東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

祝!RT森のくまさん ST600クラス#11横江竜司選手 九州オートポリス初優勝!!

2013年06月23日 | 全日本ロードレース選手権

↑祝!横江竜司選手 表彰台にて

久しぶりの更新になってしまいました。日々、ガレージ業務と全日本メカ出張業務へ全力で向き合っている事、お察し下さい。
久々ではありますが、UCGブログ恒例の?長い長~い話が続きます。

本当は語りたい事、新たな修理探求の事、街中ではまず見かける事が無いバイクが絶えず入庫して修理に向き合っている事、数え切れない程に伝えたい事はたくさんあるんです。

日々直接ガレージに依頼をして下さる方々と、レース現場での出張業務を第一に向き合わなければならないので、どうしてもブログの更新が遅くなりがちです。申し訳ありません。

さて、前置きはこのくらいにして、皆さんに大変嬉しい御報告をさせて下さい。

私=UCGが現場でメカニック担当させていただいております「RT森のくまさん佐藤塾」の横江竜司選手が2006年シーズン、2ST250cc(GP250)クラスで前人未到の全勝優勝を飾って以来、全日本ロードレース選手権ST600クラス(マシンYZF-R6)にて7年振りに優勝致しました。(4ST転向後初)


↑優勝のチェッカーを受ける瞬間、ピットウォールに集まる森くま軍団へ向けてガッツポーズ!!を決める横江選手

思い起こせば、スタッフとして加えて頂いたのが、横江選手JSB1000ccクラスYZF-R1時代(2008年)からなので、全日本レースメカとしてRT森のくまさん佐藤塾に加入してから6年の月日が流れました。小学校に入学してから、間もなく卒業という期間が6年であると言う事を考えると、本当に心にグッと込み上げるものがあります。

それ以前は、一人の観客として見ているだけの世界で、あのステージで仕事をしているメカニックの人達が本当に雲の上にいるような存在に思ってました。

特にJSB1000cc時代(YZF-R1 2007~2009)のRT森のくまさんチームはヤマハサテライト(セミワークス)体制だったので、全ての面において国内バイクレースにおいて最高の状態で挑み続けた事は忘れもしません。計り知れない緊張や限られた時間にいつも追われ、その中で完璧な作業を行わなくてはならない世界でした。

時に転倒したり、トラブルに見舞われたマシンをサーキットのピット内で、セッション内に応急修理を行ったり、翌日の出走時間までにフレーム交換やエンジン交換、修理したり、想像を超える本数のタイヤを空気圧や温度管理したり、頻繁なピットイン時の迅速なタイヤ交換、ディメンション変更やサスセッティングをベストを探るため、何度も行い、はたまた炎天下、台風での強風が凄い中での走行、豪雨や激寒、雪がちらつくようなコンディションの中でも行ったりして、テスト&レースを通じ、いかなる状況でも、優勝の2文字を信じてチーム一丸で活動を続けて参りました。

とにかくハードだったJSB時代の経験は、その後のST600になって、より大きな経験となった事は言うまでもありません。

しかし、レースの世界は本当に厳しいもので、どれだけ気持ちの上で強い意志を持ち合わせても、簡単に優勝には手が届きません。全ての条件が究極の条件として折り合わなければ成り立たないという厳しさをいつも現場で痛感しておりました。そして優勝チームの盛大な喜びを横目に見ながら、森くまライダーの横江選手はもちろんのこと、チームスタッフ皆で絶対に優勝してやると言う気持ちを心の中に潜め何度奥歯を噛み締めたでしょうか?

チーム内でメカニックに課せられる役割を充分以上に絶えず考えながらベストなコミュニケーションを図り、いかにしたら、ミスやトラブルが無くなるのか?タイムがもっと詰められるのか、どのようなセッティングや修理、メンテナンスを行えば最適なのか、毎回毎回、何度も何度も、それはまるで計算ドリルを何度も反復練習するかの如く練習や実戦を重ねました。

それでもレースの世界には「完璧」と言う言葉は有りません。唯一あるとすれば、優勝と言う結果が出た時のみ許される言葉かもしれません。
あるいは優勝を経験して、振り返って初めてそう思える事かもしれません。


↑出走直前、全ての整備完了! 現場でのマシン整備はT統括とメカUCGの二人で行います。
何度もチェックとセッティングを重ね、安全と最高の結果への気持ちを込めてマシンを横江選手に渡します。



↑雨が降る中、決勝スタート直前のグリッドにて。

レースの現場の右も左もわからないまま全日本メカとしてデビューして以来、気持ち的には、「もう6年も過ぎてたのか!あっという間だった。」と言うのが本音です。
まだまだこの世界には、選手もメカも大御所の方や大ベテランの方、そして勢いに乗った若手が大勢居るからこそ、自分自身もどんな時でも努力や練習を怠る事は出来ないし、しっかり集中しなくてはなりません。一瞬の油断やミスが大きな事故に繋がります。

2013全日本シーズン真っ只中、雨が降りしきる厳しいコンディションの中、九州オートポリスにてのチームの、そして横江選手の優勝は、現場にてメカニックを務める上で正直な所、言葉にならない喜びに満ちております。そして何より、横江選手の闘志溢れるスタイル=ライディング&優勝という偉業から本当に自分自身も元気や勇気をもらいました。



