと言うことで、深夜、六本木から新宿まで押して帰ってきたという、バイク乗り魂あふれるオーナーのために、その魂に答えなければいけない。急遽入庫した次第でした。

ガソリンタンクの錆が、キャブレター内部に侵入し、徐々にフロートバルブをいためて、オーバーフローを起こし、エンジンがかかりにくい状態に陥ってしまっていたようです。



粉状の錆の場合、ペーパータイプのガソリンフィルターをつけても、完全には錆を取り除くことは出来ず、フィルターを素通りしてしまい、ガソリンを抜いた状態であれば、キャブレターのフロートチャンバー底部にたまりますが、乗車状態であれば、フロートチャンバー内で、ガソリンが攪拌され、フロートバルブとバルブシート内に引っかかり、弱いゴムパーツのフロートバルブの磨耗を早めてしまったようです。それだけではなく、錆が含まれたガソリンがシリンダー内部に入り、シリンダーやピストンリングを攻撃してしまい、最悪エンジンを壊してしまう可能性もありえます。本当に怖いのは、後者のほうかもしれません。

ちょっとした、簡単なことなので、ガソリンタンク内の錆の確認や、燃料フィルターの取り付けなどの、メンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。