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ヤマハ ビラーゴ400 キャブレター ニードルバルブ(フロートバルブ交換)

2009年07月06日 | キャブレター修理&探求
ヤマハ アメリカンシリーズでV型エンジンが採用された最初のシリーズがビラーゴ、いろいろな排気量がラインナップされていたが、近年では街中で見かける事も少なくなった。

少し前にビラーゴ400のキャブレター内部、フロートバルブの交換依頼があったのでその作業を行った。遠方よりキャブレター単体で送っていただきました。

(全国各地より、手に負えないと判断されたキャブレターが数多く送られてくるので、困ったときは相談してください。内容や状態によっては不可能な修理もある点はご了承下さい。)

V-MAXもそうなのであるが、このキャブレターの欠点は、このフロートバルブ交換が容易では無い点に尽きるであろう。

機械をメンテナンスする際にはサービスマニュアルやいくつかの情報、そして工具などの条件や環境が必要になるが、それ以上に個体差の激しい消耗した機械のメンテナンスは毎回新たに考えなければならないことが多い。

マニュアルだけでは解決できない問題にもぶつかる事が多いのもまた事実なのである。だからこその探求なのだろうか?とまた自問自答しつつ、作業が開始される。
まさに禅の世界なのだ。

それはさておき、ある固有の車種に特化したサイトを眺めていれば、このキャブレターの問題点はフロートバルブが交換出来ないという事が書かれていたりもするが、んなわきゃーない。
依頼とコストが折り合えばもちろん交換作業致します。(それなりの作業コストが掛かりますが。)

ロケット形状のバルブだけ交換しても、やはりそれなりの距離を走行していたりするキャブの場合、やはりバルブシート(受け=軸側)だって磨耗したり腐食もするので、やはり交換必須部品です。

作業方法自体は、かなり特殊なので割愛させていただくが、画像を見れば、フロートバルブが実際に交換出来ると言う事が証明されております。(どうやって交換するの?という質問は無しでお願いします。部品は繊細な作りなので、下手をすると交換不能になります。)

調子の悪いビラーゴ400や、はたまたV-MAX等、この純正キャブレターに頭を悩ませているならば、キャブのしっかりした前提作りの為に、行ってくべき作業であろう、困ったら、ご相談を。


↑フロートバルブを外した所。


↑新品フロートバルブをセットし、交換作業終了。これにて一件落着。
古いフロートバルブと交換したフロートバルブの輝き具合を見比べれば、もう何も言う事は無い。きっと全ては伝わるはずだ。


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