↑RT森のくまさんメンバー優勝記念写真


↑最終ラップ、サインボードに「1」を掲げて最終コーナーを走り抜けて来るのを待ち続ける数十秒の短いようで長~い時間。レースウィークもテスト期間も、灼熱の太陽が照りつけようと雨が降ろうとピットウォールで毎周サインボードが掲げられます。このサインボードはかつて8耐でも使われた由緒正しきサインボードです。でも実は結構重いんですよ。強風時は支えるのが大変なのです。全国のサーキットの中で1分も無い間に周回を重ねる筑波サーキットが一番ボードを出すのは大変です。

ガレージUCGという自分にとっての道場でオートバイをメンテナンス&修理する活動に向き合って10年目になりますが、かつて立ち上げた当初、まさか全日本ロードレース選手権という国内最高峰のレースの現場で、メカニックとして横江選手の優勝を、チームスタッフ皆で喜びを分かち合えたなんて、今でも信じられないくらいの事です。

まさに自分の人生においての財産とも言える経験です。ガレージUCGを立ち上げた当初から、自分自身に課していた「飽くなき探求」という言葉、まだまだレースでもガレージ内でも自分自身の最大課題として続く事は言うまでもありません。

いつ、いかなる状況になろうとも、慌てる事無く冷静に「初心忘るべからず」「飽くなき探求に終わりは無い」「同じ失敗を二度繰り返さない」という事を胸にしっかり刻み込んで、この先も頑張ります。

またサーキットの現場で観戦に来て下さる方から「UCGさんですか?ガレージUCGサイト見てますよ」と声を掛けて下さった事もありました。
あたたかいお言葉を頂ける事、とても嬉しく、また本当に励みになります。
いつも現場では慌ただしい事が多く、あまり多くお話しする時間も無く、ニコニコ笑顔では無い時が多いかもしれませんが、私=UCGは大変嬉しく、とても喜んでおります。お声掛け、ありがとうございます。

さて、話しは変わり、古いバイクも、新型のバイクも、レーサーも街乗りバイクも、もちろんスクーターも、同じ二輪車である事に変わりはありません。
一度走り始めたら最後、バイクとは孤独な乗り物なのである。絶対壊れないと断言出来ない機械を人間が操るのです。だからこそ、少しでも安全性を高めるべくメンテナンスや修理が非常に大切なのである。それでもやはり事故やトラブルを完全に防ぐ事が出来ないのは、やはり転ぶ可能性がある二輪車の宿命です。
だけど、乗って走るとやっぱりバイクは楽しいし、そう簡単には降りる事は出来ません。

また他で断られてしまったり、修理不能で迷宮入りになってしまいそうな案件ほど、修理してやろうじゃないか!というチャレンジ精神がムラムラと湧いてきます。(もちろん出来ない事だって依頼内容や技術的な問題によって多々あります。)

レースの現場でも、ガレージ内でも、実際にトラブルシューティング&修理やメンテナンスをしっかり行う事は頭も身体もとても疲れる事です。時にはなかなか良い結果や、技術面、はたまた予算面等で解決に繋がらず嫌になる時もあります。ですがいつも踏ん張りを効かせ、諦めないで作業に向き合ってます。

2013年の全日本ロードレース選手権はまだ折り返し地点にも来ておりません。次戦(6月30日 日曜日)は都内からも一番近い筑波サーキットで開催されるので、興味ある方は是非一度、足を運んでみて下さい。

古いバイクに乗っているから、通勤やツーリング主体だから、レースはねぇ~興味ないんだよ、なんて意見もあるとは思います。かくいう私もそんな風に考えた時代(20代半ば)がありました。でもそれは大きな誤りだと今は思ってます。本気で真剣に向き合う競技なのです。だからより楽しくなるし、はたまた想像の中だけで考えるレースと言うイメージに確信的&実際的な事はあまり無いのかもしれない。百聞は一見に如かず。

実際に目の前で迫力有る世界を見れば、改めて「バイクってすげぇ~」と考えも変わる可能性もあるでしょう。オートバイという一つの乗り物を通じて、探求心&好奇心を持ちながら、いろんな可能性にチャレンジしてみたいと私は常に考えています。

そしてレース経験の有る方々は、サーキット内での過ごし方は当たり前の習慣になっている事が多いですが、街中をメインにバイクに乗っている方々にレースメカニックとしての観点からいろんな話しをする事が出来たら素晴らしいという気持ちで、このブログに書き記しております。

もちろん横江選手の今回の優勝は2013年レースシーズン中の1ステージの結果であり、最大の目標はシーズンチャンピオンになる事なので、「RT森のくまさん 佐藤塾」スタッフ一丸となって絶えずベストを模索し挑戦を続けます。



いつもRT森のくまさん佐藤塾、そしてガレージUCGを応援して下さる皆様、本当にありがとうございます。
また6月最終週は、全日本レースウィーク(筑波戦)出張業務の為、臨時休業&ガレージに不在の事がありますので、よろしくお願い致します。

(6月28日 金曜日は臨時休業致します。)

今週末まで全日本最終戦in鈴鹿出張です。

2012年10月25日 | 全日本ロードレース選手権


今週末に開催されるMFJ-GP 鈴鹿サーキットに昨日よりUCG&スタッフ矢作は出張中です。

ガレージUCGサイト内でも紹介しているので既に知ってる方も多いと思われますが、再度紹介させてください。

レースシーズンが始まってから通常のガレージ業務を両立させつつ本当にあっという間に時間は過ぎゆきました。
レースシーズンを名残惜しむかのように最終戦にUCGは「森のくまさん 佐藤塾 仙台」チーム、エースライダー#62横江 竜司選手 ST600=YZF-R6のメカニックとして参戦してます。





またガレージスタッフでもある矢作 雄馬 選手はJ-GP3クラス BIRレーシングチーム#26にて選手として出場中です。



レースメカニックとしての活動は早いもので五年目、毎年レースシーズンはテストやレース出張でガレージUCG営業時間も変則的になってしまったり、臨時休業を設けさせていただご不便をお掛けしますが、UCG自身、レースという極限の空間で得られる経験は何にも変えられない勉強であるという意識で頑張ってます。

またそういった経験がガレージUCG業務にも日々役立ち成り立っていると確信しております。

今週末まで鈴鹿サーキットにてメカニック&選手として頑張ります。
今週は変則的なガレージ営業時間でご不便をおかけしますが、是非熱い念を送っていただけたら嬉しいです。

古いバイクから最新のマシン、街乗りバイクからレーサーまで困ったことがあったら是非相談してみてください。
ありとあらゆる方向、そして目線で答えを用意してます。

今週の営業時間はガレージUCGサイトTOPページにてご確認下さい。


全日本ロードレース選手権 筑波 決勝

2010年04月06日 | 全日本ロードレース選手権
都内の桜が満開になる時期、開花して行く様子をじっくり見る間もなく、ひたすらサーキットで過ごし続けたレースウィークがあっという間に終わり、徐々に桜も散り始めようとしている。



今回の全日本ロードレース選手権、レーシングチーム森のくまさん佐藤塾 J-GP3クラス、渡部裕貴選手(中学生)の結果は予選31位、決勝は完走27位、残念ながらST600クラス出場の森くまエースライダー横江選手はマシントラブルによりリタイヤでした。

裕貴選手にとって人生初の大舞台とも言えるこのレース、当初から完走を目標に、レースウィーク含めて三回程しか筑波サーキットの走行をしていない中で、数秒もベストラップを更新させ、完走を果たせた事は今後に繋がる結果だったのではなかろうか?

裕貴選手が全日本初デビュー戦を戦うにあたり、エースライダー横江選手の経験やアドバイザー的な指示、そしてチーム監督やスタッフも大きな支えです。それは選手ではないメカニックとしての立場でも大きな励みに繋がります。

もちろんレースである以上、常に一番を目指す事は言うまでもない事であるが、しかし、勉強(学問)と同じく、練習や経験なくして一番を取れる事は決してあり得ない。無論、完走無くして一位もあり得ない。
と同時に、このモータースポーツは、身体一つで競技出来るスポーツと大きく異なる点が、かつ、トラブルが何かしら起こりうる機械(バイク)を操りゴールを目指すという事が、より一層、一番を獲得する事を難しくさせる。

メカニックとしても、寝る前や移動中、そしてサーキット内で絶えず選手が伝えてくる問題点をチェックし、時に疑問を投げかけ、いかにしたらより良くなるかそれだけを考え続けた。

限られた時間で足回りのセットアップや、キャブレターセッティングなどなどを行い、いよいよ走行開始。選手自身、レース開始序盤以降、ミッショントラブルを抱え、ラップタイムが落ち込む中、よりゴールが遠く感じられた事でしょう。

競争するという事は必ず最後に順位が与えられる事である。
その与えられた順位をどのように自分自身が捉えるか?選手にとってもメカニックにとっても、その事が重要な事ではないかと思う。

心の中での考え方や思い方は人それぞれに異なる。だが次は一つでも順位を上げようという目的は関わる全員に共通の事。
自分一人では出来ない競技だからこそ、その意識を皆で共にし、共通の目的に向かう事が一番大切なのだと言う事を意識し、その目的に、人生で一度しか無い初めてと言う場面でメカニカルなトラブルを抱えながらも達成出来た事は何よりも評価に値する。

選手とメカニック、初めてコンビを組む以上、お互いに新人。信頼のみが互いを結びつける。
まだまだ各々の自己評価の点数は低い。
互いの自己評価の点数が満点になる時を目指し、また次のレースへの課題をしっかり踏まえながら精進したいと思う。

去年までとは異なるカテゴリー、異なるマシン、異なる選手にメカニック。
とにかく短いようで長く、長くもまた短い一つのレースが終わった。問題点や反省点は洗い出せば多々有ると思うが、その一つ一つを振り返りながら、新たな探求がまた始まる。

わずかな時間の中、緊張状態が続く中、自分自身学べた事は非常に多く、濃密な、充実した時間を過ごせたように思えてならない。

そんなにすんなりと良い結果が出るような自動的に進むエスカレーターに一体誰が乗るというのだい?
楽をしに、サーキットにわざわざ出向く人はいない。

コツコツと上り詰める登山と同じ、苦労し汗をかいて頂上に登り詰め、もうこれ以上登らなくても良いんだって思う達成感があるからこそ、自分に厳しく出来、追いつめられる。

毎回レースに関わる仕事をしていると、書きたい事、伝えたい事、とにかく数多くある。
でもその全てはどうしても書ききれません。失敗も成功も、何にも代えられない自分に取っての大切な経験、財産であり思い出です。

この飽くなき探求、一体どこまで続くというのだろうか?

どこまででも良い。
さらなる上を目指し、ひたすらに頑張ります。


以下、思ひ出の写真館


↑決勝スタート前の緊張の一瞬


↑チームの看板を背負って走り出す、その看板はきっと想像以上に重いに違いない。
もし何か困難や壁にぶつかった時は、自己評価としては厳しい評価であったであろう、この初デビュー戦を思い出してほしい。
31番グリッドという、前列から見れば後方のスタートになった時の事を。この後ろにはわずか数台しかいない。
だがしかし、去年まではそこよりもさらに後方に位置していたのである。もちろんこの全日本の世界の中で自分の位置を冷静に評価する事は大切だと思う。だがしかし、登り詰めてきた選手としての奇跡と、これまでの家族の支援、そして大の大人が集まるチーム組織での活動は、きっとこの先の人生で困難に直面した時に、必ず支えになる。それはまたメカニックUCGとしての自分への大きな励みにもなる。それ自体がまさに価値の付けられない経験であり勉強だと思う。同時に必ず付け加えなくてはいけないいつまでも大切な言葉、「初志貫徹、初心忘るべからず。」


↑レース終了後のピットウォークにおける一コマ。もしかしてレースよりも緊張した??


↑ヤマハTZ125 森のくまさん仕様。朝フリー走行前の暖気&レーシングを行うUCG。一つ間違えばエンジンブローにも繋がる重要な作業。とてもシビアです。気温や湿度、気圧によっても、キャブセッティングは毎回異なります。午前と午後だって異なるのです。
周りのベテランメカニックに囲まれる中、とにかくセッティングに集中し、五感をフルに働かせ、少しでも良い結果になるよう信じます。そしてレースが開始されたその瞬間から祈りに変わる。メカニックという立場は最後、祈る事しか出来ないのです。

全日本ロードレース選手権 筑波 予選

2010年04月03日 | 全日本ロードレース選手権
今週の水曜日に筑波サーキット入りして、残す所の走行は、朝フリーと決勝のみになりました。
特にこの開幕レースウィークは通常のレースウィークよりも一日練習走行日が多いので、長いレースウィークに感じるが、いざ始まってみると、まだまだ煮詰めて走行テストしたいのに、あっという間に決勝前日です。

去年まではJSBクラスで各地のサーキットに出張=フル参戦だった為、年間のうち、合計で二ヶ月くらいは自宅外での生活でした。本年はスポット参戦の予定なので、出張生活は去年までに比べれば減ります。


さて、本日の予選結果によって、明日の決勝は31番グリッドからのスタート。
TZ125の渡部裕貴選手(中3年生)、予選ではこれまでに無いラップタイムを刻んで、チェッカーが振られる最後の周にベストタイムを2秒台に入れてきました。

「走り出したら最後、孤独な乗り物、それがバイク。」

メカニックは選手が走り出したら、ただその走りを眺めるだけ。どうする事も出来ないままに、次に繋がる何かを考え、セットアップに移します。予選走行時間は45分の一発勝負なので、その限られた中で、いかに良いセッティングでアタック出来るか、それを一番に考えなければならない。

足回りのセッティングを変更したり、タイヤ交換や、キャブレターのセッティングも重要です。走行毎にシリンダー内部をチェックしたりと公道マシンと異なる点が多いのもさすがレーサーです。
キャブセッティングは特に求められる領域がシビアで、気温や湿度、気圧などによって一日の中でも変化する上、メカニックは走行して確認する事が出来ないので空吹かししてその場で判断しなくてはなりません。これをミスると最悪の場合、エンジンブローに繋がります。

走行時間中はピットインした正味数分間の中で、様々なデーターを記録し、選手の走行フィーリングを聞きながらタイムアップに繋がるセッティングを行い、ひたすら良い結果を求めます。

その最中、本日の予選、トップグループとのタイムや順位差は多くあれど、明日の決勝=デビュー戦に向けて手掛かりのある予選になったのではないか?と思ってます。

マシントラブル等も当然発生する中で、まだまだ模索する事は尽きません。
UCGが中学生だった頃なんて、何も大した事してなかったし、考えてなかったかも・・・
この舞台で走るのには年齢は全く関係無く、求められるのはひたすらタイムのみであり、ゴールに辿り着くことである。
甘えの許されない命を掛けた世界、選手もメカニックも共に頑張ります。

森のくまさん、エースライダー横江選手(YZF-R6)ST600クラスで奮闘中、明日は13番グリッドからの発進です。
共にゼッケンNo62番です。

そんな状況下、森くまピット内のシーンをいくつか納めました。


↑これから午前の走行準備に入るまさに朝一の光景。サーキットでの仕事は、とにかく朝が早いのです。


↑あれ?このピースサインを出してる妙に明るくライトな雰囲気なお方は?ST600担当メカのお笑い番長トモ君。
去年まではST600に選手としてもエントリーしてました。


↑J-GP3エントリーTZ125を操る裕貴選手。小学一年生の頃からバイクと親しみ、家族全員の協力はもちろんの事、チーム皆でデビュー戦を支えます。大ベテランも多いこの世界、初の全日本デビュー戦、目標は言うは優しく、実行は難しい「完走」です。


↑黒一色だったテスト用カウルから、レース用カウルに衣装替え中。マシンがチームカラーに生まれ変わると、気持ちもより引き締まります。


↑裕貴選手とメカニックUCGツーショット。
やっべー、ブログに掲載するなら、散髪しときゃ~良かったな~んて今や後の祭り。
髪のボリューム満点で故筑紫さん並のヘアースタイルには自分もびっくり。んなこたぁ、速く走る為だけのこの世界、気にしちゃいられんのです。メカとしてマシントラブル無くゴールまで速く走り切れるマシンを探求し続けます。



ってな感じで、少しは「森のくまさんチーム」の雰囲気が少しは身近に伝わったでしょうか?
絶えず時間に追われ、撮影を記録するのも忘れがちですが、またお伝え出来たらと思ってます。
ガレージUCGにいる時の時間とはまた異なる世界がサーキットにはあります。

レースって、普段の生活の中では本当に興味無かったり無縁な方が大半だと思います。
でも、もしオートバイが好きならば、是非サーキットに観戦に来て見て下さい。限界の走りを間近に見れば興奮する事間違いなし。速く走る為の技術やアイディア、メンテナンス性がどのマシンにも無駄無く凝縮されています。

マシン毎に異なるチームカラーや、一流選手のダイナミックな走り、そして忘れちゃならない、キャンギャルやレースクイーンのお姉様もいらっしゃいます。ふっふっふ

全日本ロードレース選手権 開幕戦 筑波いよいよ開幕

2010年03月29日 | 全日本ロードレース選手権
写真はたくさん撮り貯めているのですが、全日本選手権コンテンツ更新さぼっててごめんなさい。
去年までの分も、いろいろUPしなくては・・・っと思いつつ、気づけばもう春です。


↑長い2ストロークの歴史の中で間もなくレースで見る事が出来なくなるであろう渡部選手の乗るTZ125、主にこのマシンを担当します。
カウル類はまだテスト中なので、レース用のチームカラーにはなっていません。


↑外装類をストリップした状態のTZ125。GPレーサーなので、いろんな整備が迅速に出来るように、市販公道車とは様々な箇所で作りが異なります。


↑横江選手が走らせるYZF-R6。

今シーズン「RT森のくまさん 佐藤塾 仙台」チームからはST600クラス ヤマハYZF-R6 #62横江竜司選手とJ-GP3クラス ヤマハTZ125 #62渡部裕貴選手が出走します。渡部選手は、現在中学生で、今シーズンが全日本初デビュー戦となります。

もちろんUCGもメカニックとして出場致します。早いもので森のくまさんチーム三年目の活動。
2ストロークレース最後の年、UCGは主にTZ125担当です。

先週は二日間、筑波サーキットで開幕テストが行われ、出張して参りました。

初日は真冬に逆戻りか?と思われる寒く雨の降りしきる中、テストが開始され、様々なデーター収集やセッティングに追われた二日間。全日本が開催される中でも、この筑波サーキットは暖気をさせたり、出走前後の準備や片付けが一番大変です。マシンや機材をサーキット内のガレージとピットで往復したり、走行中にピットからガレージまで足りない部品を取りに行ったり。なので一日を終えると、かなりぐったりするのが最大の特徴。ましてや雨だったりすると・・・

確かに通常のガレージ業務よりも環境的にも過酷です。選手もメカニックも限られた時間内でしっかりと結果を出して行かなくてはなりません。そんな限られたある種究極の世界では、メカニックとしても学べる事が本当に数多く有ります。全てが凝縮されています。

ガレージを休業させる事はもちろん皆様にご迷惑をお掛けしてしまう事であると理解しております。ではありますが、UCG自身が一番大切にしている「探求」をより追い求め、煮詰める為にはレースメカニックの仕事も欠かす事の出来ない活動と経験であり、何にも代えられない勉強でもあります。

いよいよ今週末レース開催です。なので今週は水曜日から日曜日まで出張です。(火水木曜はガレージUCG営業致します。)
ガレージの営業が通常とは異なり、営業時間の短縮や臨時休業させて頂きます。
その間、対応遅くなってしまいご迷惑お掛けしますが、メカニックとしてしっかりサーキットで仕事をして参りますので、何卒よろしくお願い致します。アツい念を、そしてアツい声援送って下さい!

と言う訳で

ガレージUCGスケジュール 今週は変則的な営業になります。
garage-ucg.comトップページでもお知らせしておりますので、ご確認下さい。

3月31日(水)午後4時まで営業
4月 1日(木)通常通り営業   →筑波事前テスト
   2日(金)臨時休業     →筑波事前テスト
   3日(土)臨時休業     →筑波レース予選日
   4日(日)定休日      →筑波レース決勝日
   5日(月)定休日
   6日(火)通常通り営業

2009全日本ロードレースIn鈴鹿2&4

2009年04月17日 | 全日本ロードレース選手権
大改修が行われて最初のレースが行われる鈴鹿サーキットに先週のテストに引き続いてレースウィークで参りました。
今回のレースは四輪のスーパーGTと同時開催なので、ピット脇にはレースカーもドーンと構えています。

レースカーのエンジンの吹け上がり、バイクもそうですが、それはもう強烈です。
高回転まで一気にヴォンヴォンと軽やかなレスポンス。
四輪メカニック達は、バイクとは比べ物にならない機材に囲まれながら、給油やタイヤ交換の練習をしていたりして、二輪だけのレースとは違った楽しみがある。

四輪スタッフの人達は、バイクのレースマシンを興味深げに見ていて、お互いに見合っているのが、これまた楽しいではないですか。レクサスやランボールギーニ、フェラーリなどなど、ぱっと見では、ベースマシンがなんだかもう良く解りませぬ。
どれを見てもかっこいいマシンばかり。もしこんなマシン達が公道を走っていたら目立つ事間違い無し。

さて、話は変わって、あさって日曜日の決勝に向けて、JSB1000クラスは52台エントリーでひしめき合う中、森くまエースライダーの#62横江選手も一桁番手で周回しております。

メカニックUCGもスタッフ一丸、協力し合って頑張ってま~す!

↓四輪と二輪が隣同士のピットの光景


↓改修後のピットロードの夜景、実に奇麗です。ピット内も奇麗で使いやすい。


↓走行前の一コマ


さぁ明日はいよいよ予選。良い結果が出る事だけを信じて、課せられた仕事をこなす事あるのみ。
「レーシングチーム森のくまさん 佐藤塾 仙台」是非熱い念を!!

↓おまけ











全日本ロードレース選手権2009開幕戦In筑波サーキット

2009年04月04日 | 全日本ロードレース選手権
いよいよ全日本ロードレース選手権2009年シーズン開幕です!
本日は予選。

メカニックとして参戦していても、やはり予選決勝前は緊張します。
気温や気候に合わせて使用するタイヤの選定や管理をし、マシンの様々なセットアップをいろいろ積み重ね、莫大なデーターを収集し、全ての走行は成り立っています。

1000cc=YZF-R1のモンスターマシンの性能をフルに発揮させれば、いろいろなところにトラブルが出たり、足回りのセットアップをさらに細かく煮詰めたり、選手とメカニックの信頼が密に問われる瞬間。

何度も繰り返す同じ作業ですら、やはり練習が必要。
そうしないとピット内での皆の動きがチグハグになって、良い結果には到底結びつかない。

レースってなんて大変なんだろう。
たった一台のバイクを走らせるってどれだけ手間やコストが掛かるのだろう・・・

そんな事を思いながら、コンマ1秒を削る為の努力を重ねます。

UCGはレース中は、ストップウオッチを片手に計時、マシンがピットに帰ってくれば、マシンに関する様々な作業を行っています。

素手では持てない程に加熱されたタイヤを交換したり、サスペンションのセッティングや交換をしたり・・・とにかくいろいろな作業。時には転倒したマシンの修復も行います。

限られた時間でしっかりと妥協の無いレベルまで修復出来なければ、そのマシンは出走出来ないからなのだ。

特に極限下で走行するマシンに求められる要求は高いので、一瞬のミスも命取り。
乗る事に専念する選手と、メカ的な部分を一手に引き受け、次の走りを踏まえたセッティングを選手の言葉や走行状況、そして種々のデーターを見つつほんのわずかな時間で考えて実行します。

今週末開催の筑波サーキット、本日は予選。
コースレコードを四人が叩き出す中、横江選手もベストタイム更新中。
結果は、出走22台中、6番手。ヤマハ勢では2番手に付けています。
やっぱりスタートする前は慌ただしく、緊張します。

走り出せば一分を切る周回の中、サインボードの掲示し、ひたすら決まりきったタイムで周回するのを見守る。
ほんの数秒遅かっただけで、何かトラブルがあったのだろうか?もしかして・・・
ピットロードに戻ってくると、少しホッとする。が、それも束の間、すぐに次の作業に取り掛からなくてはならない。

ガレージUCGへ日頃訪れて下さる方=探求者も観戦に来て下さりました。ありがとうございます。

氏曰く、ピットにいるだけで、なんだか自分も緊張しちゃうよという一声・・・まさにその通り、実際にスタッフですら、きっとどのチーム員も皆、同じ気持ちでしょう。

雑談している暇すらありません。
一連の仕事の流れがあるので、雑談していて、次にやる事に影響が出たら困るもんね。

他チームがどんなタイムを出しているのか?現在の順位は何位なのか、いろいろな事が気になりつつも、自分は目の前を周回すマシンをしっかりと計時し、選手に何度もサインボードで情報を伝え、ピットに帰って来たら、すぐさま作業に取り掛かり、気付いた時はもう汗だくです。

あの場所にいると、バイクの音だらけで、声も通りづらく、ついつい大声になり、いつの間にやら慌ただしい雰囲気が出来上がっていく。

明日の決勝、目指せ表彰台!!

レーシングチーム森のくまさん 佐藤塾 仙台 JSB1000クラス ♯62横江竜司選手=YZF-R1
是非アツい応援を!!





リザルトは↓
http://www.mfj.or.jp/user/contents/race_result2009/road_race/2009result/rd01/jsb_opt.html

臨時営業時間のお知らせ

2009年04月01日 | 全日本ロードレース選手権
直前での営業時間変更のお知らせになってしまいましたが、本日水曜日~金曜日の三日間、午後4時~午後7時迄の短い時間になりますが、営業時間を変更させて頂きます。

季節的にも暖かくなって参り、作業依頼も非常に増えて来ている最中ではありますが、もう一つの仕事、レースメカニックとして週末の日曜日まで出張スケジュールがある都合上、ガレージを頼って下さる方にご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願い致します。

先週末は風邪を引き、高熱にうなされましたが、出張スケジュール間近に迫る中、体調回復に努めているところです。

いよいよ全日本ロードレース選手権2009年度のレースが開幕です。
「レーシングチーム森のくまさん佐藤塾仙台」スタッフ&メカニックとしてUCGもしっかり仕事して参ります。
JSB1000CCクラス参戦選手 ゼッケン62 横江竜司選手(YZF-R1)是非熱い応援を!!

開催ステージは4月3~5日 筑波サーキットにて
チームは事前準備やテストもあるので、4月1日から決勝レースの5日までサーキット入りです。

頑張るぞ~!!

(エイプリルフールだけど、この情報は真実です。)

詳しくは
http://www.superbike.jp/race/rd1.html

http://www.jasc.or.jp/
MFJ Super Bike Round1 In Tsukuba をクリック

全日本ロードレース選手権 In 筑波 テストもレースも激忙しいのである

2009年03月18日 | 全日本ロードレース選手権
全日本ロードレースin筑波テスト二日目のJSB1000クラス、わずか2キロ程のサーキット、一周あたり一分を余裕で切るタイムにて周回を重ねる中でのメカニック業務は全国を転戦する中でも一番過酷な部類に入ると言えるでしょう。

このサーキットできっちり仕事をこなせれば・・・きっとどんなサーキットでもきっちり仕事が出来るに違いない。

現在の所、テストの成果は大きなトラブルも無く??順調です。
大変なのはやはり花粉&黄砂・・・何度くしゃみをした事でしょうか?
サーキット内でマスクをしていたり、くしゃみをしている関係者を多々見かけます。

レースメカニックは1日の走行の中でどんな仕事をしているのでしょうか?
実は知っているようであまり知られていないかもしれないので、今回は少しそんな話もしてみましょう。

たった一台(Tカー含めて二台)のバイクを走らせる為には、全てデーターの積み重ねが求められて来ます。
走らせる上で絶対に必要なのは、まずガソリン。こいつが無くては腹が減っては戦は出来ぬ。燃費を知る事も大切です。
バイクにおけるガソリン=彼らのエネルギー。

次にタイヤ。コンパウンドや空気圧、全てが重要な要素です。もし一つ間違えばそれが即転倒に繋がる、しかもそれが自分ではなく選手が見舞われてしまうのです。その代償は計り知れない。

↑一番上の画像。
用意されているホイールとタイヤの本数を見て頂きたい。(これが全てじゃないですよ)
もちろん全て超軽量マグホイール&スペシャルタイヤ。
ホイール単体の重さは・・・軽すぎて表現出来ません。普通に購入したら・・・二桁確実。
雨が降ったりやんだり、路面が濡れたり乾いたりするような状況で天気の予測がつかない時にはこれにレインタイヤも何本か加わり、管理はさらに大変になる。1日で何回ホイール&タイヤ交換しているのでしょう??数を数える余裕もありません。


そして足回り=サスセッティングや車高、これまた速く走らせる上では絶対欠かせない。
走行テストを重ねる中で、どれがベストなセッティングなのか、ありとあらゆる方向へトライしながら、ベストセッティングを探り出す。

これだけでは無く、管理されるデーターはとにかく膨大。ブレーキや吸気系、とにかく限られた走行時間の中で、秒単位の仕事が求められてくる。

選手が走行中は、サインボードを出し、ストップウオッチで計時しながらそれらを記録し、次にピットインする時のタイヤを用意したり、次にいかにしたらタイムが上がるかを考えたり、と同時に、ガソリンはまだ足りているか?タイヤは大丈夫なのか?
いかにしたら作業効率が上がるのか?とにかく心配事や問題解決のプロセスは尽きませぬ。

まるで機械のように正確に周回を重ねる中でほんのコンマ何秒ですら遅かったりすると何かトラブルがあったのか?
もしかして・・・???と脳裏を過りつつも、走行中のメカニックは選手を信じる以外に何も出来ない。
そう、走り出したが最後、オートバイとは孤独な乗り物なのである。

選手もメカニックも、絶えず先の事を考えながら、現在求められる仕事をとにかく確実に消化していくのだ。

時に半端じゃない程に高温のマフラーやブレーキ=ディスクローターで火傷をしたり、気付かぬうちに怪我をしていたり、足を挫いたり、腰を痛めたり、とにかく全てが闘い。

足は挫いても心は挫けず。最後にチェッカーが振られるその瞬間まで一瞬足りとも気は抜けない。
1日の予定が終わった後の安堵感もまた計り知れず。これに炎天下が加われば・・・想像するに容易い。

戦いを終えた後は、メカニックグローブが傷だらけ、あまりにもの高温で、作業中にグローブ自体が溶けてしまうのです。
あーあ、せっかくのグローブがボロボロだよ。
↓下画像参照



☆青いグローブ(こいつは有名だよね)は耐熱対策が施されていないため、人指し指の付け根部分が空気圧を計ったりする際に、大径のディスクローターに微妙に触れ瞬時に溶け出すのが見て解る。(↓下画像参照)作業しやすい反面、指や手の甲を火傷する。瞬時に溶け出し、最悪は高温のディスクローターがジュッと皮膚を焦がす。これで何度火傷したことか・・・とほほ



☆赤いグローブは耐熱対策を施したプロトタイプのスペシャルグローブ。去年シーズンから続けており、今現在もグローブのテストは進行中で、グローブメーカー&工具屋さんと意見を交え改良を加えつつデーター収集中、とにかく使い倒せ!!
過酷な環境に手を突っ込め~!!
作業製と難燃性を両立させたオールラウンダーがこいつなのだ。(=他2モデルのグローブの良いとこ取り=現在開発中)

☆少し地味な濃紺のグローブ(反射してピッカリしているグローブ)は、消防士が使うようなスペシャル素材で出来た超耐熱バージョン。難燃性のグローブではあるが、細かな作業が苦手だけどタフなヤツ。

1日のメカニック作業の中で、要所要所にこれらグローブを使い分けたり分けなかったり・・・


でもきっちり走行テストが終わった後には熱で溶けてしまったグローブも勲章なのだ。
走行中のマシンだけじゃなしに、ピット内の環境やメカニックの動きを細かくチェックしてみるのも、コンマ1秒を争うレースにおける醍醐味かもしれません。とにかくいろんなアイディアや経験がそこかしこに凝縮されて成り立っている。

そうなのだ!!飽くなき探求に終わりは無いのである。

まだまだ今シーズンは始まったばかり、テスト&レースは続きます。
いつまで経っても初心忘るべからず初志貫徹。
さぁ、明日も早朝から頑張るぞ~!!

以下おまけ





全日本ロードレース選手権2009In筑波開幕テスト 二日目

2009年03月17日 | 全日本ロードレース選手権
本日は開幕戦へ向けての、2009年初走行テストでした。ライダーに合わせて、数種類ものタイヤをテストしていきます。

車両や、乗り方によっては、いろいろなタイプのタイヤをあわせていきます。タイヤだけでなく、ライダーの意見を聞き、車両に関しても、さまざまなセットアップをしていきます。

レースの場合だと、何ラップかでタイヤを新品に換えてしまうことがありますが、通常の使用(通勤や、ツーリング)の場合では、タイヤや、部品を新品に換える方は少ないと思います。でも、レースでタイムを競うわけじゃないからといって、何年もまえに替えたタイヤで、走り出すのはいかがなものかと思います。

タイヤの溝があるから、少し古いタイヤでもまだ大丈夫だとか、空気圧の点検を怠っていると、大変な事故につながってしまうことがあります。

実際、レースにおいても、タイヤに関していえば、タイヤの空気圧のチェックや、コンパウンドの違い、温度の管理をなど、さまざまなチェックをしております。タイヤの空気圧に関していえば、走行前、走行直後、タイヤを組み替えてもらった後は、必ず空気圧の点検&調整をします。

だからといって、毎日点検とはいいませんが、乗る前に点検、週に一回、月に一回の、空気圧の点検や、タイヤの点検をしてみてはいかがでしょうか。

たかがメンテナンス、されどメンテナンス、ちょっとした気遣いで、安全に走行出来るようになるのではないでしょうか。




全日本ロードレース選手権2009In筑波開幕テスト

2009年03月16日 | 全日本ロードレース選手権
今年もやってまいりました、2009 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦、スーパーバイクレース in 筑波。

本日よりテスト開始です。昨年同様、RACING TEAM森のくまさん佐藤塾仙台にて、ガレージUCGもJSB1000クラス♯62横江竜司選手の操るYZF-R1メカニックとして参戦、飽くなき探求心はそのままに、ガレージ業務は勿論の事、レースメカニックとしても今年も頑張って参ります。初心忘るべからず、即ち初志貫徹。このレースの世界、目指すは何時だって表彰台。

都内からも一番近いサーキットが筑波サーキットなので、これまでにレース観戦をした事が無い方も、足を運んでみれば、きっと興奮の世界が待っていると思います。100年に一度と言われる不景気真っ最中、主要企業チームの撤退や規模縮小相次ぐ中、恐れる事は何一つ無い、不況という逆境こそが、今むしろチャンスなのかもしれない。

探求者諸氏=皆様アツい応援よろしくお願いします!!

開催日: 2009年4月4日(土)公式予選 2009年4月5日(日)決勝レース

↓全日本ロードレース選手権詳細は以下からアクセス

http://www.superbike.jp